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人気のAirPods Max 2、AirPods Maxから買い替えの必要はあるか?

初代AirPods Maxが登場したのは2020年12月。すでに5年以上が経った。アルミボディを使うので重く高価なヘッドフォンという評判だったが、その後若者を中心に大人気に。2026年4月に第二世代が登場した。初期型から買い替える必要はあるのだろうか?

旧モデルも用意して、聞き比べてみた

第2世代となるAirPods Max 2が登場した。単体で聞けば、ノイズキャンセルも音質ももちろん素晴らしいのだが、 果たして、前モデルと比較してどのぐらい差があるのだろうか?

記憶を頼りに評価するのは難しいので、旧モデルを調達し、とっかえひっかえして、その音質を評価してみた。ちなみに、ブルーの方が旧モデルのUSB-Cタイプ。オレンジがAirPods Max 2だ。

肝心の音質はどのぐらい向上したか?

まず外見だが、細かい部分を比べてみても違いは全く存在しない。ミッドナイト、スターライト、オレンジ、パープル、ブルーと本体カラーの5色も同じなので、基本的には旧世代の初期型のUSBモデルとAirPods Max 2は、外見からは区別ができない。

AirPods Maxシリーズの最大の特徴は、内側外側に8つも備えられたマイクを使って、外側から聞こえるノイズと判断される音をキャンセルしたり、オーディオの音が正しく耳に届くように即座に調整したりする能力があることだ。AirPodsシリーズ全体として、Apple Siliconのチップの高度な能力を使って高度なリアルタイム処理を行えることが最大の武器だ。

耳から外すと停止する機能のための光センサーや、空間オーディオのための6軸ジャイロセンサーなども内蔵している。 強固なアルミのボディも音質に大きく影響していることだろう。

AirPods Max 2の進化ポイントは、ほぼ『H2チップが搭載された』ということに尽きる。

能力の高いH2チップを搭載することで、ノイズキャンセリングの性能が上がり、音質が向上し、ライブ翻訳機能に対応した。

で、気になるのは、旧モデルとAirPods Max2で、どのぐらい音質が違うかだろう。

正直なところ、差がすごく大きいというわけではない。筆者も記憶だけを頼りに判断していたら、『音質に違いはほぼない』と答えていたかもしれない。

しかし、様々な曲を再生し、2台をとっかえひっかえしながら試すと、違いをしっかりと感じることができた。

一番強く感じるのは、AirPods Max 2の方が個別の音の輪郭がくっきりと際立っていること。

表現としては難しいが、どの楽器がどんな風に鳴っているのかをハッキリと感じる。それに対して、旧モデルはほんのわずか薄紙がかかったような、曇ったような印象がある。 もちろん並べて比較したから感じたことで、旧モデル単体で聞いていると、十分にいい音だと感じるのだが。

Appleのオーディオ製品は全体にしっかりボーカルを聴かせてくれるのが印象だが、中音・低音のディテールがしっかりしているAirPods Max 2では、さらにその傾向が強い。

並べて試してみると、やっぱり買い換える価値があるなぁ……と思うのが正直なところだ。

ノイズキャンセリングは日常の疲れを減らす

音質の違いはごくわずかだが、ノイズキャンセリングについては、もっとはっきりと性能が向上していることがわかる。通勤電車など、周囲のノイズをできる限り下げたいようなシチュエーションでは、AirPods Maxの威力は大きい。 周囲の雑音がググッと下がるので、あまり音量を上げなくても音楽を楽しめるというのもメリットだ。

都心に取材に行く時に何度か使ってみたが、往復の電車のストレスが大きく減るという印象だ。 毎日混雑した電車で長時間通勤している方だと、このメリットは大きいだろう。

一方、他のメーカーのノイズキャンセリングヘッドフォンとは違い、ノイズキャンセルの効きの強さのリニアな調整はできず、オンオフのみ。効きが非常に強く、オンにすると雑踏を歩いたりするのは、少し怖いぐらいなので、半分だけ効かせるというようなことができればいいのになと思う。

外部音取り込みモードも便利だが、AirPodsシリーズの外部音取り込みは、外の音をマイクで取り込み、ヘッドフォン内部でスピーカーの音として再生する方式なので、少し作為を感じる。当たり前のことかもしれないが、自然に外の音が聞きたい人なら、ShokzのOpenFit Proのようなイヤフォンの方がおすすめだ。

飛行機での利用も大変効果的

さらに、ヨーロッパへの出張の飛行機の中でも使ってみた。 飛行機の中の音は、100デシベルを超えており、実はかなり疲労のもとになっている。 AirPods Max 2を使うと、飛行機の轟音をグッと下げられるので、疲れを低減することができた。これは必需品だと言えるかもしれない。ただし、少々重さはあるし、持ち運びに嵩張るのが面倒ではあるが。

筆者は、家ではスピーカーで音楽を聴くし、在宅なので通勤はない。また、出張時はパソコンやカメラなどの荷物が非常に多いので、この高価で重いヘッドフォンを持ち歩くのは少々気を遣う。

というわけで、筆者の日常だとなかなか使うタイミングが難しいのだけれども、今回のAirPods Max 2は、わざわざ使う時間を作ってでも欲しいと思うヘッドフォンだった。

(村上タクタ)

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村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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