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Even G2発表。大画面化とAI性能向上で、いよいよ実用フェイズに

Even Realitiesのスマートグラス、Even G1の次期モデルEven G2が発表され、体験することができた。空間に緑色の文字が浮かぶという基本機能はそのままに、大画面化、2段階の深度反映が可能になり、大幅に性能アップ。さらに、Even AIが高性能化して、実用性が増し、反応速度も高速化している。オンラインストアでは現時点では、米ドル単位での決済で、本体が659ドル、補正レンズが追加で179ドル、操作用のリングR1が279ドル(セットで買うと半額の139.5ドル)。JUN GINZAでの価格はG2本体が9万9800円、R1が4万1800円(同じくセットだと半額で2万0900円)。

Even Realities
https://www.evenrealities.com/ja-JP/

まるでスカウター! 情報を表示するメガネ、Even RealitiesのEven G1を買った

まるでスカウター! 情報を表示するメガネ、Even RealitiesのEven G1を買った

2025年10月27日

驚くほどの実用性の高さ!

私が、通訳さんに助けられつつ、Even Realities CEOのウィル・ワン(Will Wang)さんに取材しているところをイメージしていただきたい。

Even G2は、ウィルさんの英語と、通訳さんの日本語の両方をテキスト化し、私の目の前の空間に緑色の文字で表示してくれる。さらに、ウィルさんの英語は日本語に翻訳したものも表示される。

さらに、会話の途中に入った『LLM』とか、『IP67』というような難しい用語については、AIが解説をポップアップしてくれる。

すべてテキスト化された会話は、スマホ側ではサマリ(要約)も表示してくれる。

ウィルさんもEven G2をかけているので、私が日本語で質問しても、その翻訳をEven G2で見て返事をしてくれる。また、ウィルさんが母国語である中国語で話しても、言語を切り換えれば、私は日本語で見ることができる。日々、言語の混じった取材で、それを記録し、テキスト化するのに手間をとられているが、Even G2があれば、その手間はだいぶ減りそうだ(ちなみにプライバシーへの配慮で、テキスト化はされるが録音はされない)。

「Hey Even! チタンという素材について教えて」と、音声で質問すればEven AIが回答を表示してもくれる。Even AIはUS、日本、ヨーロッパにサーバを持っており、従来より速く正確な回答を返せるようになった。

また、指輪型のコントローラーEven R1で操作できるので、機能の切り換え(従来はスマホを開く必要性が高かった)、テキストのスクロールなどの操作が簡単になった。

G1も印象的なデバイスだったが実用性はもう一歩で、超マニア向きな部分もあったが、Even G2はいよいよ一般の人(というのは言い過ぎかもしれないが、一般のマニア)が日常で使えるデバイスに進化してきたと思う。少なくとも筆者の取材シーンではかなり便利。一般の方でも、複雑なミーティングでは便利なツールになると思う。

グラス型デバイスのひとつの理想。Even RealitiesのEven G1を買って2カ月経った

グラス型デバイスのひとつの理想。Even RealitiesのEven G1を買って2カ月経った

2025年10月27日

ディスプレイは縦方向に75%拡大。見やすくなった!

進化したところを整理しておこう。まず、ディスプレイはG1が640×200だったのが、G2では640×350と75%解像度が向上している。実際に画面領域がタテに大きく広がっている。これにより、従来は5行ぐらいしか表示できなかったのが、10行ぐらい表示できるようになっている(それぞれ、実際の行数は画面デザインによるが)。

これはかなりの変化で、たとえばテレプロンプターを使っている時には、かなり大量の文章を一望できるし前後がつかみやすい。翻訳アプリなら、元言語と翻訳された言語、たとえば英語と日本語を両方表示できるので、これまた文意をつかみやすい。

写真には非常に撮りにくくて全体が写らないので伝わりにくいのだが、ほぼ同社サイトのイメージ通りのグリーンの文字が視界上に浮かび上がる。

また、両眼に表示され、空間に浮かぶように表示できるのは従来通りだが、メニュー画面や通知などのポップアップを、メインの画面より手前にポップアップして表示できるようになった。考えてみれば、パソコンもスマホも疑似的にポップアップしているように見えるが、実際に手前に表示できるのはMeta QuestやVision ProなどのVR/ARデバイスぐらい。『本当に』ポップアップするのはかなり新鮮だ。

マイクは持っているが録音はできない。またカメラは持たない。これは、日常的にずっと使うデバイスとして設計されているので、プライバシーに配慮したもの。スピーカーも持たない。

テンプル部分は、従来はチタンにシリコン素材でカバーしていたが、今回はチタン素材のレール状の部分にチタンでフタをして中に電子回路を通し、樹脂を充填することで、チタンの柔軟性を維持し、回路を通し、 IP67の防水性を実現している。

重量はG1の39gから36gへと3g軽くなっている。洗練されたデザイン、フレキシブルにしなるチタンのテンプルとともに、日常的にかけっぱなしにできる普通のメガネにこだわったからこそ実現した軽さだ。実際にウィルさんは、起きている間中かけっぱなしにできる普通のメガネにこだわっている。

将来的に、サードパーティアプリも利用可能に

従来の、クイックノート、翻訳、ナビゲート、テレプロンプター、Even AI、インフォメーションに加えて、Conversation(会話)という機能が加わった。これは冒頭で利用例をご紹介したような、会話を記録、サマリしつつ、情報などをサポートしてくれるアプリ。かなり実用性は高いと感じた。

なお、APIが公開されたので、サードパーティアプリを開発することも可能。近日中に、アプリストアも公開されるようだ。

デザインは従来通り、パンタ型とスクエア型の2種類。カラーはそれぞれにグレー、ブラウン、グリーンの3色が用意される。バッテリーは2日持ち、ケース内バッテリーは本体を7回充電できる(つまり、計算上は14日間使えることになる)。

『指にコントローラ』でさらに実用性向上

Even R1は、スマートリングでEven G2のコントローラとして動作する。小さなPPGセンサーにより、タップ、ダブルタップ、ホールド、スクロールなどの操作を感知する。IMUセンサー(ジャイロ)、体温センサーなども装備しており、ヘルスケアデバイスとしても動作する。

歩数、カロリー、睡眠、皮膚温度(指の温度なので、体温とは違うが、日常より高い低いを長いタイムスパンで把握することで体調の変化を感知できる)、心拍、HRV、SpO2を計測できる。「皮膚に密着してるので、ウォッチで計測するより正確」とウィルさんは言う。今のところ、アップルのヘルスケアデータとは連携していない模様(将来的には連携予定)。

スカウターを具現化? Even Realities社、ウィル・ワン氏インタビュー

スカウターを具現化? Even Realities社、ウィル・ワン氏インタビュー

2025年10月27日

早く、買い替えたい!

とにかく大画面化と、高性能化より実用性が一気に向上したように感じる。

Even G1ユーザーとしては、一刻も早くこのEven G2 + R1に買い替えたい。G1の時はまだ完全に日常的に使うには至っていなかったが、G2は取材時などに日常的に使うようになると思う。

ウィルCEOと。筆者(左)が装着しているのは旧モデルとなったG1。ウィルCEOが装着しているのはG2とR1。

(村上タクタ)

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村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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