スニーカー派こそ知っておきたい、「クラークス オリジナルズ」の名作シューズとその歴史。

ご存知、英国生まれのシューメーカー「クラークス オリジナルズ」。実は本誌が標榜するアメリカンスタイルとも縁深い同ブランドの魅力について創業から現代にかけての歴史や数々の名作とともに、再考してみたいと思う。

英国で生まれ、アメリカで人気に火がついた稀有な存在。

アメカジ好きの本誌読者の皆様は、クラークス オリジナルズについてどのようなイメージをお持ちだろうか。「英国生まれの老舗」、「革靴とスニーカーの中間に位置する唯一無二の存在」、「上質なスウェードと履き心地抜群のクレープソール」といったところだろうか。なかには、デザートブーツやワラビーといった名作を挙げる人もいるだろう。どれも同ブランドの魅力を語るうえで外せない重要なポイントだ。

その上で、必ずや知っておきたいことがある。それは「クラークスは、アメリカでヒットしたブランド」であるということだ。

1950年に誕生し、これまでに1500万足以上もの販売実績を誇るデザートブーツは、実はアメリカで人気に火がつき、逆輸入という形で英国に根付き、様々なカルチャーと結びつきながら世界中で支持されるようになった。したがって、革ジャンやジーンズといったアメリカンなプロダクトとの親和性も高いのである。その点も踏まえて、クラークス オリジナルズのことを改めて考えてみてはどうだろうか。

左/デザートブーツ25,300円、右/ワラビー26,400円

クラークスの歴史と名作シューズを振り返る!

クラークス社の創業は200年以上も前に遡る。スリッパをメインに製造していたが、その後シューメーカーとして大きく成長。靴専用ミシンやソールカットマシンを開発し、のちにデザートブーツやワラビーといった不朽の名作を生み出した同ブランドの軌跡を辿る。

1825年 「C&Jクラーク」創業

英国南西部の小さな町「ストリート」で暮らしていたクラークス兄弟が開発したシープスキンのスリッパが原点。社名はサイラス(左)とジェームス(右)の頭文字を取っている。

1856年 靴専用のミシンを開発

当初はスリッパをメインに製造していたが、その後シューメーカーとして成長。世界に先駆けてアッパーとソールを縫い合わせる靴専用ミシンを開発するなど“靴史”に残る発明を残す。

1913年 防水加工の革靴を商品化

現代では当たり前のように存在する防水仕様の靴だが、第1次大戦前の1913年に、世界的に見てもいち早く商品化したのがクラークスであった。のちのゴアテックス技術にもつながる歴史的な出来事である。

防水加工が施された当時のブーツの広告

1950年 デザートブーツ販売開始

4代目のネーサンクラークが第2次大戦中、ビルマ駐屯の陸軍兵士として従軍していた際に見かけたミリタリーブーツから着想を得て開発された。当時の靴といえば政府関係者らはアーミーシューズ、街の人々はドレスシューズであり、中間的なカジュアル靴という概念がなかった中で大ヒットを記録。

Desert Boot

1966年 ワラビー誕生

第2のデザートブーツとして生まれたのが、ワラビーが子どもをお腹の袋に入れて大事に育てるように足を優しく包み込む設計で作られたワラビーだ。日本には1971年に上陸。ジャマイカのレゲエカルチャーなどとも結びつき、世界中から支持を集める。

Wallabee

1972年 デザートトレック登場

2枚のアッパーをセンターで繋ぎ合わせ、つま先にゆとりを持たせたデザインのデザートトレック。当時は「Six Toe」( 6本指が入るほどにゆったりした靴)との呼び名で親しまれた。

Desert trek

70年代には3大名作が出揃った!

2022年 『クラークス オリジナルズ』世界初のコンセプトストアが原宿にオープン

東京都渋谷区神宮前6-17-10
原宿アール1F
11:00-21:00(不定休)
Tel.03-6450-5552

2024年 ワラビーデー始動

1971年4月26日、ニューヨークのJFK空港にワラビーが到着した際に税関職員が「動物のワラビーが来た」と勘違いしてケージを準備したことから4月26日をワラビーデーに制定。

【問い合わせ】
クラークス ジャパン
Tel.03-6628-8417
www.clarks.co.jp/

この記事を書いた人
みなみ188
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みなみ188

ヤングTRADマン

1998年生まれ、兵庫県育ちの関西人。前職はスポーツ紙記者で身長は188cm(25歳になってようやく成長が止まった)。小中高とサッカーに熱中し、私服もほぼジャージだったが、大学時代に某アメトラブランドの販売員のアルバイトを始めたことでファッションに興味を持つように。雑誌やSNS、街中でイケてるコーディネイトを見た時に喜びを感じる。元々はドレスファッションが好みだったが、編集部に入ってからは様々なスタイルに触れるなかで自分らしいスタイルを模索中。
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