アディクトクローズジャパンのAD-05 Clubman Jacketのディアスキンスウェードは、着心地がクセになる。

自社の本の宣伝になってしまうけれど、発売したばかりのムック本『革ジャンの教科書』がかなり面白い。手掛けたのは、編集部イチの革を愛するモヒカン小川の兄貴だ。圧倒的な熱量で作られた内容は、改めて兄貴の革ジャンに対する愛情が文章からもビシビシと感じ、奥深い革の世界にガツンと引き込まれてしまった。

そんなワケで、しっかり本に影響されてしまった私の頭の中は、現在革ジャンで埋め尽くされている状態。いま持っているライダースを着込むのもいいけれど、気分が昂っているいまは新たな相棒を手に入れたい気分なのだ。

アディクトクローズジャパンのAD-05 Clubman Jacket( DEER SUEDE)

レーシングスタイルのパデット付きセンタージップジャケットを、鹿革のスウェードに置き換えた一着。カラーリングは写真のマスタードの他にブラックを展開。17万6000円(アディクトクローズ東京 TEL03-5341-4767 http://addict-clothes.com)

で、色々と探した結果、狙いを定めているのが、このアディクトクローズのシングルライダースだ。もともとデザインの出自がバイクレース用ツナギ(の上半身)だけに、本来はハードなアイテムにカテゴライズされるジャケットだが、素材をディアスキンのスウェードに置き換えているため、グッとソフトな印象になっている。

美しい毛並みのディアスキンのスウェード。表革とは異なるカジュアルな印象を醸し出す。柔らかいため若干のドレープ感も美しい

パーカやスニーカーと合わせてゆるくコーディネイトをしてもいいし、タートルネックとブーツでクールに着こなすのも良さそう。いろんなシーンで重宝するのが容易に想像できてしまうので、着用頻度が多くなることは間違いなし。

首の内側にはコーデュロイを張り、やさしい肌あたりに。ライニングにはポ リエステルのサマーライニングを使い通気性とすべりを向上させている

しかも、ディアスキンなのでルックスだけでなく、着心地だってかなりソフト。昨年手に入れたシープスキンのライダースも同じ厚みの牛や馬に比べれば軽量で柔らかいけれど、こちらはそれよりも軽い着心地なので、さらに出番は多くなりそう。そういえば、先々月に本連載で紹介したスウェードのベルトとも同色なので、 完璧にマッチした着こなしができちゃうだろうなぁ。

ジッパーはヴィンテージのLIGHTNING社製を模したオリジナルデザイン。 引き手やエンド部分の形状も忠実に再現している

【問い合わせ】
アディク トクローズ東京
TEL03-5341-4767
http://addict-clothes.com

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2022年11月08日

(出典/「Lightning2020年1月号」)

この記事を書いた人
サカサモト
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サカサモト

アメカジ系動画ディレクター

Lightning、2nd、CLUTCH Magazineの公式YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」のディレクター。元Lightning副編集長ということもあり、クルマ、バイク、ミリタリーなど幅広い分野に精通。現在はもっぱら動画作成機材に夢中。ニックネームは、スキンヘッドにヒゲ面をいう「逆さ絵」のような顔に由来する。
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