襟元にひと目惚れしたのは初めてだ。「ジョングラッコー」のセイラーズパーカ. キナリ

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「カバーオール撮影で、靴職人や理容師のリアルな風合いに心奪われました。だがオフィス勤めの自分には、その色落ちから程遠い。カバーオール体操が必要なのか」と語る編集・ジョージがお届け!

「ジョングラッコー」のセイラーズパーカ. キナリ

実は私、大のカバーオール好き。今回のカバーオール特集に向け、意気揚々と様々なブランドのジャケットをリサーチしていました。そんなリサーチの時に目に留まったものが今回のアイテム。正直カバーオールというカテゴリでの紹介は難しいだろうな、とかあれこれ考えていて気づいたら手が伸びていた。なんといってもこの首元の複雑さ。比翼仕立ての入り組んだ前立てに目が釘付けになりました。さすがウエアハウス、作り込みが変態的だ……。

みなさんご存知かと思いますが、「ジョングラッコー」は、アメリカ東海岸を拠点とする世界屈指のヴィンテージディーラー、ジョン・グラッコーとウエアハウスがタッグを組んだコラボレーションブランド。今回のアイテムはジョンが所有するUS NAVYのビンテージセーラーズパーカを忠実に再現したもの。

ちなみにジョンのものはスカイブルーとのことで、当時は防水性や耐薬品性のために船上でオーバーダイされていたらしい。でもこれはまっさらな生成り、つまり何色にも染められるということ! 珈琲で染めるか、はたまた染料を買って鮮やかな色に仕上げるか。本気で考えていたら昨晩寝れなくなりました。虹色の個体なんてのも発見されているそうですよ。こういう楽しみもあるからこそ、復刻という営みは奥深い!

USNセーラーズパーカは、海軍艦船内で清掃や整備作業時に制服の上から着用された「USN除染スーツトップ」を再現したモデル。防水性や耐薬品性を高めるため船上でオーバーダイされた背景を持ち、余剰品が再染色された個体も存在する。本作はオリジナルの生成りツイルに、黒のボタンで端正に仕上げた。染めやステンシルを施し、自分だけの色に育てられる。52,800円(ウエアハウス東京店 Tel.03-5457-7899 https://www.ware-house.co.jp)

ブランド内で用いられるシリーズネームで、ワークやミリタリー由来の機能性や精神性を体現したアイテム群を示す名称となっている。

セーラーズパーカ由来の深い前立てと比翼仕様が首周りをしっかりと包み込み、立体的な構造を形成。風の侵入を抑える仕様だ。

裾のドローコードにより、シルエットの調整が可能。絞ることで風の侵入を防ぎ、ラフにもタイトにも自在に表情を変えられる。

(出典/「Lightning 2026年4月号 Vol.384」)

この記事を書いた人
ジョージ
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風合い至上主義

1997年生まれ。学生時代、アウトドア好きが高じてテックウェアに興味を持ち、次第にワークやミリタリーといった起源のある服へ傾倒。経年変化を楽しめるデニムや、長く付き合える天然素材の魅力に惹かれている。民藝品好きで、旅先では器を探すのが恒例。休日はULギアを身にまとい山へ。日本のいいものを、風合いとともに伝えたい。
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