クロケット&ジョーンズのチャートシー
正直にいうと、私はブーツが苦手だった。足首が覆われていることがストレスだし、帰宅時に玄関で靴を脱ぐのに時間がかかる。その点、ローファーは脱ぎ履きが楽だから、革靴を探すときはどうしてもローファーに目が行きがちだった。しかし、様々な取材を通して「道が塗装される前の19世紀は街ゆく人々はみんなブーツを履いていた」というエピソードや、ワークやミリタリーの現場でも堅牢なブーツが履かれていたという事実を知り、ブーツ欲が徐々に高まっていった。
そんな中で出会ったのがこのクロケット&ジョーンズの名作・チャートシーである。ハイトが高すぎないチャッカブーツというのもブーツ初心者の私には嬉しいポイントだが、それ以上にこの佇まいに圧倒された。
採用されている「224」という木型は1950年代頃に登場してから形を変えずに使われているのだというが、足を入れてみるとこれでもかというほどピッタリ。「自分のために作られた木型なのでは?」と疑うほどだ。程よい光沢のダークブラウンスウェードにもグッときた。クラシックな英国靴だけど、軍パンやジーンズにも絶対合うと思う。様々なブーツに足を入れてきたであろう、アメカジラバーの皆様にトライしてもらいたい。

トゥの形状がラウンドとスクエアの中間に位置するような絶妙なシルエットが特徴で、1950年代頃から使用されているラスト「224」を採用。最高級のカーフスウェード、グリップ力に優れるダイナイトソールなど、その魅力を挙げたらキリがない。カジュアルからドレスまで対応する汎用性の高さも大きな魅力だ。104,500円(フレーム青山Tel.080-4729-1485)
このチャッカブーツを購入した際の動画が兄弟誌2ndのYouTubeチャンネル「TV2nd」にて公開中。様々なモデルの説明がされているので、ぜひ観てほしい。

アウトソールはグリップ力に優れるダイナイトソール。ボリュームが抑えめなため、靴全体の端正な表情を損なわない。

表情豊かなカーフスウェードも同モデルの魅力。カントリーな香りも感じられるダークブラウンにひと目ぼれしました。

横顔の美しさはうっとりするほど。2アイレットは3アイレットに比べてドレッシーなため、キレイめなパンツとも好相性だ。
(出典/「
Photo/Yoshika Amino 網野貴香