カウボーイ文化を通した歴史的な邂逅! 環太平洋の対話から生まれた職人気質溢れる共作に注目

今もっとも存在感のあるLAのアイウエアブランドであるJACQUES MARIE MAGEと寺本欣二さんが実名復刻させたROCKY MOUNTAIN FEATHERBEDがコラボを発表。異なる国と年代で育った彼らの共通項は、アメリカのアイコンであるカウボーイだ。

米国文化に魅了された2人が織りなす至高のコラボ。

ロサンゼルスを拠点とするラグジュアリーアイウエアブランドであるJACQUES MARIE MAGEと世界的ヴィンテージコレクターである寺本氏が手掛けるROCKY MOUNTAIN FEATHERBEDが異色のコラボを発売。それを記念して来日していたジェローム・マージュと寺本さんによるスペシャル対談が実現した。

――今回のコラボの経緯を教えてください。

寺本さん(以下T)/ジェロームから直々にメールがあったんだよ。JMMの存在は知っていたし、その動向に注目していたからびっくりしたね。

ジェローム(以下J)/日本の高い技術と情熱を持ってRMFCを復刻してる欣児の存在は前から知っていたし、いきなりメールを送ってみたんだ。スムーズに対応してくれて感謝してるよ。

T/そもそもRMFCの存在はどうやって知ったの? 僕は1980年代にベージュのシェルを使ったダウンベストを古着で見つけたんだ。ウエスタンヨークが配されたデザインは他とは一線を画した存在感を放っていたよ。

J/自分の場合はRMFBが拠点を置いていたジャクソンホールを先に知ったんだ。初めて訪れた時に麓の平原から突き上げるような岸壁となったティトン山脈に神々しさを感じたんだ。世界中を旅しているけど、ここまで感動したのはこことブータンくらいだね。

T/ジェロームはジャクソンホールが気に入ってしまって、拠点も持ってるんだよね。

J/そうなんだ。そこでいろんな文化を触れていくうちに現地で働くカウボーイや登山コミュニティのための機能的なダウンジャケットやベストを作っていたRMFCの存在を知ったんだ。

――おふたりの共通項にカウボーイ、そしてヴィンテージがあったと。寺本さんは日本、ジェロームはフランスが出身です。なぜウエスタンに惹かれたんでしょうか?

T/僕の原点は80年代にグレイハウンドバス(格安バス)で全米を回った経験にあります。そこで深く刻まれたのが、現地のウエスタンカルチャーであり、雄大な自然から生まれたアウトドアウエアでした。

J/私は90年代にカリフォルニアに渡り、30年以上アメリカに住んでいます。あらためて思うことは、アメリカは世界で初めてブランディングに成功した国だということ。その象徴であるカウボーイやインディアンは、今も憧れであり、JMMにも大きな影響を与え続けています。

T/我々はアメリカの外様だからこそロマンを持って追求できるのでしょう。

J/そう、我々はただ「古いものをなぞる」ことはしません。当時の生産背景やカルチャーを一度自分の脳内で咀嚼し、そこに「今」という現代の感性をレイヤーとして重ねる。そうやって初めて、モノに心が豊かになるようなストーリーが宿ると思います。

Jacques Marie Mage Creative Director/ジェローム・マージュ|フランス出身。90年代よりアメリカでデザイナーとして活躍。2015年にJacques Marie Mageをスタートした。

35IVE SUMMERS Owner/寺本欣児|1964年生まれ。1989年に35IVE SUMMERSを設立。自らをアーカイヴニストと名乗り、その経験や知識を後世に伝承。

ROCKY MOUNTAIN FEATHERBEDが創業されたワイオミング州ジャクソンホール。谷に位置し、フランス人によって開拓された歴史を持つ。

今回のコラボにあたり、ジェロームは何度も寺本さんのアトリエに足を運び、ヴィンテージを見ながら構想を練った。このダウンベストは、70年代のものでJMMのブランドカラーとリンクした。

寺本氏のアトリエにはRMFCの数百ものヴィンテージが保管される。この偉大なアーカイブがあるからこそ、突き詰めたもの作りができる。

CLOUDVEIL

名作クリスティベストをベースにしたスペシャル仕様。シェルにはJMMのブランドカラーであり、ヴィンテージでも存在するバーガンディ。ターコイズ色のボタンも特注。¥165,000_

GARNET CANYON

1970年代のヴィンテージを現代的にアップデートしたウィンドシャツをベースにJMMだけのエクスクルーシブな仕様に。ターコイズ色のスナップボタンも別注。¥105,050_

GLACIER

1970年代のアルピニストから着想を得たクラシックなアルペンデザイン。100%βチタンを使用し、パンチング加工のアイシールド、スナップボタン式のレザー製センターピースなどが施されている。¥258,500_

TEEWINOT

ジャクソンホールから見えるテトン山脈の最高峰からネーミングされたアセテートフレームのナビゲーターモデル。JMMの象徴であるアローヘッドのフロントピンや拍車型のテンプルリベットなどの意匠も注目。¥192,500_

【問い合わせ】
Jacques Marie Mage Omotesandō–Tokyo Gallery
Tel.03-6427-9460 https://jacquesmariemage.com

(出典/「CLUTCH Magazine 2026年8月号」)

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