ロッカーシャフト の強化もXRでは必須項目
バルブの長さ及びプッシュロッドの長さを割り出し、それに正しく交わるよう(つまり90度に)ロッカーアームを胴体の真ん中で半分に切断し、正しい位置で固定、溶接することで理想的なロッカージオメトリーとした後もXRではロッカーシャフトの強化が必要となるのだが、サンダンスではクロモリ材よりさらに優れたSNCM(ニッケル・クロム・モリブデン)材に浸炭焼き入れを施し、超高強度を誇るオリジナルのビレット・ロッカーシャフトも開発。このパーツは長さ、外径ともに純正のサイズに準じているゆえ、リペアパーツとしても効果的で、この装着によってXR1000でよく見られるロッカーシャフトの破損を未然に防止することが可能であるという。
さらにXRはロッカーシャフト自体が段付きで偏芯している特殊な構造ゆえ、人為的なミスによってシムが入るべき箇所に収まっていないということが多いそうだが、この点もサンダンスでは『すり鉢状』のブロンズ製ワッシャーを使い、ズレを防止。一台一台で異なるシムの厚みを測り、その近似値に近いワッシャーを旋盤で加工し、調整するゆえ、ブロンズ製ワッシャーを0.5㎜厚づつ用意しているとのことだ。こうした細かい箇所も『完調のXR』を生み出す秘訣である。
XR用削り出し強化スチールロッカーシャフト

高強度のSNCM材より削り出し、浸炭焼入れが施されたXR用強化ロッカーシャフト。外径、長さ共に純正XRのサイズに準じているゆえ、リペアパーツとしても最適だ。

純正では正しい位置に収まっていないことが多いシムもサンダンスでは『すり鉢状』のものを使い、あらかじめズレを防止。一台、一台で異なるシムの厚みを測り、その近似値に近いワッシャーを旋盤で加工し、調整するという。
XRの性能を 最高峰へ高めるパフォーマンス・パーツたち
XR1000用焼入れシリコンアルミ材削り出し“T-Spec”低抵抗シリンダー

熱による膨張の影響が少なく、耐摩耗性に優れたシリコンアルミ材を削り出し、そこにT7熱処理を施すことで最高峰の品質に仕上げられたXR1000用シリンダー。ライナーレス構造ゆえ、熱の通り道に異素材の境界(継ぎ目)がない『熱伝導のダイレクト化』を実現し、純正鋳鉄製と比較して約3~4倍の冷却性を誇る。また内壁には『T-Specコート』が施され、圧倒的な低フリクション化を実現する。

XR1000用ホットストリート鍛造ピストンセット

純正の鋳造製より分子密度が細かく、高強度ゆえ、高性能向きな鍛造製サンダンス/ワイセコピストン。ピストンリングはサンダンスのアイデアによって1.5㎜の鍛造薄型トップリングが採用されており、圧倒的な摺動抵抗の少なさと密閉性を実現する。また圧縮比も純正より若干、高めながら日本のガソリンオクタン価の許容範囲となる10:1に設定。耐久性、パワー、トルクを確実に向上させる逸品である。
XR1000用SUS鍛造成形ハイフローバルブ



強度に優れたSUS鍛造成形を素材とし、インテーク側をティン(細い)ステム化することで絶大な吸入効率を誇るXR1000用バルブ。カサ部は一般的な『一面』と異なり、『3アングル』となっており、バルブに空気がまとわりつかない『キレ』を実現。ラウンドシェイプのシートカットとこの3アングルバルブを併せることで燃焼室への理想的な混合気の導入を果たすこの箇所に門外不出の技が込められる。