スポーツスターが長年カスタムベースとして支持され続ける理由とは? カスタムから紐解く4カムの魅力

スポーツスターが長年カスタムベースとして支持され続ける理由は、その懐の深さにある。チョッパーやボバー、トラッカーなど、幅広いジャンルへ自然に落とし込める自由度の高さは、数あるハーレーのラインアップの中でも随一。また、アフターパーツも多く、オーナー自身の個性を演出しやすい。「セレクテッド(SCM)」代表の西岡さんも、「どんな方向性のカスタムにも答えてくれるのがスポーツスターの魅力」と語る。

ラバーマウントスポーツの良さを最大限に引き出す

今回製作した2台は、その可能性を象徴する存在。アイアンはコンパクトなチョッパーへ、フォーティーエイトは軽快なトラッカーへと仕立てられた。対照的なルックスでありながら、どちらもコンパクトな車格を生かし、日本のストリートを気持ちよく走れるスタイルであることは共通だ。さらに、ラバーマウントモデルならではのスムーズな乗り心地も大きなアドバンテージ。街乗りからロングツーリングまで幅広いシーンに対応する快適性と十分なパフォーマンスを備え、個性的なスタイルだけでなく走りも追求できる。だからこそ西岡さんは、足まわりやポジションまで含めたトータルバランスにこだわる。ラバーマウントモデルはその素性を磨き上げることで、オリジナリティと走りを同時に追い求めることができるカスタムベースなのだ。

2020 XL1200X

カスタムベースとして人気が高いフォーティーエイトだが、車高をハイアップしたトラッカースタイルにした車両はとても珍しい。素性を生かしながらもトリプルツリーなど、フォーティーエイトのカスタムのネックになちがちな部分を改善し、モディファイした一台。サスペンションのアップデートやポジション調整によって、街乗りからロングまで快適に走るトラッカースタイルが完成した。

関口純さん|スポーツスターの走りもカスタムも楽しんでいるという関口さん。左のチョッパーのオーナーとは学生時代からの友人で、友人とのスポーツスターカスタム談義が尽きないのだとか。

街乗りからロングまで快適に走るトラッカースタイル。トリプルツリーをSCMに変更することで、ライザーが選択肢が自由になり、オーナーに合わせたポジションを実現する。

トラッカースタイルの肝となるシートカウル、シートはサドルマン製。コンパクトかつスポーティなラインを形成。

XL1200Xのトップツリーはライザーが変更できないため、SCMオリジナルに変更。ハンドルはODI製を採用。

2イン1マフラーはバンス&ハインズ製。足元はキジマ製ミッドコントロールにスラッシン製ステップを装備。

フォークは純正を2インチエクステンドして、インナーチューブをブラックアウト。

スキッドプレートを装備。目立つパーツではないものの、ダートスタイルの完成度を高めるディテールだ。

オーリンズサスペンションで車高をハイアップ。サンダンス7スポークホイールと相まって軽快な印象を演出。

この記事を書いた人
CLUB HARLEY 編集部
この記事を書いた人

CLUB HARLEY 編集部

ハーレー好きのためのマガジン

ブランドとしての知名度が高く、独自のアパレルにもファンが多いハーレーダビッドソンは、バイクにあまり馴染みのない『ごく普通の人』にも大変な人気を博しています。バイクの知識がない人はもちろん、今日ハーレーのことが気になり始めた人、そしていまハーレーが好きで好きで仕方ない人たちも満足のいく情報を詰め込んだ雑誌が『クラブハーレー』です。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

変わらぬ美学に宿る新たな意匠。「アリゾナフリーダム」の今季注目は『浮唐草』

  • 2026.08.03

ARIZONA FREEDOMのものづくりは、受け継がれてきた美学を守りながら、新たな表現を追求し続けている。今季は、立体感のある彫刻で唐草を表現した「浮唐草」が登場。伝統的なモチーフに新たな息吹を吹き込み、ブランドの世界観をさらに進化させている。一方で、創業以来愛され続ける定番モデルも、その普遍的...

ジャパンレザーの集大成がここに。AJLP始動。

  • 2026.08.06

ALL JAPAN LEATHER PRODUCT。略して「AJLP」なるビッグプロジェクトが始動した。国産の原皮=地生(じなま)にこだわり、鞣しから縫製まですべてを日本で行う“オールジャパン”に価値を見出し、そのクオリティや魅力を伝えるべく、革のプロフェッショナルたちがここに集結した。 ALL J...

朗報!「ウエアハウス」最高峰レーベルの最高傑作DDシリーズ「1001XX」が待望の再入荷。これは見逃すな!

  • 2026.08.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 「1001XX 1947」が近日入荷。夏の装いに欠か...

「ATSU LEATHER WORKS」が世に放つ、唯一無二の革パンエイジングモデル。

  • 2026.07.22

ライダースジャケットの世界で独自のエイジング表現を追求してきたアツレザーワークス。その哲学を受け継ぐ初のレザーパンツ“Lily”が誕生。いちから着用者のライフスタイルを刻み込むプレーンモデルと、長年穿き込まれた表情を職人技で再現したエイジングモデルをラインナップ。革をより幅広い季節、幅広いスタイルで...

Pick Up おすすめ記事

変わらぬ美学に宿る新たな意匠。「アリゾナフリーダム」の今季注目は『浮唐草』

  • 2026.08.03

ARIZONA FREEDOMのものづくりは、受け継がれてきた美学を守りながら、新たな表現を追求し続けている。今季は、立体感のある彫刻で唐草を表現した「浮唐草」が登場。伝統的なモチーフに新たな息吹を吹き込み、ブランドの世界観をさらに進化させている。一方で、創業以来愛され続ける定番モデルも、その普遍的...

遊びをぎっしり詰め込んだ“俺ジーンズ”を作ってみた。

  • 2026.07.29

児島に本社と工房を置くベティスミスでは、その人に合ったジーンズをフルオーダーで作ることができる。そこで編集部スタッフが現地へ赴き、わがまま言い放題の“俺だけのジーンズ”をオーダー。その様子と完成品をレポートする。 編集・ジョージ(右)|編集部イチのジーンズ偏愛者といっても過言ではない。とんでもないジ...

「ATSU LEATHER WORKS」が世に放つ、唯一無二の革パンエイジングモデル。

  • 2026.07.22

ライダースジャケットの世界で独自のエイジング表現を追求してきたアツレザーワークス。その哲学を受け継ぐ初のレザーパンツ“Lily”が誕生。いちから着用者のライフスタイルを刻み込むプレーンモデルと、長年穿き込まれた表情を職人技で再現したエイジングモデルをラインナップ。革をより幅広い季節、幅広いスタイルで...

朗報!「ウエアハウス」最高峰レーベルの最高傑作DDシリーズ「1001XX」が待望の再入荷。これは見逃すな!

  • 2026.08.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 「1001XX 1947」が近日入荷。夏の装いに欠か...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。