ハーレーカスタム界の実力派ビルダーが作る、こだわりスポーツ3選【カスタムから紐解く4カムの魅力】

「ヨコハマ ホットロッド カスタム ショー」などで常に注目されているアスタリスク。ハーレーカスタム界の常識に捉われず、ビルダーの星川さんが自ら経験したモトクロスやフラットトラックのテイストを取り入れた独自のセンスでスポーツスターをワンランク上のスポーティなカスタムに昇華させる。

星川英樹さん|「H-D仙台」時代に「スポーツスターカップ」にメカニックとして初参戦し初優勝。独立してアスタリスクをオープン。24年のホットロッドカスタムショーで「ベストオブモーターサイクル」を受賞。フラットラックやモトクロスにも挑戦中だ。

1997 XLH883|定番とは違う、アスタリスク流のスポーティさを具現化

「TABBY CAT」と名づけられたスポーツスター。もともとはスポーツスターカップに出場して好成績を残してきた883を入手し、奥様のTomomiさんのためにカスタムした。スポーツスターのネガティブな部分をすべて消し、乗りやすさを優先して製作。オイルタンクとバッテリーケースを内側に追い込み。クラッチにVPとMRC、モトクロス用のレバーを使い極力軽くした。完成から10年近く経っているものの、その作り込みに古さはまったく感じられない。ハーレーだけでなくモトクロスやフラットトラックにも造詣が深い星川さんならではのパーツチョイスやワンオフパーツの製作も随所に見受けられ、純正ルックを保ちつつも極限までカスタムされている。

ノーマルではバッテリーケースが張り出しているがリチウムバッテリーを採用してフレーム幅の内側に追い込んだ。

エクセル製アルミリムで18インチにサイズアップ。スポーティなルックスと軽量化を両立。サスはオーリンズ製。

ワンオフタンクにYossyがペイントしTABBY CATイメージで「M&K custom signs」がピンスト。

ワンオフ製作のエキパイにアクラポビッチ製サイレンサーを装着。キャブはヤマハSR用のミクニ製TMRを採用。

2008 XL883R|シンプルでありながらポイントを抑えたアスタリスク流ライトカスタム

走る、止まる、曲がるという基本的なポイントを押さえてシンプルにライトカスタムした883R。オーナーの要望でスーパートラップの2in1を探すところからカスタムが始まった。すでに生産中止になっていたが、たまたまヨーロッパにあることを発見し輸入。リジッドマウント用だったので、インジェクション用にO₂センサーの取り付けやステーの製作など苦労した部分も多い。ハンドルは、XRバー。メーターは、モトガジェット製スピードのみ。ノーマルと同形状だがサイズの小さな社外タンクを加工して装着。M&K custom signsがペイントし、ピンストを入れている。リアサスは、アスタリスク定番のオーリンズ。ダブルシートが英車風に見せている。

2005 XL1200R|モトクロスのテイストを取り入れたスタイリッシュなロードスター

ロボハンの付いたチョッパー風の車両だったが右の「TABBY CAT」に影響されてスポーティにカスタム。フラットトラック風にモディファイしたタンクとワンオフ製作したシートカウルをオーナーがペイントし、M&K custom signsがピンストを入れた。ハンドルまわりには、モトクロス用のパーツを多数使用。エキパイはモトクロッサー風の取り回しで星川さんが製作、ヨシムラ製のスポーツバイク用サイレンサーを装着している。リアホイールは、GLIDE製18インチ。チェーンドライブに換装し、リアサスはオーリンズ製に。土臭さを感じさせつつスタイリッシュに仕上げた。

(出典/「CLUB HARLEY 2026年8月号」)

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