書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX2500

ティム・クックCEO、Swift Student Challenge 2024入賞者のToday at Appleにサプライズ登場

2025年9月26日、Apple銀座のオープンセレモニーのあと、ティム・クックCEOは大阪のApple梅田に向かった。Apple梅田は今年7月26日にオープンしたので、クックCEOは初来訪となる。店内では、Swift Student Challenge 2024の入賞者3人が大学生に向けてToday at Appleを行っており、そこにティム・クックCEOがサプライズで登場するという趣向だ。

Swift Student Challenge 2024入賞者の3人が講演

Today at Appleを行ったのは、Swift Student Challenge 2024に入賞した尾崎正和さん、秋岡菜々子さん、河原慶太郎さんの3人。

Swift Student Challengeとは、アップルが世界規模で行っているプログラミングコンテスト。SwiftはiPhone、iPad、Macなどのプログラムを作るために開発された先進的な言語。初心者でも比較的たやすく学べて、効率的に動作する洗練されたアプリを作ることができる。

世界から350人が受賞者として選ばれ、Apple Developer Programの1年間のメンバーシップ、App Development with Swift認定試験を無料で受けられるバウチャー、Appleからの名前入りの認定証、およびAirPods Maxが贈られる。

さらに50人の優秀受賞者には、クパティーノのAppleキャンパスにて開催される3日間の対面形式のプログラムに招待されるという。

それぞれ、受賞したのは大学生/大学院生の時だが、現在は3人ともエンジニア、もしくはその能力を活かした職業に就いていたり、就く予定だったりするという。

特に、尾崎正和さんはすでに起業もされており、日経新聞をVision Proで読める日経空間版の開発を主導するなど、すでにプロの開発者として活躍中だ。

その彼らが、「なぜアプリを開発するか?」「どう考えてアプリを開発すればいいか?」とレクチャーするのが今回のToday at Appleのテーマ。集まった十数人の大学生も熱心に耳を傾ける。

アプリを開発するって、コードが書ければいいというものではない。

「まずは自分のことを知ろう」というわけで、尾崎さんらのチームが開発した『Be You Sheet』を使うワークショップを行った。

このシートには、『Me(自分)』に続いて、『Family(家族)』、『Friends(友達)』、『Community(コミュニティ)』、『Local(地元)』、『Country(国)』、『Earth(地球)』と書かれており、それぞれに、自分にとってどんなものがイメージされるか書き込んで行く。

もちろん、プライバシーにかかわる部分もあるので、他人に見せる必要はないが、これに書き込むことで自分を形作る要素を再発見できるというわけだ。

アプリはただ、作れるものを作ればいいというものではない。多くの人に受け入れられ、使ってもらうためには、自分を見つめ直し、アプリを使ってくれる人に対して、どう貢献すればいいかを見つめ直さなければならないということである。

続いて、どんなアプリが多くの人に受け入れられるかを考える。

 1.理解しやすく面白い
 2.クリエイティビティが高い
 3.面白くする仕掛けがある
 4.ストーリー、メッセージがある

ということが重要なのだそうだ。

たしかに、アプリのインストールは簡単だが、それでもインストールの手間をかけ、時間を使ってそれを使うにはそれなりのハードルがある。そのためには、そのハードルを乗り越えさせる必要があるのだ。

また「『誰』に『何』を『どう』してもらう」という部分を明確にすることも大切なのだそうだ。

逆に言うと、これがはっきりしてるアプリは人気を博するということだ。

たとえば、秋岡さんの作った『Life with Flowers』というアプリは、「『花が身近でない人』に『フラワーアレンジメント』を『体験して』もらう」というアプリだから、開発中も迷いが出た時に、それに立ち戻って開発を継続できたそうだ。もちろん、ユーザーにも何のアプリか伝わりやすい。

……というところで、Apple銀座から、京都の小学校経由で大阪に向かったティム・クックCEOが登場。

クックCEOは「アップルはこれからも、クリエイティブのためのツールを作り、みなさんを支援します。自分が興味を持てること、自分がしたいことを追求して、周りの人の役に立つものを作る。これが素晴らしいクリエイティブにつながります」とコメント。

登場が予想されていたApple銀座と違って、サプライズでの登場となったApple梅田は騒然。

Swift Student Challengeの受賞者の方々は、授賞式でアメリカに行った時に、ティム・クックに会う機会はあったようだが、それでもこんなに近くで言葉を交わすのは始めてとのこと。

学生の参加者にとってはまさにサプライズ。今後の創作活動に、大きな影響を与える忘れられない出来事になったはずだ。

(村上タクタ)

 

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

FINE CREEKを世界でいちばん熱く語る男。

  • 2026.10.07

この男恐るべし、である。北海道・帯広にあるセレクトショップ、...Dannyオーナー、河合裕介さん。彼のセレクトスタイルは一貫している。自分の愛せるものしか、ショップに置かないのだ。「売れるモノ」をセレクトするのではなく、「自分の売りたいモノ」のみを並べる。この時代にあって、その姿勢はまさに「愚直」...

55周年を迎えた「MOTO」。周年を祝うスペシャルなレザー&シルバープロダクツを紹介

  • 2026.10.11

レザーやシルバーを駆使した製品を手がけるMOTO。1971年の創業より半世紀を超えて55年。ここでは、周年を祝うスペシャルプロダクツを紹介する。MOTOや本池秀夫さんが纏う唯一無二の世界観にも注目だ。(写真は「本池美術館」の隣にあるアトリエにて。周年限定のライダースジャケットにコンチョを装着する本池...

バガブージャケット、40年目の原点回帰。現代に蘇った名作ジャケットの魅力とは?

  • 2026.10.20

1986年に誕生した〈コロンビア〉の名作「バガブージャケット」が、今年で40周年を迎えた。その機能とデザインは、フィールドだけでなく街へも広がっていった。40周年となる2026年、その原点を振り返りながら、現代に蘇った[バガブージャケット]を見ていこう。 Bugaboo II 1986 Interc...

世界中で探し求める最上の素材。「THE FAT HATTER」秋冬コレクションをクローズアップ!

  • 2026.10.07

日本が世界に誇るハッターであるTHE FAT HATTERの秋冬コレクションをクローズアップ。今回のシューティングでは、それぞれの正義や美学をぶつけ合う場に向かう男たちを表現。彼らの強い決意と威厳を表現したような力強いハットが、精悍な雰囲気を醸し出している。ハットの良し悪しを大きく左右するフェルトは...

Pick Up おすすめ記事

バガブージャケット、40年目の原点回帰。現代に蘇った名作ジャケットの魅力とは?

  • 2026.10.20

1986年に誕生した〈コロンビア〉の名作「バガブージャケット」が、今年で40周年を迎えた。その機能とデザインは、フィールドだけでなく街へも広がっていった。40周年となる2026年、その原点を振り返りながら、現代に蘇った[バガブージャケット]を見ていこう。 Bugaboo II 1986 Interc...

FINE CREEKを世界でいちばん熱く語る男。

  • 2026.10.07

この男恐るべし、である。北海道・帯広にあるセレクトショップ、...Dannyオーナー、河合裕介さん。彼のセレクトスタイルは一貫している。自分の愛せるものしか、ショップに置かないのだ。「売れるモノ」をセレクトするのではなく、「自分の売りたいモノ」のみを並べる。この時代にあって、その姿勢はまさに「愚直」...

ネイティブアメリカンの美しき手仕事。伝統を守りながらもモダンな表現を得意とする現代作家を紹介!

  • 2026.10.08

ネイティブアメリカンのヴィンテージや工芸品を通して、彼らのカルチャーを伝えるCORNERS。今回は伝統的な手法を守りながらも、モダンな表現を得意とする現代作家をピックアップ。もの作りが乏しくなった今の米国だからこそ、余計に強く輝いているのだ。 Pamela Brown 1868年から続くナバホ族の織...

「Wrangler(ラングラー)」の名作、スタッズを纏う。レザーラバー垂涎スウェードモデルも登場!

  • 2026.10.19

ワークウエアとしての機能だけでなく、ファッション的視点を取り入れることで独自の立ち位置を築いてきた3大ブランドのひとつでありデニム界の異端児・Wrangler。そんな彼らの受け継がれし不朽の名作に“スタッズ”が施された特別モデルが登場した。 “スタッズ”で作るネオ・ウエスタンスタイル ラングラーとい...

武骨な男服に効かす超繊細なメタルフレーム。「ディグナクラシック」の新作に注目

  • 2026.10.09

フライトジャケットやデニムなどの武骨な服に合うメガネで王道として挙がるのはプラフレームの場合が多い。だが、そんな武骨さのなかに繊細さを潜ませギャップを楽しむという意味ではメタルフレームも有用だ。 細かな彫金が施されたディグナクラシックの新作 今季展開されるメタルの新作は計6型で、それぞれにシルバーと...