書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX2500

『愛は分かち合える』——iPhone 15同士をUSB-Cケーブルで繋ぐとどうなるか?

Lightningだとたいていは電力を受け取る側だが、USB-Cコネクターを採用したことで、iPhone 15シリーズは電源供給をすることも可能になった。では、iPhone 15シリーズ同士を繋ぐとどうなるか?

iPhone 15同士をUSB-Cケーブルで繋ぐとどうなるか?

こちらの記事に書いたように、iPhone 15シリーズはAirPodsを充電できる……というように、電源を供給できるようになった。

USB-Cコネクターになった、iPhone 15シリーズ。MacやiPad、AirPodsに繋ぐとどうなる?

USB-Cコネクターになった、iPhone 15シリーズ。MacやiPad、AirPodsに繋ぐとどうなる?

2025年10月27日

AirPodsに繋ぐとAirPodsに電源を供給して、MacやiPadに接続するとiPhoneが電源を受け取る側になる。

では、iPhone 15シリーズ同士を繋ぐとどうなるか?

ちなみに、USB-Cケーブルにはチップが内蔵されており、両側に接続された機器とネゴシエーションして、どちらからどちらに電源を供給するか決める仕組みになっている。だから、まともなUSB-Cケーブルなら繋いでみても機器を破壊するような危険はない。

自分のiPhoneの電力を犠牲にして、パートナーのiPhoneを救える

答えは、『充電量の多いiPhoneから、充電量の少ないiPhoneに電力を共有する』である。

アップルが公言しているワケではないが、私が試したところ、今のところ、そういう挙動だった(新事実を発見したら、こちらの記事 https://dig-it.media/thundervolt/article/811574/ に追記します)。

iPhone 15同士だったら、『USB-Cケーブルさえあれば、電池残量を分かち合いながら生き延びることができる』のである。

これはいろんな文化を産みそうだ。街角で「すみません、iPhoneの電源分けて下さい」なんて言われるかもしれないし、自分のiPhoneの電力を犠牲にして、パートナーのiPhoneの電力を支える……みたいなスタイルも生まれるかもしれない。

残量が0%表示になったiPhoneにも給電して復活させることもできる。

しかし、注意しなければならない落とし穴も!

電力は、『残量の多い方から少ない方に移る』ように設定されているようである。試したところ、バッテリー容量に関係なく電池残量パーセンテージの多い方から、少ない方に移動するようだ。

しかし、ここに注意しなければいけない点がある。

それは、『接続した時の電池残量によって、充電方向が決定する』ということだ。

たとえば、この2台。左のiPhone 15の残量は47%。右のiPhone 15 Pro Maxは50%。接続すると、右のiPhone 15 Pro Maxが供給側になり電池が減り、左のiPhone 15は充電され電池残量のパーセンテージが増えていく。

ただし、繋いだままだと、電池残量が逆転しても、そのままiPhone 15側が充電され続けることに注意が必要だ。このまま繋いでいると、右のiPhone 15 Pro Maxが0%になるか、左のiPhone 15が100%になるまで充電を続ける……という挙動のようだ。

そこで、左のiPhone 15側のパーセンテージの方が高くなったところで、ケーブルを一度抜いて再接続すると、今度はiPhone 15側から、iPhone 15 Pro Maxを充電しはじめる。

非常に興味深い。

つまり、常に『接続した時点で、残量の少ない方に供給し続ける』のだ。

ただし、そのまま充電し続けると、助けた方がへたばってしまう(笑)適当なところでケーブルを抜かないと、要らない諍いが起きそうな仕様だ(笑)

モバイルバッテリーから給電しても20%ぐらいはケーブル抵抗、発熱などのロスとなってしまう。iPhone同士でも同じようなロスは発生するだろう。つまり、電力を行き来させるのは基本的には損失が大きい。

また、iPhoneを充電して放電させるというのはバッテリーを少しずつ損耗するということでもある。この仕組みは便利だが、常用するとバッテリーの損耗を早めてしまうから、あくまで非常用と考えた方がいいと思う。

あなたは、パートナーに『iPhone繋いで電気分けて』と言われたら、分けてあげるだろうか?

(村上タクタ)

新しいiPhoneはハダカで使いたいほど美しい【iPhone 15】

新しいiPhoneはハダカで使いたいほど美しい【iPhone 15】

2025年10月27日

新型iPhone 15シリーズ、ファーストタッチ。どれ買えばいい?【先行レビュー】

新型iPhone 15シリーズ、ファーストタッチ。どれ買えばいい?【先行レビュー】

2025年10月27日

ググッと寄る! iPhone 15 Pro Max、5倍望遠120mm相当の威力!【先行レビュー】

ググッと寄る! iPhone 15 Pro Max、5倍望遠120mm相当の威力!【先行レビュー】

2025年10月27日

「ポヨん!」新iPhoneの連絡先交換『NameDrop』が面白い

「ポヨん!」新iPhoneの連絡先交換『NameDrop』が面白い

2025年10月27日

iPhone 15 Pro Maxの5倍望遠120mmで、ブルーインパルス撮ってみた@鈴鹿F1

iPhone 15 Pro Maxの5倍望遠120mmで、ブルーインパルス撮ってみた@鈴鹿F1

2025年10月27日

 

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

宮城県大崎市の名セレクトショップ「ウルフパック」が選ぶ「FINE CREEK」の銘品革ジャン4選。

  • 2025.10.31

宮城県大崎市に、ファインクリークを愛してやまない男がいる。男の名は齊藤勝良。東北にその名を轟かす名セレクトショップ、ウルフパックのオーナーだ。ファインクリーク愛が高じて、ショップの2階をレザー専用フロアにしてしまったほど。齊藤さんが愛する、ファインクリークの銘品を見ていくことにしよう。 FINE C...

【J.PRESS×2nd別注】こんなイラスト、二度と出会えない。 著名イラストレーターとのコラボスウェット。

  • 2025.10.21

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【J.PRESS×2nd】プリントスウェットシャツ【AaronChang】 アメリカにある優秀な8つの大学を総称して...

【Punctuation × 2nd別注】手刺繍のぬくもり感じるロングビルキャップ発売!

  • 2025.10.29

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【Punctuation × 2nd】ロングビルキャップ[トラウト] 温もりのある手仕事が特徴の帽子ブランド「パンク...

“黒のコロンビア”って知ってる? オンオフ自在に着回せる、アップデートされたコロンビアの名品を紹介!

  • 2025.10.21

電車や車といった快適な空間から、暑さや寒さにさらされる屋外へ。都市生活は日々、急激な気温差や天候の変化に直面している。実はその環境こそ、自然で磨かれた「コロンビア」の技術が生きる場だ。撥水性や通気性といったアウトドア由来の機能を街に最適化し「コロンビア ブラックレーベル」は、都市生活者の毎日を快適に...

革ジャンの新機軸がここに。アメリカンでありながら細身でスタイリッシュな「FountainHead Leather」

  • 2025.10.31

群雄割拠の革ジャン業界において、カルト的な人気を誇り、独自のスタイルを貫くファウンテンヘッドレザー。アメリカンヘリテージをベースとしながらも、細身でスタイリッシュ、現代的な佇まいを見せる彼らのレザージャケットは、どこのカテゴリーにも属さない、まさに“唯我独尊”の存在感を放っている。 XI|シンプルな...

Pick Up おすすめ記事

「BILTBUCK」の2025年は新素材によって既存モデルを再解釈した革ジャンに注目だ!

  • 2025.11.03

伝統と革新を往来しながら、レザーの魅力を追求するビルトバック。2025年のコレクションは、オリジナルレシピで仕立てた渾身の新素材によって既存モデルを再解釈。質感と経年変化、レザーの本質的な美学を磨き上げ、洒脱な大人たち〈Hep Cats & High Rollers〉へ贈る、進化であり深化の...

革ジャン職人が手掛ける、経年変化するレザーハット気にならない?

  • 2025.10.31

気鋭のレザーブランド「KLOOTCH」のレザーハットラインとしてスタートした「Brunel & Co.」独学のレザージャケット作りで磨いた革の感覚を、“帽子”という舞台で表現する──。自らの手仕事で理想の革を探求する職人が辿り着いた、新たなレザークラフトの到達点。 革ジャン職人の手が導く、生...

【土井縫工所×2nd別注】日本屈指のシャツファクトリーが作る、アメトラ王道のボタンダウンシャツ発売!

  • 2025.10.07

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! トラッド派には欠かせない6つボタンのBDシャツ「6ボタン アイビーズB.D.シャツ」 アメリカントラッドを象徴するア...

宮城県大崎市の名セレクトショップ「ウルフパック」が選ぶ「FINE CREEK」の銘品革ジャン4選。

  • 2025.10.31

宮城県大崎市に、ファインクリークを愛してやまない男がいる。男の名は齊藤勝良。東北にその名を轟かす名セレクトショップ、ウルフパックのオーナーだ。ファインクリーク愛が高じて、ショップの2階をレザー専用フロアにしてしまったほど。齊藤さんが愛する、ファインクリークの銘品を見ていくことにしよう。 FINE C...

【Punctuation × 2nd別注】手刺繍のぬくもり感じるロングビルキャップ発売!

  • 2025.10.29

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【Punctuation × 2nd】ロングビルキャップ[トラウト] 温もりのある手仕事が特徴の帽子ブランド「パンク...