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現Apple銀座と、8月30日から稼働する仮設Apple銀座店(8丁目)に行ってみた

以前からウワサがあった、Apple銀座の改修工事がいよいよ始まる。8月30日からストアの営業は仮設店舗で行われるとのことでで、現在のお店と仮設店舗に、張り紙がされていたので見に行ってみた。

21年前には想像もできなかった、アップルストアの大成功

今でこそ、アップルがストアを持っているのは当たり前だが、2001年にアップルが小売店事業を始めると言った時には「絶対に失敗する」という声が大きかった。当然のことながら既存の量販店などからの反対の声は大きかったし、コストもかかるし、基本割引販売をしない直営店が成功するワケがない……というのがその論拠だ。

しかしながら、既存の『パソコンショップ』の概念を覆すサービスレベルの高さ、カジュアルさとクオリティの高さを併せ持ったイメージ展開により、床面積1平方フィートあたりの売上高で、全業種1位となるなど、圧倒的な成功を得た。

日本にもできるという話になった時に、当時のイメージだと我々ユーザーは「当然、秋葉原」と思っていたのに、ブランドショップが居並ぶ銀座にできて、最初は不思議に思ったものだった。今や、アップルストアと言えば世界中の目抜通りに、ルイヴィトンやプラダと並んで建っているのが当たり前……というブランドイメージを構築してしまったのだから、その戦略の効果の大きさには恐れ入る。

Apple銀座、19年を経ての改装。タウンスクエア型になるのか?

現在、アップルストアは世界に500店舗以上、日本には10店舗が存在する。その中でもApple銀座はUSでアップルストア展開が始まって2年後、US国外で初めて作られた店舗で、すでに18年半の歴史を持つ。我々日本人にとっては非常に思い入れのある店舗である。オープン時にはスティーブ・ジョブズがやって来たことをご記憶の方も多いだろう。

現在でも、表参道、丸の内とともに、日本のフラッグシップ店舗のひとつだ。

しかし、オープンは2003年11月30日であるから、20年近く経っている。古さを感じさせないデザインはさすがだが、この銀色のパネルを使ったアップルストアは少々『古いタイプ』になりつつある。

現在は、巨大なガラスのファサードを使い、入ってすぐ奥に巨大なディスプレイを設置、キューブ型と球形の木とイタリアンレザーのイスを設置した『タウンスクエア』タイプのデザインが中心となっている。

『サヱグサビル』という賃貸ビルで展開されているApple銀座が、どこまでこの最新の『タウンスクエア』コンセプトを徹底できるかは分からないが、アップルストアの多くは賃貸のビルなのに、原型を留めないほど大きく改修されることが多いので、きっと大きく変貌を遂げるに違いない。

世界中の店舗は、この『タウンスクエア』コンセプトを踏襲したものになっており、Apple ParkのLoop Buildingなどができて以来、そのデザインコンセプトをさらに進化させつつ新しい店舗を造っているので、おそらくApple銀座もまったく新しい店舗に生まれ変わるに違いない。

8丁目の仮設店舗に導くポスターのデザイン

アップルストアと言えば、「その間の家賃を払い続けるってすごくない?」とこちらが不安になるほど長期間、徹底的に工事をすることでも知られている。

というわけで、Apple銀座が改装中の間は銀座8丁目に仮設店舗が設けられる。3丁目にあるApple銀座の窓にも、ご覧のメッセージが貼られている。

店舗スタッフの方も、長く働いている人が多いようだから、銀座の現店舗がなくなるのは寂しいに違いない。

こちら現店舗に設置されたパネル。アップルマークがリボンになってほどけかけている。

仮設店舗は隈研吾事務所デザインの12階建て木造高層建築

そして、銀座8丁目にある仮設店舗の場所には、完全なカタチのリボンでできたアップルマークが用意されている。3丁目の店がほどけて、8丁目に再構成されるというメッセージをアップルマークのデザインだけで伝えているワケだ。さすが、このあたりアップルはデザインの力をよく知っている。店舗移転の張り紙ひとつ取っても手を抜かないのはさすが。

仮設とはいえ、頭上には立派なアップルマークも設けられているし、ガラスのファサード、ステンレスのドアノブ……など、アップルストアらしいデザインではある。

逆にこれだけしっかりと仮設店舗を造り込むのだから、3丁目のお店はかなり長い間、工事するんだろうなぁ……とも想像できる。

ちなみに、このビルは3丁目の店舗と同じく銀座中央通りに面しているが、南に500mほど歩いた向かい側(東側)。銀座というよりは、ほとんど新橋。HULIC &New GINZA 8というビルで、隈研吾建築都市設計事務所がデザイン監修している12階建ての木造高層商業施設。12層の木造架構を『燃エンウッド』の柱・梁で実現というのは日本初。CLTや集成材を用いた制振壁や防振柱などの技術を採用した、木造+鉄骨造のハイブリッド建築なのだそうだ。それはそれで興味深い。

仮設店舗ゆえ、8月30日には特にイベントなどは開催されないとのことだが、それでもオープンが気になる店舗だといえる。また、3丁目のストアの改修がいつ終わってリニューアルオープンされるのか? 時間はかかるだろうけれども、待ち遠しい。

(村上タクタ)

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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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