現代におけるサードタイプの実直な再解釈。「ハンド ルーム」のデニムジャケット 3rdタイプ

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「2025年の漢字は、僕の名前にもある『高』も健闘したようですが、結局『熊』でしたね。年末年始、東北に行く予定があるんだけど大丈夫かな」と語る編集・パピー高野がお届け!

ハンド ルームのデニムジャケット 3rdタイプ

デニムジャケットのファースト〜サード、みなさんはどれが1番好きですか? アメカジ文脈では、やはりセカンドが1番人気なんでしょうか。サードはもしかしたら“邪道”という認識の方が多いかも?

それは勝手な僕の推測ですが、今回僕が気になったアイテムは、そんなサードタイプのデニムジャケット。ハンドルームという日本のブランドのものです。ボタンダウンシャツと5ポケットが定番で、うち後者は僕も普段から愛用しています。

作りはとにかくベーシック、つまりクラシックに忠実なんですが、シルエットは太すぎず細すぎず、ほどよくモダンなバランス。このサードのジャケットも、そんなブランド独自のバランス感が現れていると思いました。

脇ポケットが付いているのですが、両玉縁仕様になっていて、クラフト感もありつつ上品。そして、トップボタンの位置に付くはずのボタンが、真鍮のホルダーフック留めになっているという点が最大のオリジナリティであり、これがまたクラフト感を助長しています。

受け取り方はもちろん個人によると思いますが、これが“邪道”という感じはない。むしろ絶妙なクラシックの再解釈で、自分にとっては素敵だなと思えるバランスなんです。

国産ブランド、ハンド ルームによる3rdタイプのジャケット。チェーンステッチ&巻き縫い仕様のカフスなど、本格的でクラシックなつくりをベースとしながらも、両玉縁仕様の脇ポケットや、その袋地が内ポケットを兼用している仕様、そして襟元のホルダーフックなど、現代的な再解釈が盛り込まれている。長年継続しているモデルだが、近年アップデートが施されブランドの新定番となりつつある1着。39,600円(バウ インクTel.03-6427-1590 https://handroom.jp/)

最大の特徴は、襟元のホルダーフック留め仕様。クラシックな雰囲気を損なわない真鍮製ながら、ハズしのディテールとして効く。

カフスはチェーンステッチと巻き縫いが施された本格仕様。アパレル業界に長年携わってきた職人気質のデザイナーによるこだわりだ。

脇ポケットの採用自体は特段珍しいことではないが、3㎜×3㎜の両玉縁で、クラフト感がありながら上品な印象に仕上がっている。

脇ポケットの袋地が、ステッチで裏地に縫い付けられており、内ポケットとして使用可能。脇ポケットも合わせると十分な収納力だ。

(出典/Lightning 2026年2月号 Vol.382」)

この記事を書いた人
パピー高野
この記事を書いた人

パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

デニム界の異端児・ラングラー、製造期間は約1年のみの“幻の名作”がついに復刻

  • 2025.12.27

ロデオ・ベンをデザイナーに迎えてカジュアルウエアに参入したという歴史やカウボーイカルチャーとの結びつきなど、独自の発展を遂げてきたラングラー。膨大なアーカイブの中から、王道から希少な隠れ名作まで全6型が復刻を果たした。 幻の名作が華麗なる復刻を遂げた。 アメリカ三大デニムブランドのなかでも特異な歴史...

オリジナル建材で古民家をスタイリッシュにリニューアル! ビフォーアフターを大公開!!

  • 2025.12.28

2025 年の夏の時点では床だけが施工されただけの古民家を再び訪れると、当時とはまったく違う姿になっていた。カントリーベースはこの家にどんな魔法をかけたのか? 何でもない空き家が宝物なる材料と技術 [caption id="attachment_887933" align="alignnone" w...

こんなコスパのライダース、見たことある? 「中田商店」のオリジナルブランドのライダースを侮るなかれ!

  • 2025.12.29

東京・上野にある老舗ショップ、中田商店。そのオリジナルブランドが「モーガン・メンフィスベル」だ。中田商店というと、ミリタリーのイメージが強いが、モーガン・メンフィスベルでは、ミリタリーをはじめ、様々なレザーウエアを展開している。もちろん、ライダースのラインナップも豊富。今回は珠玉のライダースを紹介す...

映画で観た欧米のクラシックな世界観をモダンに昇華。“好き”が詰まった空間で暮らす!

  • 2025.12.30

衣食住は、私たちが生活するうえで必要不可欠な要素である。なかでも日々の生活と最も密接に結びつく住居には、ひと際こだわりたいもの。自分のお気に入りの空間を作るための選択肢のひとつに、リノベーションがある。 “三人四脚”で作り上げた理想の居住空間 兵庫県芦屋市。豊かな自然と落ち着きのある街並みから関西で...

アメリカンヴィンテージやヨーロッパのアンティーク品や建築物からインスパイアされた「ホリゾンブルー」のジュエリー

  • 2025.12.28

宝飾品と呼ぶべき繊細で美しいジュエリーを世に送り出し、国内外で人気を集めるHorizon Blue Jewelry。アメリカンヴィンテージだけでなく、ヨーロッパのアンティーク品や建築物など様々なものからインスパイアされた逸品は、大量生産できないため入手機会の少ない希少な存在だが、ここでは今後発売する...

Pick Up おすすめ記事

【KEATON CHASE U.S.A.×2nd別注】大人のための、ちょうどいいシャンブレーシャツ登場!

  • 2026.01.25

ライトオンスのシャンブレーを使用した、米国のシャツファクトリー「キートンチェイスUSA」の定番プルオーバーシャツ。カジュアルな要素を備えながらシャツ本来のきちんと感も残したこのアイテムを、2nd仕様に別注。胸ポケットの作りや前立てのボタンの数などを微調整し、すっきりと大人な印象にまとまっている。 >...

【Highland2000×2nd別注】ヴィンテージのスクールマフラーに着想を得たトラディショナル スクールマフラー登場

  • 2026.01.23

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 昨年に続く、第2弾コラボレーション! 【Highland2000×2nd】トラディショナル スクールマフラー 昨年大...

映画で観た欧米のクラシックな世界観をモダンに昇華。“好き”が詰まった空間で暮らす!

  • 2025.12.30

衣食住は、私たちが生活するうえで必要不可欠な要素である。なかでも日々の生活と最も密接に結びつく住居には、ひと際こだわりたいもの。自分のお気に入りの空間を作るための選択肢のひとつに、リノベーションがある。 “三人四脚”で作り上げた理想の居住空間 兵庫県芦屋市。豊かな自然と落ち着きのある街並みから関西で...

ヘビーデューティど真ん中! レトロなデイパックに注目。

  • 2026.01.26

1977年に発売された『ヘビーデューティの本』という名著をご存知だろうか。当時数々の雑誌で、イラスト・ルポ(自ら現地に赴いて取材した内容をイラストを用いながら報告すること)を描いていた小林泰彦さんが手掛けた1冊で、いまだファッション好きにとってのバイブルとなっている。ヘビーデューティとは、「耐久性が...

「ORGUEIL」が提案する、凛冬を彩る大人のガーメンツ。

  • 2025.12.26

凛とした寒さが日に日に増し、コーディネートが重くなりがちな季節。クラシックなデザインと丁寧な作り込みのORGUEILのクロージングが、いつものスタイルを格上げしてくれる。さりげなく上質で存在感のある一着が、冬の日々を彩ってくれるはずだ。 Aniline Steer Oil A-1 Jacket 19...