無骨なブーツを上品に輝かせる! エンジニアブーツの鏡面仕上げ術を「熊田靴店」が伝授。

無骨な一足に上品な光沢が差すことで、その佇まいは一段と洗練される。いつものブーツに新たな魅力を添え、スタイル全体にも深みを与えてくれる鏡面磨き。その方法を熊田靴店店主の熊田さんに学ぶ。

「熊田靴店」店主・熊田圭一郎さん|18歳の時に買ったレッドウイングがきっかけで靴好きに。独学で靴磨きや靴修理を学び、2020年に熊田靴店をオープン。靴磨き選手権大会2023第3位。シューケアブランド「SAPHIR」の東京アンバサダー、認定シューケアトレーナーとしても活躍中

鏡面磨きに使用するアイテム

①レザーバームローション
②ポタリーウォーターディスペンサー(ハンドラップ)
③クレム1925
④ハイシャインポリッシュクロス(レギュラー)(綿100%のネル生地)
⑤バネ式シューツリー
⑥マイクロファイバークロス
⑦フィニッシャーブラシ(山羊毛)
⑧フィニッシャーブラシ(山羊毛×PET)
⑨ポリッシャーホースヘアブラシ(馬毛)
⑩ブリストルポリッシャーブラシ(豚毛)
⑪グランドホースヘアブラシ(馬毛)
⑫ミラーグロス(硬いワックス)
⑬ビーズワックスポリッシュ(柔らかいワックス)
⑭アプライブラシ (豚毛)

熊田さんが使用するのは、⑥以外全てSAPHIRのアイテム。こだわりの原料や伝統的な製造工程によって生み出される高品質な製品が魅力だそう。

鏡面磨きをする前にやること

  • つま先と踵部分に芯が入っていることを確認。芯がないものは、履いた際に塗布したワックスが割れてしまうため、鏡面磨きができない。
  • ストラップベルトは外しておく。

鏡面磨きの手順

モヒカン小川の私物、アトラクションズのブーツで実践! つま先の茶芯は残して磨く。

①シューツリーを入れる

シューツリーを入れて、ブーツのシワをしっかりと伸ばす。エンジニアブーツの場合は、入れる際に角度の調整が可能なネジ式のシューツリーがオススメ。

②ホコリ落とし

馬毛ブラシでホコリを落とす。払い落とすイメージで、ブラシを一定方向に動かしていく。靴底の側面であるコバは、ホコリが溜まりやすいため念入りに。

③汚れ落とし

マイクロファイバークロス(Tシャツの端切れでも可)を指に巻きつけ、その上に、ローションを出して馴染ませる。量は500円玉の大きさくらい。

クリームをクロスに出して撫でるように優しく塗る、という作業を2〜3回繰り返しながら、全体を満遍なく塗っていく。同じ箇所を塗り続けないよう注意する。

コバとアッパーの間の隙間は、クロスを小さく折ると塗りやすくなる。塗り終えたら、浮いてきた薄い汚れを取るために、最後に全体を乾拭きすると良い。

【 クロスの巻き方 】

利き手の人差し指と中指に布を置く。

指の両側に垂らした布を指の裏でねじる。

ねじって余った布を親指で固定する。

シワが一切なく、ピンと平らに張った状態の面を作るために、指にしっかりと巻きつけることが大事!

④クリームを塗る

指でクリームを少量取って軽い力で塗り、革に栄養を補給。この作業を繰り返してコバを含めたブーツ全体に塗っていく。指を使うと、体温でクリームが溶け、馴染ませやすい。

指ではクリームを塗りにくいコバとアッパーの間の隙間には、小さいブラシを使用すると、塗り込みやすくなる。馴染ませる程度の軽めの力で、毛先を丁寧に当てていく。

⑤クリームを馴染ませる

豚毛ブラシを使い、クリームを力強く馴染ませていく。茶芯の靴の場合は、ストラップベルトなどにある、革の断面の茶色い切りっぱなし部分にまでブラシを当てると革が変色してしまうため、その箇所は避けながら慎重にブラシを動かす。

⑥余分なクリームを拭き取る(代わりに乾拭きでも可)

ツヤ出し用の馬毛ブラシ→山羊毛×PET混合ブラシの順番で、優しく毛先を当てながら余分なクリームを拭き取っていく。シワの部分は、シワに沿うようにブラシを動かす。

⑦ シューツリーを外す

履きジワが寄る部分は、ワックスを塗ると割れてしまうため塗布を避ける。シューツリーを外すことでシワが戻るため、ワックスを塗る箇所と塗らない箇所の境目を確認しやすい。

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