【リノベーション倉庫①】サイクリストの聖地に生まれ変わった第二次大戦中の海運倉庫|広島・尾道

風光明媚な尾道市、その海際に佇む海運倉庫の屋内は、サイクリストフレンドリーなホテル、レストラン、ショップの複合体として、全国的な注目を集め、人々で賑わっている。外見は大戦時の姿そのままに、屋内や周辺はサイクリストに愛される施設と生まれ変わった「Onomichi U2」を紹介しよう。

歴史を生き抜いてきた倉庫の重厚感を堪能できる複合施設「Onomichi U2」。

空間は築70年超の倉庫建築のためリノベーションされているが、外観はそのまま。当時の外壁から醸される佇まいに、歴史を生き抜いてきた倉庫の重厚感が漂う。

元倉庫だけに、2階建ての建築物が中にすっぽり入るほどの天井高を誇る。 写真の奥に、屋内2階建てのサイクリストフレンドリーなホテルが設置される

館内には、部屋に自転車を持ち込めて工具レンタルも可能な「HOTEL CYCLE」、自転車ショップでメインテナンスサービスやレンタサイクルにも対応する「GIANT STORE」を始め、サイクリストのみならず観光客でも楽しめる、さまざまな施設が整っている。

「HOTEL CYCLE」の客室。壁面に自転車が掛けられるホテルルーム。デラックスツインとスタンダードツインの2種類がある

自転車に乗ったまま購入できるサイクルスルーカウンターのあるカフェ、サドルに座ってペダルを漕げば看板が点灯する「コグチェア」を備えたカウンターバー、瀬戸内の食材を豊富に使ったメニューを展開しているレストラン、天然酵母ルヴァン種を使った焼きたてパンを製造販売するベーカリー、デニムなどの地産品やU2オリジナルアイテムを購入できるショップが、軒を連ねている。

瀬戸内食材のグリルが存分に味わえる「The RESTAURANT」。天窓の存在は、倉庫が竣工した当時からのもの。窓枠は新しくなっている

海に面した屋外ボードウォークには、ソファやテーブルが並び、宿泊者でなくとも実に心地いいひと時が過ごせるようになっているのも嬉しい。

瀬戸内海に面した側には、国 産ヒノキによるボードウォーク が設えられた。くつろぐサイクリストの姿も大勢見られる

【DATA】
ONOMICHI U2(オノミチ ユーツー)
広島県尾道市西御所町5-11
Tel/0848-21-0550
https://onomichi-u2.com/

◆

サイクリストたち憧れの地である瀬戸内しまなみ海道サイクリングロード。そこに訪れるサイクリストたちにぜひ足を運んで頂きたいスポットである。特に自転車の持ち込みが可能なホテルは、散策の疲れを癒すにはもってこいなのだ。

▼全国のリノベーション倉庫をチェックしよう!

【リノベーション倉庫②】ゴミ集積所の家具や廃材を再利用!ゼロ・ウェイスト宣言を象徴するブルワリー。|徳島・上勝町

【リノベーション倉庫②】ゴミ集積所の家具や廃材を再利用!ゼロ・ウェイスト宣言を象徴するブルワリー。|徳島・上勝町

2023年02月21日

【リノベーション倉庫③】元・除虫菊の保管庫をリノベした、海沿いのトタン倉庫カフェ。|和歌山・有田

【リノベーション倉庫③】元・除虫菊の保管庫をリノベした、海沿いのトタン倉庫カフェ。|和歌山・有田

2023年07月24日

【リノベーション倉庫④】築100年の大阪港赤煉瓦倉庫を同時代のクラシックカーで彩る博物館。|大阪・大阪市

【リノベーション倉庫④】築100年の大阪港赤煉瓦倉庫を同時代のクラシックカーで彩る博物館。|大阪・大阪市

2023年02月21日

【リノベーション倉庫⑤】100年以上の歴史を刻む「ザ・リアルマッコイズ」本社。|兵庫・神戸

【リノベーション倉庫⑤】100年以上の歴史を刻む「ザ・リアルマッコイズ」本社。|兵庫・神戸

2021年10月24日

【リノベーション倉庫⑥】西海岸風な美容室&自転車屋がコラボした「TAS PARK タスパーク」。|茨城・つくば

【リノベーション倉庫⑥】西海岸風な美容室&自転車屋がコラボした「TAS PARK タスパーク」。|茨城・つくば

2021年11月01日

【リノベーション倉庫⑦】オールドウイスキーが眠るモルトバー「SILENCE BAR」。|香川・丸亀

【リノベーション倉庫⑦】オールドウイスキーが眠るモルトバー「SILENCE BAR」。|香川・丸亀

2021年10月24日

【リノベーション倉庫⑧】約40年前に作られた鉄工所をリノベしたカフェ。|東京・二子玉川

【リノベーション倉庫⑧】約40年前に作られた鉄工所をリノベしたカフェ。|東京・二子玉川

2023年07月24日

【リノベーション倉庫⑨】英国、バイク、レザージャケット……ヴィンテージ感に溢れる巨大倉庫。|富山・富山市

【リノベーション倉庫⑨】英国、バイク、レザージャケット……ヴィンテージ感に溢れる巨大倉庫。|富山・富山市

2021年10月24日

【リノベーション倉庫⑩】北海道にある、木造倉庫を利用した温もりカフェ「タムラ倉庫」|北海道・札幌

【リノベーション倉庫⑩】北海道にある、木造倉庫を利用した温もりカフェ「タムラ倉庫」|北海道・札幌

2023年07月24日

【リノベーション倉庫⑪】大谷石の元倉庫群を改装した、素材感で魅せる大空間モール。|栃木・宇都宮

【リノベーション倉庫⑪】大谷石の元倉庫群を改装した、素材感で魅せる大空間モール。|栃木・宇都宮

2021年10月24日

▼こちらもおすすめ!

世界に名だたる大企業もその始まりは倉庫やガレージだった!

世界に名だたる大企業もその始まりは倉庫やガレージだった!

2023年02月21日

(出典/「Lightning 2018年2月号 Vol.286」)

この記事を書いた人
めぐミルク
この記事を書いた人

めぐミルク

手仕事大好きDIY女子

文房具、デザイン、ニッポンカルチャーなどのジャンルレスな雑誌編集を経てLightningへ。共通しているのはとにかくプロダクツが好きだということ。取材に行くたび、旅行するたびに欲しいものは即決で買ってしまうという散財グセがある。Lightningでは飲食、ハウジング、インテリアなどを担当。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

ネイティブアメリカンの美しき手仕事。伝統を守りながらもモダンな表現を得意とする現代作家を紹介!

  • 2026.10.08

ネイティブアメリカンのヴィンテージや工芸品を通して、彼らのカルチャーを伝えるCORNERS。今回は伝統的な手法を守りながらも、モダンな表現を得意とする現代作家をピックアップ。もの作りが乏しくなった今の米国だからこそ、余計に強く輝いているのだ。 Pamela Brown 1868年から続くナバホ族の織...

毎日のそばに、エル・エル・ビーン。秋の定番、フィールド・コートとフランネル・シャツ

  • 2026.10.16

毎日の服に、特別な理由はいらない。気兼ねなく着られて、どんな装いにも自然となじむ。そんな日々のワードローブを支えてくれるのが、エル・エル・ビーンだ。今回は秋の定番、フィールド・コートとフランネル・シャツを着て街へ出た。 100年を超えて今日もいつもの日常着 朝、玄関を出るときに手が伸びて、休日にもつ...

FINE CREEKを世界でいちばん熱く語る男。

  • 2026.10.07

この男恐るべし、である。北海道・帯広にあるセレクトショップ、...Dannyオーナー、河合裕介さん。彼のセレクトスタイルは一貫している。自分の愛せるものしか、ショップに置かないのだ。「売れるモノ」をセレクトするのではなく、「自分の売りたいモノ」のみを並べる。この時代にあって、その姿勢はまさに「愚直」...

55周年を迎えた「MOTO」。周年を祝うスペシャルなレザー&シルバープロダクツを紹介

  • 2026.10.11

レザーやシルバーを駆使した製品を手がけるMOTO。1971年の創業より半世紀を超えて55年。ここでは、周年を祝うスペシャルプロダクツを紹介する。MOTOや本池秀夫さんが纏う唯一無二の世界観にも注目だ。(写真は「本池美術館」の隣にあるアトリエにて。周年限定のライダースジャケットにコンチョを装着する本池...

「Wrangler(ラングラー)」の名作、スタッズを纏う。レザーラバー垂涎スウェードモデルも登場!

  • 2026.10.19

ワークウエアとしての機能だけでなく、ファッション的視点を取り入れることで独自の立ち位置を築いてきた3大ブランドのひとつでありデニム界の異端児・Wrangler。そんな彼らの受け継がれし不朽の名作に“スタッズ”が施された特別モデルが登場した。 “スタッズ”で作るネオ・ウエスタンスタイル ラングラーとい...

Pick Up おすすめ記事

毎日のそばに、エル・エル・ビーン。秋の定番、フィールド・コートとフランネル・シャツ

  • 2026.10.16

毎日の服に、特別な理由はいらない。気兼ねなく着られて、どんな装いにも自然となじむ。そんな日々のワードローブを支えてくれるのが、エル・エル・ビーンだ。今回は秋の定番、フィールド・コートとフランネル・シャツを着て街へ出た。 100年を超えて今日もいつもの日常着 朝、玄関を出るときに手が伸びて、休日にもつ...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

今季の「Lee」はブランケット付きジャケットに注目せよ!

  • 2026.10.19

シグニチャーモデル「101」が101周年を迎えるなど、アメカジ好きに多くの話題を提供してくれるLee。そんなアメリカンデニムを代表する同ブランドの注目の新作は、ブランケットを携えたワークジャケットだ。普遍的なデザインと保温性に優れるという機能を備えるこの秋冬の相棒となる逸品を紹介する。 Leeのシグ...

ネイティブアメリカンの美しき手仕事。伝統を守りながらもモダンな表現を得意とする現代作家を紹介!

  • 2026.10.08

ネイティブアメリカンのヴィンテージや工芸品を通して、彼らのカルチャーを伝えるCORNERS。今回は伝統的な手法を守りながらも、モダンな表現を得意とする現代作家をピックアップ。もの作りが乏しくなった今の米国だからこそ、余計に強く輝いているのだ。 Pamela Brown 1868年から続くナバホ族の織...

「Wrangler(ラングラー)」の名作、スタッズを纏う。レザーラバー垂涎スウェードモデルも登場!

  • 2026.10.19

ワークウエアとしての機能だけでなく、ファッション的視点を取り入れることで独自の立ち位置を築いてきた3大ブランドのひとつでありデニム界の異端児・Wrangler。そんな彼らの受け継がれし不朽の名作に“スタッズ”が施された特別モデルが登場した。 “スタッズ”で作るネオ・ウエスタンスタイル ラングラーとい...