フレンチ・ヴィンテージの眼鏡で、ちょっと洒落た気分になってみない?

日本でトップクラスのフレンチヴィンテージ眼鏡の専門店。それがここで紹介する「speakeasy(スピークイージー)」である。豊富な知識と商品量でファッション通を魅了する同店にお邪魔し、 オーナーの山村さんにフレンチヴィンテージ眼鏡のアレコレを教えてもらった。

フレンチ・ヴィンテージ眼鏡専門店「speakeasy(スピークイージー)」。

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ここ最近、巷ではカラーレンズの眼鏡が流行している。フラットレンズ(平面のレンズ)というのも同様だ。そんなトレンド感のあるカラー&フラットレンズの眼鏡で、いま東京でも話題となっているのが、「guepard」というブランドの眼鏡。これはフランス語で、ギュパールと読む。

昨今ファッション通の間で注目されているフレンチのヴィンテージ眼鏡のデザインや雰囲気を、メイド・イン・ジャパンで具現化しているのが最大の特徴だ。そんなギュパールのプロダクツを監修しているのが、神戸に居を構えるフレンチヴィンテージ眼鏡専門店「speakeasy」の山村さんだ。日本におけるフレンチヴィンテージ眼鏡のパイオニアで、日本で最もそれに精通しているひとりである。

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店名の「speakeasy(スピークイージー)」とは、1920年代から1930年代にかけての禁酒法時代のアメリカで、お酒を密売していた場所を意味する。2012年にこのお店をオープンしたのだが、その際にこの店名にするためにバーや喫茶店の跡地を探し、念願かなってバーだったこの場所を見つけることができたのだそう。

当時は「ヴィンテージ frame french」というカテゴリーはなかったが、この6年で一気に認知され、現在ではヴィンテージ眼鏡の一大カテゴリーになった。そんな中でも定期的にフランスに足を運び、自身で開拓したルートで上質なものを買い付けている。

アメリカものと違い、着用するだけで洒落た気にさえ感じる。これがフレンチヴィンテージならではの魅力。次の一本をぜひオススメしたい。

▼山村さんがこの道にハマったきっかけの眼鏡についてはこちら!

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2023年02月21日

豊富な在庫を誇る「スピークイージー」だから逸品もこんなに揃う!

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先にも触れたように「guepard」はフレンチヴィンテージの眼鏡を日本製で具現化した注目ブランド。フレームは5型3色ずつあり、レンズは各6種用意する。各2万5千円

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これらは1970年代にアングロアメリカンというブランドが作ったもの。販売目的に作られ たものではないため非常にレア。

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「パリジャン」と呼ばれる正方形に近いウエリントン型。左上から時計回りに1940年代製/9万円、1940年代製/参考商品、1950年代製/6万2千円、1940年代製/13万円、1940年代製/12万円

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山村さんでもこの1本しか見たことがないという超希少な“アヴァンギャルド系”と呼ばれるフレーム。1940年代製/30万円

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フレンチのヴィンテージフレームは、繊細なモデルが多いのも特徴。全て1950年代製で、左からパリジャン/4万5千円、パントゥ/6万5千円、クラウンパントゥ/5万3千円

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パントゥと呼ばれるモデル。いわゆるボストン型フレームだ。上から1950年代製/5万円、1950年代製/5万円、1940年代製/5万3千円

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クラウンパントゥというフレンチらしいフレーム。左から1950年代製/7万5千円、1950年代製/6万5千円、1940年代製/15万円

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アンディ・ウォーホルも掛けた写真が残る、世界20本限定のALANMIKLI。1984年製/参考商品

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貴重なフレンチ・ヴィンテージの眼鏡から、長年の知識をもとにメイドインジャパンで作り上げた「新作」フレンチ・ヴィンテージの眼鏡まで、実に幅広く取り扱っていることがおわかりいただけただろうか。ちょっとおしゃれに見せたい、雰囲気を格上げしたいときは、神戸のバーのようなこの店へ。おすすめだ。

【DATA】
speakeasy
神戸市中央区中山手通2-13-8 エール山手ビル2F
TEL078-855-5759
営業/13:00~20:00
休み/不定休
http://www.speakeasy-kobe.com

(出典/「Lightning 2018年10月号 Vol.294」

この記事を書いた人
ランボルギーニ三浦
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ランボルギーニ三浦

ヴィンテージ古着の目利き

全国的に名を轟かせていた札幌の老舗ヴィンテージショップに就職。29歳で上京。Lightning編集部、兄弟誌・2nd編集部で編集長を務めた後、現在は、Lightning副編集長に。ヴィンテージ、古着の知識はその道のプロに匹敵。最近はヴィンテージのロレックスが最大の関心事で、市場調査も日課のひとつ。ランボルギーニ三浦の由来は、もちろんあの名車。
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