2人のスペシャリストがタッグを組む新レーベル「The 2 Monkeys」に注目!

JELADO代表の後藤洋平氏とクラシックなワークブーツに造詣の深い鈴木理也氏による新たなレーベルが誕生。The 2 Monkeysと名付けられたブランドが展開するプロダクツは、20世紀初頭以前のヨーロッパ、その流れを汲んだアメリカのワークウエアの文化、いわゆる大量生産体制へと移行する前、小さな工房で手作業を中心に靴や服を仕立てていた時代をブランドの世界観に据え、クラシカルな佇まいのアイテムを展開する。

ローンチ後、初のコレクションでは、1920~1930年代のクラシカルなスタイルを持つモカシンブーツ、Sportif(スポルティフ)を発表。ワークとドレスの境目のない時代特有の上品なスタイルのブーツはアメカジだけでなく、ジャケットスタイルとも相性の良いすっきりとしたシルエットが魅力で、The 2 Monkeysを象徴するプロダクツとなっていくはずだ。そのほか同時代を背景としたワークウエアも数型用意され、今後の展開に注目したい。

2人のスペシャリストが展開するThe 2 Monkeys。その名の通りブランドロゴには2匹の猿が刺繍されたアイコニックなタグを装備する

Sportif 110,000円

フレンチヴィンテージをイメージしてデザインされたモカシンブーツ。1920~1930年代頃アメリカでワークやハンティングに取り入れられたモカシンだが、かつてアメリカ中西部に領土を持ちネイティブとの交流も盛んだったフランス人には親和性のあるデザイン。アッパーに使用するのは、履き始めから足に馴染むフレンチカーフ。サイドから見たトゥやヒールの曲線が堪らなくセクシーだ。

踏みつけ部分をグッドイヤーウェルト製法、ウエストからヒールをマッケイ製法にすることでウエストを大きく絞り込み、クラシカルな雰囲気を強調
モカシン部分は飾りモカではなく、サイドと上部の2枚の革を縫い合わせる本物のモカシンを採用。薄い革の先芯を入れたトゥは履くたびに馴染み沈む
ブラックに丘染めされているため、茶芯革特有の経年変化を楽しめる

Belle Epoque Waist Pullover 30,800円

フランスの文明と文化が大いに繁栄した19世紀末~20世紀初頭のベルエポック期のワークウエアをイメージしたプルオーバーシャツ。生地はタテ糸にリネン、ヨコ糸にコットンを使い不規則な杉綾で高密度で織られたアンティークの生地を再現。肌触りの良いコットンの感触と清涼感のあるリネンが独特な風合いを演出する。オフホワイトとスモークブラックの2色展開。

ゆとりある身巾を背中のストラップで絞ると、脇下に配したガセットから真横に伸びる太めの袖と絞りを効かせたウエストが独特のシルエットをつくる。胸から肩を強調する中世以降のヨーロッパのメンズウエアのあり方が生かされている

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

【問い合わせ】
JELADO
Tel.03-5784-9766
http://www.jelado.co.jp

(出典/「CLUTCH2022年8月号 Vol.86」)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

Pick Up おすすめ記事

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...