愛車XRがまさかのオイル漏れ! そんなに酷使してたっけ……!?【H-D偏愛主義】

自宅で仕事をすることが増えた関係で、最近は愛車で通勤する機会が減ってしまったけれど(私の使用状況は98%が通勤なんです)、その分取材など、仕事で遠出する際には、ここぞとばかりに乗るようにしている。

雨宮武|いわゆるエンスー的なバイクとカスタムが大好物な本誌副編集長。基本的にスポーティに走れるバイクを好みつつも腕にはまったく自信なし。

もはやオレのXRも十分“レトロモッド”ですよね

昨年の8月から兄弟誌『タンデムスタイル』の編集長を任されたこともあり、ハーレー以外のメーカーが発売したニューモデルの試乗会にも参加することも増えたのだが、そんなときにも愛車「XR1000」で参上しているのだ。意外なことに(⁉)XRの注目度は高く、某メーカーの広報担当の方から「昔スポーツスターに乗っていて、XRに憧れていたんですよ! 今日はいいもの見せてもらいました」なんて言われたりなんかして、晴れのニューモデル発表の舞台に他メーカーのバイクで乗りつける私としては、恐縮することしきりなのだが、「世にあるXRは構造的問題を抱えた欠陥車といっても過言ではないのですが、私のXRは『サンダンス エンタープライズ』による対策品をエンジンにたくさん使っているので、普段使いも余裕なんですよ~(膨らむ鼻の穴)」なんて、ついつい語ってしまう。それほどに愛車は絶好調なのだ。

しかし……、である。以前のように通勤で毎日頻繁に乗らなくなった分、一度に乗る距離が圧倒的に増えたのだが、そんなある日、XRに乗ろうとカバーを外したところ、エンジンの下に大きなオイルの染みが……‼ ちょっぴり染み跡が点々とある程度ではなく、もはや水たまり寸前な感じで、これはまずいとサンダンスで診てもらうことに。するとオイルタンクに入ったクラックが原因とのこと。聞けばこれはXRだけに限らず、オイルタンクにバッテリートレーを取り付ける構造のリジッドマウントのスポーツスターにありがちなトラブルなのだという。もしかして一度に乗る距離が増えたことも関係している……⁉

というワケでタンクに入ったクラックを溶接して修理してもらったのだが、今後同じようなトラブルが起こらないように、補強を加えてもらった。普通なら溶接だけで終了となりそうだが、さらなる対応策まで施してくれたことに、ありがたいと思うと同時に、さすがだなぁ~と感心してしまった。

近年世界的に注目を集めている、旧い車両を単にレストアするのではなく、現代の最新技術を用いて再構築する「レトロモッド」。その世界でサンダンスの右に出る存在はいないだろう。何せ先のオイルタンクをはじめ、本当にさまざまなトラブルに対し、対策を講じてきた膨大なデータがある。だからこそ、最新技術を適材適所に生かせるワケで、闇雲に最新技術を用いればいいということではない。思わぬトラブルから、あらためてサンダンスの凄さと違いを垣間見たのだった。

これ、もしかしてエンジンオイル!?

某メーカーの試乗会で栃木県まで雨の中自走。その翌週は箱根に行ったりと一度に走る距離が伸びた。それもあってか、ある日カバーを外したら大きな染みが!! 最初はキャブのオーバーフローを疑ったが、触ってみたらオイル……。一体どこから!?

XRはオイルタンクにバッテリートレーが付いているのだ

リジッドマウントのスポーツスターと同じく、オイルタンクのちょうど反対側にバッテリーがあるのだが、これが走行中に結構揺れる。重量物であるバッテリーが振動などで揺れることで、タンク裏のステーが破損しやすいのだ。

原因はタンクに入ったクラック

オイルタンクに備わっているバッテリートレーを支えるステーが折れ、そこにクラックが入ってオイルが漏れていた。これはXR1000だけでなく、リジッドマウントのスポーツスターにもありがちなトラブル事例だという。

今後の対策も含めてしっかりリペア!!

まずは溶接でもとの状態に復元。しかしステーそのものが薄いプレート状で強度的に弱く、このままでは再び破損してしまう可能性が高い。そこで周辺の強度を上げるべくステーの形状にぴったり合うようにスチール板を切り出して側面に溶接。これにより飛躍的に強度が上がって破損しにくくなった。結構いいでしょ。

復活した私のXR。一昨年にタペットが粉砕した際、泣き所であるタペットまわりを対策したし、今回の件でさらにノーマルより進化した。もはやレトロモッドといえる……よね。

(出典/「CLUB HARLEY 2026年2月号」)

この記事を書いた人
ポイズン雨宮
この記事を書いた人

ポイズン雨宮

真性バイクオタ

単気筒や2気筒のいわゆる“エンスー的なバイク”が大好きな真性オタ。中でも70sアメリカを感じさせるモーターカルチャーを特に好む。XR1000と1969年型カマロを所有し、その維持に四苦八苦しつつも実は喜んでいるドMでもある。カフェレーサー好きでもあり、フェザーベッドフレームのH-Dを作りたいと絶賛夢を膨らませ中。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【VAN×2nd別注】スポーティなレタードカーティガンでひと味違うアイビースタイルを。

  • 2026.02.03

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【VAN×2nd】トラックカーディガン[レタードワッペンセット] 日本にアイビーの礎を築いたブランド、「VAN(ヴァ...

横浜発アメカジブランド「HEATH」による、定番アメカジのマストアイテム5選はこれだ!

  • 2026.04.03

横浜を拠点に、定番からちょっとアレンジの効いたアメカジを提案するHEATH。人気ブランドのアイテムをセレクトするだけでなく、オリジナルのモノづくりにも注力しており、そのコストパフォーマンスの高さには定評がある。今回はその中から絶対に手に入れておきたいマストアイテム5選を紹介しよう。 【横濱デニム】デ...

ワークブーツでありながら軽量で快適。“道具としてのブーツ”を極めた「SURE BOOTS」の機能美

  • 2026.03.31

言わずもがなブーツは我々にとっての必需品だ。だからこそ、多様なブランドとプロダクツが存在することは既知のことと思う。しかし、“ワークブーツ”という道具に、ここまで実直に向き合った1足が今までにあっただろうか。その気取らない美しさを見よ。 どこまでも素朴で武骨 それでいて軽量で快適 日本有数の革靴産地...

プロの現場から支持を得るモデルが今春アップデート! アシックスのワーキングシューズ「WINJOB CP314 BOA」の実力とは?

  • 2026.03.30

世界最古のモーターサイクルブランドとして知られるロイヤルエンフィールド。ミドルクラスで世界屈指のシェアを誇る同ブランドのメカニック、清水さんにアシックスのワーキングシューズ「WINJOB CP314 BOA」を体験してもらった。 [caption id="attachment_894934" ali...

Pick Up おすすめ記事

100本限定生産の「エイトG」大戦モデルは、春にぴったりの履き心地とメリハリのエイジング

  • 2026.04.02

無骨なまでに肉厚なデニムで知られるエイトG。その中でも比較的穿きやすく、この時期にぴったりの一本が、第二次世界大戦期のディテールを落とし込んだ大戦モデルだ。特濃インディゴで染め上げた糸ならではの、メリハリの効いたエイジングは、自分だけの一本になること間違いなしだ! ワイドシルエットが生む、クラシカル...

横浜発アメカジブランド「HEATH」による、定番アメカジのマストアイテム5選はこれだ!

  • 2026.04.03

横浜を拠点に、定番からちょっとアレンジの効いたアメカジを提案するHEATH。人気ブランドのアイテムをセレクトするだけでなく、オリジナルのモノづくりにも注力しており、そのコストパフォーマンスの高さには定評がある。今回はその中から絶対に手に入れておきたいマストアイテム5選を紹介しよう。 【横濱デニム】デ...

横浜・裏元町に店を構える、元毛皮店がつくる、「H LEATHER」のデイリーウエア。

  • 2026.04.01

2024年に横浜・裏元町に店を構えた『Hレザー』。元毛皮店として長年培った革への知見を背景に、軽く柔らかなシープレザーのウエアを展開。ショップにはレザージャケットやシャツなどの製品が並び、日常で楽しむレザーの魅力を伝えている。 レザーをもっと日常に育てる楽しさを伝えたい [caption id=""...

ワークブーツでありながら軽量で快適。“道具としてのブーツ”を極めた「SURE BOOTS」の機能美

  • 2026.03.31

言わずもがなブーツは我々にとっての必需品だ。だからこそ、多様なブランドとプロダクツが存在することは既知のことと思う。しかし、“ワークブーツ”という道具に、ここまで実直に向き合った1足が今までにあっただろうか。その気取らない美しさを見よ。 どこまでも素朴で武骨 それでいて軽量で快適 日本有数の革靴産地...

革好き店主の本気、見せます! 「Fresno(フレズノ)」限定別注レザージャケットに注目だ

  • 2026.03.31

千葉・柏にお店を構える Fresnoは、アメカジ全般を網羅しながらも、革ジャン好きの心をくすぐる、特別なセレクトショップ。店主自らがこだわり抜いた“Fresno限定別注レザージャケット” は、このお店でしか手に入らない一着だ! 革ジャン好き、集まれ! アメカジの宝庫は柏にあり 千葉・柏に店を構えるセ...