「チョッパールックなのに軽快で撮影の相棒としては最適です」写真家・元田敬三も愛するソフテイル。

1984年に誕生し、今年で40周年を迎えた長寿シリーズが「ソフテイル」だ。往年の「リジッドフレーム」のシルエットを忠実に再現したソフテイルフレームは、伝統的なクラシックスタイルはもちろん、チョッパーにも似合う、まさに革命的なモノだった。以降、40年という長きにわたって愛され続けてきた理由とはなんなのか。写真家・元田敬三にソフテイルの魅力をお聞きした。

チョッパーライクな憧れのスタイル

ストリートで出会った強烈な個性を放つ人物やクルマ、バイクを撮り続ける写真家、元田敬三さん。18歳のときに2輪免許を取ってから、バイクに乗ることも好きで、これまで国産の中型からトライアンフまで「ついつい買ってしまい」乗り継いできた。そして、コロナ禍で自粛ムードの中、遠くへ走りに行きたいという思いが膨らみ、憧れていたハーレーを手に入れた。

「当時乗っていたトライアンフもいいバイクだったのですが、遠くに行くのには向いていなかったので、タンクが大きくてカウルが付いているようなハーレーがほしくなったんです。エンジンはエボがよくて、ざっと調べたところ、横浜のショップにヘリテイジがあるというので見に行ってみたんです。そこにいまの愛車のソフテイルカスタムがあったんです。チョッパーっぽい憧れのスタイルそのままだったので、直観的にこのバイクを購入しました」

そうしてソフテイルカスタムは、ほぼノーマルの状態で元田さんの元へ。そこからのカスタムは太くて握りにくかったというグリップを交換した程度だ。過度なカスタムをされているわけではない、そのままのソフテイルカスタムに元田さんは魅力を感じている。

路上で出会った独特なオーラをもった人たちを撮り続ける写真家、元田さん。これまで多数の個展や写真集の出版を通して、元田さんが直観的に興味をもった人の表情を切り取ってきた。若いころからバイク好きであり、国産から外国車までさまざまなバイクに乗り継いできた。その興味は周辺のカルチャーやバイクに乗る人にもおよび、バイクやバイク乗りを題材にした作品も多数制作している

バイク乗りなどの撮影に欠かせない愛車

現在元田さんは、東京ビジュアルアーツ(写真専門学校)と大阪芸術大学で教鞭を取り写真家、カメラマンを目指す学生に写真の授業を行っている。ときには街へ出て、スナップを撮影し、仕上がりを講評するのだが、以前学生に「先生の写真ってクルマとかバイクばっかりですね」と言われたことがあったという。

「自分でも意識してなくて、見返してみたら確かにそうだって思いました。昔からクルマやバイクが好きだし、それに乗っている人の雰囲気も好きなんです。だからついつい目が行ってしまうんですよね。はたから見たらちょっと異常っていうぐらいにめっちゃ見たり撮ってます(笑)」

元田さんの作品を撮影するときのスタイルは、フィルム仕様のライカを首にかけ、街を歩きまわり、気になる人に声をかけて撮影する、いわゆるストリートスナップだ。開発が進む前の新宿や渋谷、最近では横浜の寿町や大阪の西成あたりで撮影していることが多いのだという。

「都内は最近整然としてしまってあまり惹かれないけれど、西成や寿町はすごい人と出会えるので、よく足を運んで撮影しています。ただこのあたりは純粋に人を撮ることが多いかな。そもそもクルマやバイクに乗っている人が少ないんです。だからそんな写真を撮るときは湘南エリアを愛車で走って、カッコいいクルマやバイクを見つけたら、信号待ちのときに『写真撮らせてください』って声をかけて撮らせてもらいます。だから結構Uターンして追いかけたりしてますよ(笑)」

写真を撮るためにバイクに乗るというなかなかトリッキーな乗り方をする元田さんにとって、ソフテイルカスタムは適したバイクなのだという。

「乗り始める前は大きいから遅いのかって思ってましたが、加速もいいしスイスイ走れちゃう。こんなに機動力があるとは思ってませんでした。いまは作品撮りに欠かせない相棒ですね」

1996 ソフテイルカスタム

3年前にヘリテイジを見るために行ったショップで前情報が何もない中ひと目ぼれして購入。ほぼノーマルの状態だが、チョッパー然としたスタイルが気に入っている。このバイクで湘南エリアを流し、撮影することも多い。今まではそこまでの遠出はしなかったが、大阪へ走って行ってみようかと計画中。

21インチのスポークホイールにワイドフォークを備えたチョッパーライクなレイアウトが理想のスタイルだったのでアメリカから輸入新規で購入した。

この記事を書いた人
チューバッカ沼尾
この記事を書いた人

チューバッカ沼尾

旅好き元バックパッカー

1981年式の元カメラマンでパックパッカー。バイクは2007年にクラブハーレー編集部に配属になってから興味を持ったクチなので、遅咲きといえば遅咲き。ただ、旅をするのにこの上ない乗り物と知りドハマり。現在に至る。愛車は1200ccボアアップの2011年式XL883。
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