2ページ目 - シャツの種類にはどんなものがある? 仕立ての良いシャツの見極め方も教えます

知っておきたいシャツの柄の種類

マルチストライプ

2色以上の配色とピッチの変化によって、ファッション性を高めたストライプ。構成次第で大きく印象が異なる。

ピンストライプ

針で刺したような極細の縦縞が等間隔で配されるフォーマルな柄。控えめなストライプが知的で端正な雰囲気を醸す。

キャンディストライプ

オックスフォード地のボタンダウンシャツでお馴染みの柄。他には、赤や緑の発色のいい、明るい色が配される。

ボールドストライプ

ロンドンストライプに比べ、ラインが太く、コントラストが強い。同じストライプでもあたえる印象はまるで異なる。

ロンドンストライプ

トラッドスタイルにも馴染みのある定番ストライプ。細すぎず太すぎない絶妙なピッチは装いにも馴染みやすい。

ヘリンボーン

ニシンの骨に由来するV字状の織りが連続する生地。織りで柄を表現する、クラシックなテキスタイルの代表格だ。

マドラスチェック

インドのマドラスをルーツに持つ、軽やかなチェック柄。多色使いの鮮やかな配色と、通気性に優れた薄手の風合い。

タータンチェック

複数の色糸を縦横に組み合わせて織り上げる、スコットランド由来の伝統的な格子柄。多彩なバリエーションを持つ。

タッターソール

白やベージュの明るい地色に2色の格子が重なる。英国由来で、長年親しまれてきた品のあるカジュアルパターンだ。

ギンガムチェック

白地に単色の格子の濃淡だけで表現された、クラシックなチェック柄。装い次第で、フレンチシックな印象も。

着心地だけでなく印象にも影響する、シャツの生地の種類

オックスフォード

太さの異なる糸を組み合わせ独特の凹凸と風合いを生む。ドレスにもカジュアルにも振れる、汎用性の高さが特徴。

ブロード

同じく平織りのポプリンより細番手で高密度に織り上げた、滑らかな表面が特徴。ドレスシャツの定番生地だ。

シャンブレー

タテ糸に色糸、ヨコ糸に白糸を用いて織り上げることで、奥行きのある風合いに。経年による表情の変化も特徴的。

シアサッカー

表面の凹凸によって肌との接地面を減らし、夏でも軽やかな着心地を保つ。シャツやサマースーツに採用される。

リネン

亜麻独自の繊維内部に空洞を持つ構造により、吸湿・発散性に優れ、綿より古くから衣料に用いられた夏の定番生地。

押さえておきたい代表的な生地メーカー

ALBINI(アルビニ)

1876年創業の世界屈指のイタリア生地メーカー。「トーマス メイソン」や、「アルビアーテ」を傘下に抱える。

THOMAS MASON(トーマスメイソン)

高密度で打ち込まれたブロード生地で、特にドレスシャツでの評価が名高い、1976年創業の英国生地メーカー。

CANCLINI(カンクリーニ)

イタリアらしい華やかな発色と、上品かつ軽やかな着心地に定評のある1925年創業のイタリア生地メーカー。

The Royal Caribbean Cotton(ロイヤル カリビアン コットン)

余分な毛羽を取り除くガス焼き加工を施し、生地にギザコットンを採用した、日本製の高級シャツ生地メーカー。

ALBIATE(アルビアーテ)

上品な仕立てのデニム地や、オックスフォードを豊富に取り扱う、1830年創業のイタリアの老舗生地メーカー。

GRANDI&RUBINELLI(グランディ&ルビネッリ)

一貫して自社で管理された製造工程と、種類豊富な柄が特徴的な、1992年創業イタリアの高級生地メーカー。

知っておきたいカフスと型

ダブルカフス

カフスが折り重なり、二重になっている仕様。カフスを留めるカフリンクスはカスタム要素が少ないシャツにおいて表現の幅を広げる、ドレッシーな意匠だ。

シングルカフス

さまざまなシャツに採用されるボタン留めのカフス。「バレルカフス」とも呼ばれ、カジュアルからフォーマルまで幅広く使われる最も一般的な型。

ダブルボタン

留め位置の調節を可能にするために2つのボタンを配したカフス。

角落ち

大丸とスクエアの間に位置する袖口の角を斜めにカットしたカフス。

スクエア

袖口の先端を直線的に仕上げ、無駄を削ぎ落とした、角型のカフス。

大丸

袖口の先端を丸くカットした、最もベーシックな型のひとつ。

仕立ての良いシャツの条件とは?

本巻き伏せ縫い

2枚の生地を巻き伏せて2度にわたり縫い付ける手法。簡易的なロックミシンと異なり、裏側までフラットで生地端が見えない。ステッチが表と裏に2本施されるのが特徴。

貝ボタン

天然の貝殻を削り出したボタンは、高級なドレスシャツに多く見られるディテール。中でも白蝶貝のボタンが放つ虹色の透明感のある光沢は、上質であることが一目瞭然。

オフセット

脇と袖を一斉に縫い上げるのではなく、身頃を先に仕立て、“後付け”で袖を前方にずらして縫製する仕様。人の腕の動きにフィットし、動いた時の捻れが目立たなくなる。

ガゼット

前身頃と後身頃の裾にある小さな補強布を指す。裾の裂けを防ぐ目的で取り付けられたのが由来で、実用的なディテールであると同時に、丁寧に処理された目印でもある。

根巻き

ボタンを縫い付ける際、糸を付け根に巻き付けて、軸を補強する仕様。隠れがちだがこのわずかな違いで、ボタンの可動域と耐久性を大きく左右する、丁寧な処理方法だ。

スプリットヨーク

背中上部のヨークを中央で分割し、左右を斜めに切り替える。ヨーク部分が体に添うことで、可動性とフィット感の向上につながる。実用性に基づいた仕様のひとつだ。

(出典/「2nd 2026年6月号 Vol.218」)

この記事を書いた人
阿部颯太
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阿部颯太

雑食系カメラマン&編集者

1999年生まれ。宮城県出身。大学卒業とともにカメラマンになるために上京。くるくるのロン毛がトレードマークで、イメージ通りの70sな雰囲気の服装を好んで着ることもあるが、アウトドア系も好きだったり、とにかく一度着てみたい雑食系。かっこいい大人になることを目標に、トラッドな服装も勉強中。
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