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Ankerのセキュリティカメラが、完成度高くて多くの人にお勧め【Eufy eufyCam 】

モバイルバッテリーで有名なAnkerの家庭用デバイス(掃除機、紛失防止タグ、セキュリティカメラなど)のブランドがEufy(ユーフィ)だ。そのEufyが扱うセキュリティカメラが、eufyCam(ユーフィカム)。今年新たに、家庭用の簡易ホームサーバーと連携して動作するタイプがリリースされた。そこで、Eufy HomeBase S380(単体価格1万5990円)と、eufyCam S3 Pro(単体価格2万4990円)が2台セットになったEufy eufyCam S3 Pro 2-Cam Kit(5万9990円)をAnkerからお借りしてテストした。家庭用セキュリティカメラには、多様なニーズがあるものだが、eufyCamは非常に多彩な機能を持っており、多くのニーズをカバーする。筆者としては、現時点ではほぼ満点をつけてもいいと思う。

Eufy eufyCam S3 Pro 2-Cam Kit
https://amzn.to/4g9WkHA

意外と、セキュリティカメラに必要な機能は人それぞれ

筆者は昨春に、賃貸のマンションから賃貸のテラスハウスに引っ越して、初めて防犯カメラというものの必要性を感じた。

マンションの高層階なら、ベランダなどから犯罪者が侵入する可能性は低いし、なんとなく安心感があるが、地上階を持つテラスハウスだとそうもいかない。また、実家や妻の実家も地方なので一戸建て。以前は治安のいい地域だと思っていたが、地域コミュニティも薄れてきて、親も高齢になり、そちらにも不安を感じるようになった。

しかし、従来の防犯カメラというと、少々敷居が高かった。一般的にはカメラ数台の設置で数十万円。警備会社に頼むと月額の費用も必要になる(その代わり、何かあったら警備員の方が駆けつけてくれるわけだが)。

設置には電源がいるし、カメラのデータを送るケーブルも必要。屋外の設置となると、配線のために壁に穴を開けなければならない。また、もし何かあったとしても、膨大な録画データから該当するデータを探すのはかなりの手間だ。

しかし、eufyCamは、ソーラーパネルと内部バッテリーで動作するし、Wi-Fi経由でデータを家の中に置いたEufy HomeBase S380に送信するので、ケーブルがまったく必要ない。屋外に設置するだけで、壁に穴を開けたり、配線や防水に苦労する必要がないのだ。

ちなみに、北側なので常に日陰にあるS120は3〜4カ月に1回充電する必要がある。日なたに設置すればデバイスを外してのバッテリー充電は不要になるだろう。でも3〜4カ月に1回ぐらいなら手作業でもいいかなと思う。eufyアプリを入れたスマホ側から、おおよそのバッテリー残量が分かるので、それをチェックして切れる前に充電するということも可能だ。

ケーブルレスで設置できるというメリットはかなり大きい。5万9990円のeufyCam S3 Pro 2-Cam Kitを買ってきて設置するだけで、あとは追加費用も必要ないのだ。

ちなみに、キットには別体式のソーラーパネルも付属しており、本体を日陰に設置するしかない場合に、電力をサポートすることもできる。今回は、バッテリー消費の激しい方に使おうと考えているため、今のところ設置していない。

あなたは、何をセキュリティカメラに求めるのか?

以前、Solar Wall Light Cam S120を試した時に、実際に試してみると、防犯カメラには実にいろいろなニーズがあるのだと思った。設置する状況、場所によって、必要とされる機能がさまざまなのだ。

Eufy Solar Wall Light Cam S120はワイヤレスの防犯カメラとして、使えるのか?

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2025年10月27日

Ankerの防犯カメラEufy Solar Wall Light Cam S120を使って、9カ月目のレポート

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たとえば、我が家で言えば、玄関に来た人は撮影して通知して欲しい。しかし、ガレージは開いている時に不審者やいたずらな子どもが入り込んだりしないように、人を感知したらライトを点けて監視されていることを相手に知らせて欲しい。ベランダには普通は人が入り込まないと思うが、もし入り込んだ場合には証拠として映像を残して欲しい。つまり、筆者がセキュリティカメラに求めるものは以下の4つということになる。

 ○設置するだけで犯罪、いたずらの抑止力
 ○センサーで感知しライトが点くことで上記を強化
 ○撮影して通知することで、認識
 ○犯罪発生時に記録となる映像の撮影

 

ガレージの入り口に付けた。クルマの整備の途中で、部屋に食事に戻ったりしても、カメラで撮影していれば、誰かが侵入しても通知が来るから安心。
ガレージのカメラには、こんな感じで写っている。

実家のケースを考えると、納屋を監視しておきたいとか、裏口からの侵入者がないか見ておきたいとかもある。

どのぐらいのリスクを考えるかというのもあるが、まずカメラがあれば抑止力になるだろうし、人を感知してライトが点けば出来心の侵入者なら諦めるだろう。旅行などに出掛けていて家に不在でも通知が来るし、映像を見れば家の状況が分かる。最悪、侵入者があった場合に、犯人の顔や人数などが記録として残る。

ベランダにつけたカメラ。ただし、洗濯物が揺れるたびに通知が来る。設置場所を変える必要がありそうだ。

しかし、実際に設置してみると、別の問題に気がつく。

たとえば、カメラの設置場所によっては前の道を人が通るたびに、ライトを点けて撮影して通知を送ってしまうし、玄関やベランダなどだと、家族が通るたびに通知が来るのは面倒だし、プライバシー的にも困るという人もいるだろう(自宅で妻が洗濯物を干しに出たということを、アメリカ出張時に通知を受け取るのはちょっとストーカー感がある)。

S120の時には如何ともできなかったこの課題だが、HomeBase S380を組み合わせることで解決する。

HomeBase S380からのカメラ映像を受け取り、AI画像認識を行えるのだ。そこで、家族の顔を登録し、『家族の場合は通知を送らない』という設定が可能なのだ。これで、通知は激減し、『家族以外の人が家の領域に入った時に通知する』という、より望ましい設定を実現することができる。

実際、通知が多すぎると慣れてしまってチェックしなくなるし、適切な通知設定が可能というのは大切なのだ。

運用開始! ほぼ万全の性能!

設置に関しては長くなってしまうので別記事に譲るが、実際に設置と設定が終わるとかなり快適だ。ちなみに、リビングのWi-FiルーターにHomeBase S380を繋いで、ベランダとガレージの前にeufyCam S3 Proを各1台設置。そして、玄関はこれまで通りSolar Wall Light Cam S120を置いているが、これもHomeBase S380のネットワークに接続した。

Ankerのセキュリティカメラ『eufyCam』の取り付け方を解説

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2025年10月27日

これによりS120の画像もAIを使った顔認識が可能になるのだ。先発のS120が無駄にならず、ちゃんとS380の子機として動作するようになるのが素晴らしい。これで、新旧合わせて3カメ体制が実現した。

玄関に人が来たら、誰が来たか私が世界のどこにいてもスマホさえあれば分かる。必要に応じて、こちらの声を送ることもできる(通話もできるのかもしれないが、今のところやり方が分からない……)。インターネットにさえ繋がっていれば、こちらからカメラをオンにして、映像をチェックしたり、ライトを点けたり、「おい! 何やってるんだ!」と声をかけることもできるのだ。

玄関や、ガレージのカメラは、一般道も写り込んでいるのだが、その部分はセンサーの感知範囲外に設定することもできる。また、他の家の窓などが写り込む場合は、その部分をプライバシーエリアとして撮影しないように設定することもできる。

今のところ、幸いにも侵入者はなく(笑)、玄関に来る宅配便のお兄さんや、歩きながらガレージのうちの敷地部分に立ち入ってる小学生の動画が通知として届く。

それ以外で通知されるのは、家族だがはっきり顔が見えなかった時、ベランダの洗濯物が揺れた時。

洗濯物が揺れて通知が来るのはかなり面倒なので、ベランダの広い範囲を映すのはやめて、侵入経路となる通路の方にカメラを向けるか……でも、なんとなくベランダ全体が写っている方が安心なので悩ましい。

「簡単なセキュリティカメラがあったら……」と思っている方は、ぜひ試してみて!

というわけで、ワイヤレスで簡単に設置できて、家族以外がカメラに入ったら動画を撮影できるeufyCam S3 Pro 2-Cam Kitは、防犯カメラとしてほぼ満点の性能だと思う。

本機があれば、セキュリティの結界を張っているようなものだ。結界に侵入するものがあれば、世界のどこにいても(ネットに繋がれば)通知が来て、動画を見ることができる。必要に応じてライトが点くし、こちらから話しかけることもできる。

もちろん、財産がたくさんあるとか、極端に治安の悪いエリアに住んでいるとかいう人は、ちゃんと警備会社のセキュリティカメラを付けた方がいいかもしれないが、一般のご家庭なら本機が十分役に立つのではないだろうか? 気になっている方は、ぜひチェックしてみていただきたい。

(村上タクタ)

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村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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