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最強ノート、M2 Pro/Max搭載のMacBook Pro 14/16インチ発表。2月3日発売

  • 2023.01.18

M2 Pro、M2 Max搭載のMacBook Pro 14インチと、16インチが発表された。発売は約2週間後の2月3日。昨年6月にM2のMacBook Air/Proが発売されて以来、いつかは出ると分かっていたモデルではあるが、持ち運び可能な最強ビデオ編集マシンを待ち焦がれていた人も多いのではないだろうか? ある程度は想定されていたスペックではあるが、Wi-Fi 6E対応や、60Hzの8K対応、240Hzの4K対応など新しい時代に対応した仕様のアップデートもある。ハイパフォーマンスなモバイルMacを必要とするすべてのプロフェッショナルにとって、うれしい新製品だといえるだろう。

ハイパフォーマンス機を必要とするプロにとって、待ち焦がれたモデル

2020年6月にインテルチップからApple Siliconとして自社製プロセッサーへの乗り換えが発表され、2020年11月17日にM1搭載MacBook Air、Pro 13インチ、Mac miniが発売された。M1 Pro、M1 Max搭載のMacBook Proが発売されたのは2021年10月26日。おおよそ今から1年と3カ月前のことだ。

それ以来、Mシリーズチップは、ベーシックモデルが発表されて、その最大2倍のGPUを搭載したPro、最大4倍のGPUを搭載したMaxが登場してくるサイクルになるであろうことは予想された。それゆえ、今回のM2 Pro、M2 Max搭載のMacBook Pro 14インチと、16インチの登場は予想されていたことではある。とはいえ、ハイパフォーマンス機を必要とする方々にとっては待ち焦がれたモデルだ。

詳細は実際に各モデルを使ってテストしてみるまではわからない部分もあるが、おおよそ順当に『MacBook Pro 14/16インチにM2世代のPro、Maxを搭載したモデル』と考えてよさそうだ。

M2搭載のMacBook Airも高性能なモデルではあったが、MacBook Airは2ポートしかThunderbolt 4ポートを持たないなど拡張性が少々乏しい。MacBook Pro 14/16インチシリーズになると、3ポートのThunderbolt 4ポート、HDMIポート、SDカードスロットなどが装備されるので、複数のディスプレイや多くの周辺機器を接続したいユーザーにとっては、やはりこれらのモデルの登場が待ち遠しかったはずだ。

詳細仕様には微妙に気になるポイントも

スペックの詳細を見ていこう。

CPUはMacBook Air M2が8コア、MacBook Pro M1 Pro/Max搭載モデルが最大10コアだったのに対して、最大12コア搭載となっている。

少々不思議なのが、M2はM1よりCPU性能において『最大20%向上』と謳ってるにもかかわらず、2コア多く搭載しているM2 ProはM1 Proより『最大20%向上』と表記されていることだ。性能向上したコアが、2コア多くなってるのだから、計算上おおよそ144%向上してもおかしくないはずなのに……。

よく仕様を見てみると2コア増えてるのは高効率コア。つまり、最大パフォーマンスの向上はM2のチップ単体の処理能力向上でまかなわれており、省電力コア増加で、省電力性能が向上しているということなのかもしれない。確かにバッテリー駆動時間は少々伸びている。このあたりはリリース後にベンチマークテストを行って確認していきたい。

GPUは、M2 Proで最大19コア、M2 Maxで最大38コア搭載が可能となっている。M2のGPUが最大10コアなのだから、それぞれ20コア、40コアとなってもおかしくないのだが……やはりこの超高性能なチップセットの製造はTSMCの技術をもっていしても歩留まりを向上させるのが難しいのかもしれない。それだけ極限の性能が追求されていると考えるしかなさそうだ。

最大メモリー搭載量は、従来モデルの64GBから、96GBへと増加した。これは大量のメモリーを必要とする作業をする人にとっては嬉しい変更だろう。

ユニファイドメモリーの帯域幅はM2 Pro/Maxが、それぞれ200/400GB/sとなっており、この点はM1 Pro/Maxと変わらず。基本的なプラットフォームは共通であることを表わしているといえるだろう。

ニューラルエンジンのコア数は全モデルで16。M2世代になって、ニューラルエンジン自体の性能は40%向上しているが、モデルによってコア数を増やす必要があるとは考えていないようだ。

Wi-Fi 6Eと8K 60Hz、4K 240Hz対応

ボディ、キーボード、ディスプレイまわりなど、基本的なコンポーネントに変更はない模様。

しかし、接続性においてはプロフェッショナルモデルとしては嬉しい性能向上が見られる。

ひとつは、Wi-Fiが 6E対応になったこと。もうひとつはHDMI接続で、8Kディスプレイ(最大60Hz)や、4Kの240Hzに対応したということだ。これにより、次世代のワークフローにおいても使い続けられるモデルになったといっていいだろう。

もうちょっと円安解消を反映して欲しかったのだが

価格は、M2 Pro搭載の14インチモデルの最廉価モデル(10コアCPU、16コアGPU、16GBユニファイドメモリ、512GBストレージ)が28万8800円。M2 Max搭載の14インチモデルの最廉価モデル(12コアCPU、30コアGPU、32GBユニファイドメモリ、1TBストレージ)が44万8800円。

M2 Pro搭載の16インチモデルの最廉価モデル(12コアCPU、19コアGPU、16GBユニファイドメモリ、512GBストレージ)が34万8800円。M2 Max搭載の16インチモデルの最廉価モデル(12コアCPU、38コアGPU、32GBユニファイドメモリ、1TBストレージ)が49万8800円。

安価だとはいえないが、性能を考えるといたしかたないところだろう。ちなみに14インチの最廉価モデルが1ドル=139.57円、16インチの最廉価モデルが1ドル=144.47円で計算されている。今の為替相場を考えると、もうちょっと安い設定でも良かったと思うのだが……アップルはまだ円安側に振れると考えているのだろうか?

オーダーは早めに!

発売は、2月3日。昨今の流通の問題等々を考えると購入を検討している人は、早めに決心してオーダーした方が良さそうだ。

(村上タクタ)

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2023年01月18日

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