書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX2500

最強ノート、M2 Pro/Max搭載のMacBook Pro 14/16インチ発表。2月3日発売

M2 Pro、M2 Max搭載のMacBook Pro 14インチと、16インチが発表された。発売は約2週間後の2月3日。昨年6月にM2のMacBook Air/Proが発売されて以来、いつかは出ると分かっていたモデルではあるが、持ち運び可能な最強ビデオ編集マシンを待ち焦がれていた人も多いのではないだろうか? ある程度は想定されていたスペックではあるが、Wi-Fi 6E対応や、60Hzの8K対応、240Hzの4K対応など新しい時代に対応した仕様のアップデートもある。ハイパフォーマンスなモバイルMacを必要とするすべてのプロフェッショナルにとって、うれしい新製品だといえるだろう。

ハイパフォーマンス機を必要とするプロにとって、待ち焦がれたモデル

2020年6月にインテルチップからApple Siliconとして自社製プロセッサーへの乗り換えが発表され、2020年11月17日にM1搭載MacBook Air、Pro 13インチ、Mac miniが発売された。M1 Pro、M1 Max搭載のMacBook Proが発売されたのは2021年10月26日。おおよそ今から1年と3カ月前のことだ。

それ以来、Mシリーズチップは、ベーシックモデルが発表されて、その最大2倍のGPUを搭載したPro、最大4倍のGPUを搭載したMaxが登場してくるサイクルになるであろうことは予想された。それゆえ、今回のM2 Pro、M2 Max搭載のMacBook Pro 14インチと、16インチの登場は予想されていたことではある。とはいえ、ハイパフォーマンス機を必要とする方々にとっては待ち焦がれたモデルだ。

詳細は実際に各モデルを使ってテストしてみるまではわからない部分もあるが、おおよそ順当に『MacBook Pro 14/16インチにM2世代のPro、Maxを搭載したモデル』と考えてよさそうだ。

M2搭載のMacBook Airも高性能なモデルではあったが、MacBook Airは2ポートしかThunderbolt 4ポートを持たないなど拡張性が少々乏しい。MacBook Pro 14/16インチシリーズになると、3ポートのThunderbolt 4ポート、HDMIポート、SDカードスロットなどが装備されるので、複数のディスプレイや多くの周辺機器を接続したいユーザーにとっては、やはりこれらのモデルの登場が待ち遠しかったはずだ。

詳細仕様には微妙に気になるポイントも

スペックの詳細を見ていこう。

CPUはMacBook Air M2が8コア、MacBook Pro M1 Pro/Max搭載モデルが最大10コアだったのに対して、最大12コア搭載となっている。

少々不思議なのが、M2はM1よりCPU性能において『最大20%向上』と謳ってるにもかかわらず、2コア多く搭載しているM2 ProはM1 Proより『最大20%向上』と表記されていることだ。性能向上したコアが、2コア多くなってるのだから、計算上おおよそ144%向上してもおかしくないはずなのに……。

よく仕様を見てみると2コア増えてるのは高効率コア。つまり、最大パフォーマンスの向上はM2のチップ単体の処理能力向上でまかなわれており、省電力コア増加で、省電力性能が向上しているということなのかもしれない。確かにバッテリー駆動時間は少々伸びている。このあたりはリリース後にベンチマークテストを行って確認していきたい。

GPUは、M2 Proで最大19コア、M2 Maxで最大38コア搭載が可能となっている。M2のGPUが最大10コアなのだから、それぞれ20コア、40コアとなってもおかしくないのだが……やはりこの超高性能なチップセットの製造はTSMCの技術をもっていしても歩留まりを向上させるのが難しいのかもしれない。それだけ極限の性能が追求されていると考えるしかなさそうだ。

最大メモリー搭載量は、従来モデルの64GBから、96GBへと増加した。これは大量のメモリーを必要とする作業をする人にとっては嬉しい変更だろう。

ユニファイドメモリーの帯域幅はM2 Pro/Maxが、それぞれ200/400GB/sとなっており、この点はM1 Pro/Maxと変わらず。基本的なプラットフォームは共通であることを表わしているといえるだろう。

ニューラルエンジンのコア数は全モデルで16。M2世代になって、ニューラルエンジン自体の性能は40%向上しているが、モデルによってコア数を増やす必要があるとは考えていないようだ。

Wi-Fi 6Eと8K 60Hz、4K 240Hz対応

ボディ、キーボード、ディスプレイまわりなど、基本的なコンポーネントに変更はない模様。

しかし、接続性においてはプロフェッショナルモデルとしては嬉しい性能向上が見られる。

ひとつは、Wi-Fiが 6E対応になったこと。もうひとつはHDMI接続で、8Kディスプレイ(最大60Hz)や、4Kの240Hzに対応したということだ。これにより、次世代のワークフローにおいても使い続けられるモデルになったといっていいだろう。

もうちょっと円安解消を反映して欲しかったのだが

価格は、M2 Pro搭載の14インチモデルの最廉価モデル(10コアCPU、16コアGPU、16GBユニファイドメモリ、512GBストレージ)が28万8800円。M2 Max搭載の14インチモデルの最廉価モデル(12コアCPU、30コアGPU、32GBユニファイドメモリ、1TBストレージ)が44万8800円。

M2 Pro搭載の16インチモデルの最廉価モデル(12コアCPU、19コアGPU、16GBユニファイドメモリ、512GBストレージ)が34万8800円。M2 Max搭載の16インチモデルの最廉価モデル(12コアCPU、38コアGPU、32GBユニファイドメモリ、1TBストレージ)が49万8800円。

安価だとはいえないが、性能を考えるといたしかたないところだろう。ちなみに14インチの最廉価モデルが1ドル=139.57円、16インチの最廉価モデルが1ドル=144.47円で計算されている。今の為替相場を考えると、もうちょっと安い設定でも良かったと思うのだが……アップルはまだ円安側に振れると考えているのだろうか?

オーダーは早めに!

発売は、2月3日。昨今の流通の問題等々を考えると購入を検討している人は、早めに決心してオーダーした方が良さそうだ。

(村上タクタ)

格安&ジャストフィット。M2 Mac miniとM2 Pro Mac mini、2月3日発売!

格安&ジャストフィット。M2 Mac miniとM2 Pro Mac mini、2月3日発売!

2025年10月27日

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

進化と伝統、どちらもここに。「L.L.Bean」のアウトドアと日常の垣根を超える名品たち。

  • 2025.10.17

100年以上にわたり、アウトドアと日常の垣根を越える名品を生み続けてきた「エル・エル・ビーン」。誠実なモノづくりと顧客への真摯な姿勢は、現代まで脈々と受け継がれている。伝統を守りながらも進化を恐れない、その精神こそが、今も世界中の人々を魅了し続ける理由だ。 愛される理由は機能美とその誠実さ 100年...

2nd

良質な素材感とシルエットが美しい、東洋エンタープライズが展開する「ゴールド」。

  • 2025.10.17

東洋エンタープライズが展開する「ゴールド」。白黒の世界で際立つ良質な素材感とシルエットをご堪能あれ。 質感、シルエット、美しいミリタリー&ワークウエア 米軍同様のへビーナイロンツイルを使ったMA-1。軽量性・保温性・防寒性を備えたクライマシールドの中綿でスペックは現代的だが、エイジング加工によってヴ...

【土井縫工所×2nd別注】日本屈指のシャツファクトリーが作る、アメトラ王道のボタンダウンシャツ発売!

  • 2025.10.07

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! トラッド派には欠かせない6つボタンのBDシャツ「6ボタン アイビーズB.D.シャツ」 アメリカントラッドを象徴するア...

【J.PRESS×2nd別注】こんなイラスト、二度と出会えない。 著名イラストレーターとのコラボスウェット。

  • 2025.10.21

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【J.PRESS×2nd】プリントスウェットシャツ【AaronChang】 アメリカにある優秀な8つの大学を総称して...

“黒のコロンビア”って知ってる? オンオフ自在に着回せる、アップデートされたコロンビアの名品を紹介!

  • 2025.10.21

電車や車といった快適な空間から、暑さや寒さにさらされる屋外へ。都市生活は日々、急激な気温差や天候の変化に直面している。実はその環境こそ、自然で磨かれた「コロンビア」の技術が生きる場だ。撥水性や通気性といったアウトドア由来の機能を街に最適化し「コロンビア ブラックレーベル」は、都市生活者の毎日を快適に...

Pick Up おすすめ記事

“黒のコロンビア”って知ってる? オンオフ自在に着回せる、アップデートされたコロンビアの名品を紹介!

  • 2025.10.21

電車や車といった快適な空間から、暑さや寒さにさらされる屋外へ。都市生活は日々、急激な気温差や天候の変化に直面している。実はその環境こそ、自然で磨かれた「コロンビア」の技術が生きる場だ。撥水性や通気性といったアウトドア由来の機能を街に最適化し「コロンビア ブラックレーベル」は、都市生活者の毎日を快適に...

【Punctuation × 2nd別注】手刺繍のぬくもり感じるロングビルキャップ発売!

  • 2025.10.29

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【Punctuation × 2nd】ロングビルキャップ[トラウト] 温もりのある手仕事が特徴の帽子ブランド「パンク...

進化と伝統、どちらもここに。「L.L.Bean」のアウトドアと日常の垣根を超える名品たち。

  • 2025.10.17

100年以上にわたり、アウトドアと日常の垣根を越える名品を生み続けてきた「エル・エル・ビーン」。誠実なモノづくりと顧客への真摯な姿勢は、現代まで脈々と受け継がれている。伝統を守りながらも進化を恐れない、その精神こそが、今も世界中の人々を魅了し続ける理由だ。 愛される理由は機能美とその誠実さ 100年...

【土井縫工所×2nd別注】日本屈指のシャツファクトリーが作る、アメトラ王道のボタンダウンシャツ発売!

  • 2025.10.07

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! トラッド派には欠かせない6つボタンのBDシャツ「6ボタン アイビーズB.D.シャツ」 アメリカントラッドを象徴するア...

2nd

良質な素材感とシルエットが美しい、東洋エンタープライズが展開する「ゴールド」。

  • 2025.10.17

東洋エンタープライズが展開する「ゴールド」。白黒の世界で際立つ良質な素材感とシルエットをご堪能あれ。 質感、シルエット、美しいミリタリー&ワークウエア 米軍同様のへビーナイロンツイルを使ったMA-1。軽量性・保温性・防寒性を備えたクライマシールドの中綿でスペックは現代的だが、エイジング加工によってヴ...