書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX2500

電動バイクglafit GFR-02で、どこまで走れるかやってみた

これまで2回にわたってお届けした、GOOPASSのサブスクで借りたglafit GFR-02レポートの完結編。このglafit GFR-02で何km走れるのか、実際に試してみた。

過去2回のレポートはこちら

街乗り電動バイク、どうする? GOOPASSのサブスクでglafit GFR-02を借りてみた

街乗り電動バイク、どうする? GOOPASSのサブスクでglafit GFR-02を借りてみた

2025年10月27日

まず1回目のレポートでは、借り方と受け取り方。そして、基本的な機能についてレポートした。

基本的には、カメラレンタルのGOOPASSで借りるのだが、現在のところまだ限られたお店に受け取りに行かねばならないのですこし敷居が高い。

GOOPASS
https://goopass.jp/

見た目は折り畳み自転車だが、法規的には原付なので、ヘルメットも灯火類も、走行法規としても原付に準じるというお話をした。

GOOPASSのサブスクで借りたglafit GFR-02の徹底インプレッション!

GOOPASSのサブスクで借りたglafit GFR-02の徹底インプレッション!

2025年10月27日

次に試乗インプレッション。

ペダルを踏まずにスロットルを開けて乗るとトップスピードはほぼ30km/h。坂道には極端に弱く20kmぐらいまで速度は落ちる。ペダルを踏んで、パワーアシスト自転車のように乗ることもできるが、それでもヘルメットは必要だし、アシストの切り替わる速度域の問題で、あまりペダルを踏むメリットはない。

バッテリーパワーだけで走れるのは25.4km

では、バッテリーだけでは何km走れるのだろうか? そしてペダルを踏んだら航続距離は伸びるのだろうか? リアルタイムでのレポートは、ThunderVoltのTwitterでお届けしたが、ここではテスト内容をとりまとめてお届けしよう。

まず、センター北駅から、バッテリーパワーだけで、横須賀方面を目指して走ってみた。

ペダルは一切踏まない。スロットル操作だけで走るということだ。

バッテリー1本で走れた距離は、25.4km。横浜を通り過ぎて、新杉田駅あたりまで行くことはできたが、横須賀はおろか、金沢文庫まで行くこともできなかった。街乗り電動バイクとしては十分だが、遠乗りできる感じではないということだ。ちなみに、12時前に出て、14時前に電池が切れた。写真を撮ったりレポートしたりしているとはいえ、25.4kmの移動におよそ2時間かかった勘定になる。

バッテリーのインジケーターは4マスの液晶表示だが、これがアテにならない。つまりは電圧を測っているだけなのだと思うが、上り坂で負荷がかかると表示が減って、下り坂でスロットを弱めると表示が増える。これでは、残りのマス数から走れる距離を推測することはできない。

事実、わずか1.6km走ったとことで1マス減ったが、止まるとフルの4マスに戻る。止まっても1マス減った状態になったのはなんと14.1km走ってからだった。

こういう場所では、『自転車走行可』な歩道を走れると、かなり楽なのだが……。

30〜20km/hしか出ないのに、車道を走らなければならないのも辛かった。『モビチェン』が使えるようになると、電源を切ってナンバープレートを収納することで、自転車としての扱いが可能になる。そうすれば、川沿いの自転車専用道路なども走れるようになるので、けっこう便利だと思う。一切原付扱いのままだとちょっと不自由。

短距離でも自転車として行動できれば、かなり利便性が上がるはずだ。現状のままでは駐輪も原付スペースに停めることになるが、モビチェンを使って自転車になれば、駐輪場の可能性も広がる。

人力をプラス! パワーアシスト自転車状態で走れるのは34km

折り返してからは走るルールを変えた。

これまでとは違って、スロットルは操作しない。そして、ペダルを踏むだけで走る。ペタルを踏めばパワーアシストが動作するが、ペダルの踏力が加わるので、航続距離は伸びるはずだ。電力だけで走った25.4kmより走れるのか?

だいたいその距離を見越して、少し遠回りして出発地点であるセンター北方面を目指した。

問題は、前回も書いたがパワーアシストの設定が良くないことだ。

帰路は雨にも見舞われて辛かった。

低速では脚の力が必要だが、20km/hを越えたぐらいになるとパワーアシストが効くが、ギアがないので、脚の回転数が追いつかず、ほぼモーターだけで走ることになるのだ。

むしろ、低速から加速している間がパワフルで、速度に乗ったらアシストが減るというぐらいの方が便利なはずなのだが……。そんなわけで、この設定のおかげもあって、あまり距離は伸びなかった。

スタート地点のセンター北に到着。このあと1kmほど走ったところでバッテリーが切れた。

ペダルを踏んで走れた距離は約34km。つまり、モーターだけで走ると25.4km。ペダルを踏んで、パワーアシスト状態で走ると34km走行できる。

雨にも降られて、なかなか過酷なテストだった。

唯一無二の機能。glafit GFR-02は、街乗り便利なシティコミューター

ただし、小径車なのでポジションがキツイこともあって、ペダルを踏むのは楽ではないし、これだけの負担を背負って距離が1.5倍になるだけというのは少し割に合わない感じだ。つまり、glafit GFR-02は電動バイクとして使うのがベスト。モビチェンでナンバーを収納して、自転車専用道を快適に走るのはアリ。パワーアシスト自転車的な使い方は、航続距離が1.5倍になるが、あまり報われないという感じ。

いずれにしても、ユニークな存在であることは確かで、使い道にフィットすれば、glafit GFR-02は他にない便利な乗り物だと思う。ご自身のニーズを考えながら、筆者のレビューを読んで検討していただきたい。迷ったら、GOOPASSでレンタルして、まずは体験してみるのがいいだろう。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

Pick Up おすすめ記事

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...