移動を“着こなす”という提案。山下健二郎さん&勝矢さんが魅せた、自転車×ファッション

2月9日、MOBIPARKが展開するE-BIKE(電動アシスト自転車)のブランド「ITALMOTO」「APE RYDER」「RKS」の新製品発表イベントが都内で開催された。「移動を“着こなす”時代へ」というコンセプトのもと、自転車を単なる移動手段ではなく、ファッションの一部として提案する同ブランド。この日、会場ではブランドのビジョンや安全性への取り組みとともに、E-BIKEとスタイリングの関係性が印象的に打ち出された。なかでも注目を集めたのが、イベントアンバサダーの「三代目 J SOUL BROTHERS」山下健二郎さんと、ブランドアドバイザーの勝矢さんによるスタイリングだ。

山下健二郎さん:デニム・オン・デニムで魅せる、都会派アウトドア

この日の山下さんは、デニムジャケットにデニムパンツを合わせた“デニム・オン・デニム”のスタイリング。無骨さのあるE-BIKEと呼応するような、タフで男らしいコーディネイトが目を引いた。

「街にも合いますし、僕の好きなアウトドアにもぴったり」と語った山下さん。ボリューム感のある車体を前にしても、デニムの持つワークテイストが自然と調和し、乗り物とファッションがひとつの世界観をつくり上げていた。

特にお気に入りだったのは、アウトドアでの活動範囲が広まる、折りたたみ可能なモデル。 モーターサイクル的な要素を感じさせる車体に、デニムの無骨さがよく似合う。“乗る”というより、“着こなす”という言葉がしっくりくる瞬間だった。

勝矢さん:色落ちジーンズで体現するリアルなストリート感

一方の勝矢さんは、色落ちしたジーンズを主役に据えたスタイル。程よくフェードしたデニムは、E-BIKEのタフな存在感と好相性だ。

ストリートの空気をまといながらも、どこかクリーンさを感じさせる着こなしは、“違法ではなく、正しく、そして美しく”というブランドメッセージともリンクする。

イベント内では、自転車と原付の違いや電動アシストのルールについてのトークも展開。ファッション性だけでなく、安全性や法令順守を重視する姿勢が語られたが、その真面目さを感じさせすぎないのが、この日のスタイリングの巧みなところだった。

色落ちデニムという日常着を合わせることで、Eバイクが特別な乗り物ではなく、生活の延長線上にある“スタイルの一部”として自然に映る。

自転車は「生活の道具」から「ファッションの一部」へ

発表では、日本の自転車市場の大きさや、Eバイクカテゴリーの可能性についても言及。そのうえで掲げられたのは、「美しくて正しい製品で、新しいスタンダードを築く」というビジョンだった。

山下さんが語った「ワクワクしてお出かけしたい」という言葉は、まさにこのブランドが目指す未来を象徴している。

移動手段としての自転車。しかし同時に、自分らしさを表現するためのツールでもある。

デニム・オン・デニムに色落ちジーンズ。それぞれの個性が、Eバイクというプロダクトによってさらに際立つ。

この日提示されたのは、“乗り物を選ぶ”という行為が、“着こなしを選ぶ”ことと地続きになる時代の始まりだったのかもしれない。

この記事を書いた人
ジョージ
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ジョージ

風合い至上主義

1997年生まれ。学生時代、アウトドア好きが高じてテックウェアに興味を持ち、次第にワークやミリタリーといった起源のある服へ傾倒。経年変化を楽しめるデニムや、長く付き合える天然素材の魅力に惹かれている。民藝品好きで、旅先では器を探すのが恒例。休日はULギアを身にまとい山へ。日本のいいものを、風合いとともに伝えたい。
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