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一家に一台あるべきApple TV 4Kが第3世代に。軽量超高性能化【先行レビュー】

iPhoneをお使いの方で、Apple TV 4Kをお持ちでない方がいらっしゃったら、これはぜひ購入しておきたい。HDMIケーブルでテレビに繋ぐいわゆるセットトップボックスなのだが、iPhoneやMacなどの映像をテレビに映せるという点だけでも、価格だけの価値はある。そのApple TV 4Kが第3世代になって、大きなアップデートを遂げた。ちなみに、本記事は先行レビューで、この新しいApple TV 4Kは明日11月4日金曜日に発売となる。

2〜4年に1度アップデートされる

初代のApple TVが登場したのは、なんと2007年。iPhoneと同じ年なのだ。

初代のApple TVは40GBのHDDを搭載していて、Macの写真や動画をテレビで見たり、iTunesの音楽を楽しんだりするためのデバイスだった。もはやご記憶の方は少ないと思うが、当時のMac miniのようなサイズで、天板が乳白色のプラスチックで『TV』と書かれていた。

急激に進化して、現在のApple TVに近いサイズ感、機能になったのは2010年のApple TV(第2世代)から。その後、第3世代、第4世代を経て、2017年にApple TV 4K(第1世代)、2021年には第2世代、そして今回、Apple TV 4K(第3世代)に進化した。トータルで7世代目にあたる。およそ2〜4年ぐらいのサイクルで、少し型落ちのiPhoneやiPadのチップセットを搭載しつつ進化している。

Apple TV+などストリーミングを観るのに最適

現在のApple TV 4Kで一番使用頻度が高いのは、Apple TV+をはじめ、Disney+、プライムビデオ、Netflix、hulu……などのストリーミングサービスの再生機能だろう。

これらの機能を持つデバイスは数多くあるし、最近ではテレビ単体でも可能なものが多いが、画質も音質も最高レベルで楽しめるのが、Apple TV 4Kのメリットだ。

また、iTunesの音楽や、ミュージックビデオも楽しめるし、iPhoneの写真.appからiCloudに同期されている写真も見ることができる。また、iPhone、iPad、Macなどのディスプレイをミラーリングすることもできる。これらの機能だけでも、アップル製品のユーザーにとっては投資する価値のあるデバイスだといえるだろう。また、Apple Arcadeのゲームをプレイすることもできる。

128GBのストレージを内蔵しているWi-Fi+Ethernetモデルは2万3800円(税込)、今回新たに設けられたEthernetポートを持たないWi-Fiのみの仕様の64GBモデルが1万9800円(税込)となっている。機能の割に、非常に安価だ。

半分の重さになっている、そのワケは?

ここで、今回のApple TV 4K(第3世代)の特徴について述べておこう。

写真で見ると、従来のものと同じように見えるが、実は縦横のサイズが各5mmずつ小さくなっている。1辺のサイズは93mmだ。そして、高さが35mmから31mmへと4mm小さくなっている。

そして、非常に驚くのはとても軽くなっているということだ。

従来モデルは425gあったのだが、今回のモデルはWi-Fiモデルが208g、Wi-Fi+Ethernetモデルが214gになっている。おおよそ、半分の軽さだ。

この違いの理由は実は冷却システムの有無にある。

従来モデルはA12 Bionic搭載で冷却ファンを積んでいたが、Apple TV 4K(第3世代)は、A15 Bionic搭載で、冷却ファンを持たない。

A15 Bionicといえば、去年のiPhone 13シリーズ、そして今年のiPhone 14/14 Plusに搭載されている非常に新しい世代のチップセットである。ぜいたくにもそれを搭載することによって、冷却する必要をなくしてしまったということだ。

まぁ、持ち歩くものではないので、軽くなっても仕方がないのだが、超高性能化されたゆえに軽いということは知っておきたい。

Apple TV 4K(第3世代)はドルビービジョンに加えて、HDR10+に対応するようになった。今のところHDR10+に対応しているテレビを探す方が難しいが、今後対応機種が増えてきた場合に、よりあざやかな色彩を提供できるようになる。

Siriリモートと呼ばれるリモコンは、従来のApple TV 4K(第2世代)と同じ形状だが、従来モデルではLightningだったコネクターがUSB-Cになっている。

PS5のゲームコントローラーも使える

定額でプレイできるが、比較的おとなしめのゲームラインナップとなっているApple Arcadeのゲームをプレイするのにも良い選択肢だ。tvOS 13から、PS4のゲームコントローラーなどが使えるようになっており、コントロール性が向上してる。

Apple TVのリモコンで遊ぶより、これらのコントローラーでプレイした方が、操作しやすいことは言うまでもない。

ドライビングゲームのAsphalt 8で遊んでみたが、Apple TVのリモコンで遊ぶより、PS5 用のDualSense (デュアルセンス)で遊ぶのは非常に快適だった。

もし持っていなければ、すぐ買った方がいい!

処理能力が高いからといって、従来のモデルから買い替えるほどのことはないが、あなたがまだ4Kでない世代のものをお持ちなら、今度の新型に乗り替えた方がいい。

ストリーミングはもちろん、iPhoneやMacの映像を表示するにしても、新しいApple TVは非常にパフォーマンスに余裕がある。画質などのクオリティにおいてもアドバンテージがある。

安価なFire TV Stickや、テレビ内蔵の機能でだいたいまかなえる機能も多いが、最新のiPhone同等のA15 Bionic搭載のApple TV 4Kはやはり高機能だし、iPhoneやiPad、Macを使うユーザーにとっては連携性が高く、非常に快適だ。

4Kでない世代のものを使っているなど、久しく買い替えていない人は、高価なモノでもないので、アップデートしておくといいだろう。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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