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もうひとつのM2 Macノート。MacBook Pro M2は、買いか否か。

WWDC22で発表されたのはM2搭載のMacBook Airだけではない。MacBook Proの13インチモデルにもM2チップは搭載されている。このMacBook Proは買いなのだろうか?

MacBook Airに対して、冷却ファンを備えたMacBook Pro 13インチ

筆者は2016年の発売当初から2ポートモデルの13インチMacBook Proをお勧めしていない。もちろん、特定のニーズがあることは分かるが、『Pro』という名前を付けておきながら、従来の4ポートモデル、現行でいう14インチモデルとの間に大きな性能の開きがあるのが、どうもスペックに詳しくない人をだまし討ちしているような気がするからだ。

従来の4ポートモデルと2ポートモデルの間には歴然とした性能差があったし、現在の13インチモデルと14インチモデルの間にも、大きな性能の開きがある。Apple Siliconを搭載するようになってからの13インチモデルは『内部的には、ほぼMacBook Air』という製品だ。なら、Airを買った方が安い。

もちろん、スペック的にもMacBook Pro 13インチがジャストフィット……という人はいるとは思うのだが、買うなら『Pro』という名称で選ぶのではなく、ちゃんと性能を理解して買って欲しいと思う。

M1、M2などのApple Siliconを積んだ、MacBook Pro 13インチと、MacBook Airの装備としての一番大きな違いは、MacBook Pro 13インチが『冷却ファンを備えている』という点にある。

たとえは、従来のMacBook Pro 13インチの上位モデルである4ポートモデルや、現行14インチモデルは2個の冷却ファンを備えている。チップセットの処理能力を高めると、発熱する。それを冷却するために、冷却ファンが要るのだ。

過去のMacBook Pro 13インチモデルや、インテルCPUを積んだMacBook Airの13インチモデルは1個の冷却ファンを搭載している。

そして、1個の冷却ファンを備えたMacBook Pro 13インチモデルは、これらのマシンの系列に繋がることになる。

発熱の少ないM2チップに、冷却ファンは必要なのか?

しかし、現行のM1、M2のMacBook Airには冷却ファンは搭載されていない。それはなぜなら、アップル自身が主張しているように『Apple Siliconは発熱が極めて少ない』からだ。

たしかに、ファンのないMacBook Airより、1個のファンを備えたMacBook Pro 13インチの方が負荷がかかった時の性能は高くなる可能性がある。3Dのレンダリングや、動画の変換などをし続けた時に、MacBook AirよりMacBook Pro 13インチの方が性能を発揮するだろう。

しかし、それほどの負荷がかかる作業をするつもりなら、M1 ProやM1 Maxを積んだMacBook Pro 14インチモデルを使用するべきだと思う。

事実、M1搭載のMacBook AirとMacBook Pro 13インチモデルをベンチマークテストで比較しても大きな差は出なかった。

M1搭載モデルの場合、AirとProにはディスプレイの輝度に性能差があったが、M2になってMacBook AirのディスプレイがLiquid Retinaになり輝度も500ニトになったので、その点でも差はなくなった。

増してや、M2 Airには、MagSafeがあるので電源を接続したままで、それとは別にThunderboltポート×2をストレージの接続などに使うことができる。そういう意味でもAirの方がメリットは大きい。

M2のメディアエンジンはどのぐらいの威力を発揮するのか?

これはAirもProもだが、M2搭載モデルにはメディアエンジンが搭載されいているのが、M1との大きな違いだ。これにより、ProResやProRes RAWの変換、ビデオのエンコードやデコードなどを行う場合、M1搭載機よりアドバンテージが大きい。

CPU性能においては、M1より39%速い。そしてインテルモデルとは比べるべくもない。これはおおよそ事実だろう。

GPU性能においても、ほぼ同等の結果が出ている。

つまり、M1のAir/Proよりはそれなりに速い。しかし、M2搭載MacBook Airとはほぼ同等の性能なのに、MacBook Proの方が少し高価だ……というのが、MacBook Pro 13インチモデル。

もちろん、最終的な結論は実機を試してから出すべきだろうが、筆者はどちらかといえば、すべてが一新されたMacBook Air M2搭載モデルをお勧めする。

もしくは、コストを抑えるなら、MacBook AirのM1搭載モデルを、性能が欲しいなら、M1 ProやMaxを搭載したMacBook Pro 14インチモデルをお勧めする。

近々、実機をテストできたら、またあらためて結論を出したいと思うが、現時点での筆者の意見は以上のとおりだ。

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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