日本のモノづくりの力で新たなる茶芯を開発!
みなみ188(以下、みなみ)小川さん! 一泊二日の兵庫県への出張お疲れ様でした! 「オールジャパンレザープロダクト」、略してAJLP。楽しみなプロジェクトが立ち上がりましたね。地生の原皮を使って、鞣しも国内で行った革を使って新たなプロダクトを作るこのプロジェクト。今回採用する革もこの連載を通して勉強してきた茶芯ですね!
モヒカン小川(以下、小川) そうだね。詳しくは以前の記事で全容が書かれているから割愛するけど、こうやってひとつの茶芯レザーができるまでに多くの人が関わって作り上げられていることがみなみもわかったんじゃない?
みなみ 本当にその通りです! 今回初めてタンナーに伺わせてもらったのですが、まず使われている機械に圧倒されました。原皮のクリーニングに使われる機械や鞣しの工程で使われるタイコ、ほかにもクロム鞣しをされた後の革がウェットブルーになるということも初めて知りましたし、とにかく勉強になりました!
小川 それはよかった。俺は何度もタンナー取材をしてきたけど、今回お邪魔した湯浅皮革工業所には初めて足を運んだ。鞣しの工程の中で、クロムだけの前鞣しと、クロムとタンニンをミックスした本鞣しの2回に分けているところは見たことがなかったし、俺も今回取材できて本当に良かったと思ってる。革の仕上がりも打ち合わせ通りの色になっていたし、次のステップであるプロダクト化も期待できるんじゃないかな。
みなみ 僕が印象に残っているのが取材前夜にみんなで決起集会をした時の革のプロである皆さんのレザー談義です。湯浅皮革工業所の湯浅さんは、レザーアイテムを使う人の中には僕たちのように経年変化を楽しみたいという人だけではなく、新品の状態のままであることを正義とする人もいるとおっしゃっていました。その人たちにとっては茶芯が浮き出てくるのは“経年劣化”であり、そこを楽しむということ自体が面白いよねと。
小川 確かにそうだね。その時に話したけど、茶芯っていうのは偶然の産物なんだよね。革を大量にストックするにあたって、最初に生成りや茶色に革を染めておいて、製品を作るとなった段階で黒や茶色に“本染め”すると。結果として、黒の革ジャンやブーツを使い込んだら下地の茶が出てきたというわけだけど、もし最初の染めの色が黒が定番だったとしたら、今頃“黒芯”という言葉があってもおかしくはないんだよね。
みなみ その話から派生して、当時の人は革をストックする時の最初の染色になぜ生成りや茶色を選んでいたのかという話にもなりましたよね。その時はブーツを題材としていたので、靴下に色が移りにくいからじゃないか、とかいろんな妄想をしていました(笑)。革好きのマニアックな談義を聞くのが楽しかったです。
小川 鍋を囲みながら革の話ばっかりってやばい集団だな(笑)。まあ他の話もしてたと思うけど(笑)。しかし、姫路で食べたハモ鍋は最高だったな〜。
みなみ 最高でしたね! 本当はこのページに載せたかったのですが食べることに集中しすぎて写真を撮り忘れてしまい……。この話題はもう広げないでください(笑)。それはそうと、今回のプロジェクトで作った革を使ったアイテムが9月のレザーズデイでお披露目ということで、僕も楽しみです!
小川 ほんとに楽しみだよね。今回の湯浅皮革工業所での取材は、「CLUTCHMAN TV」でも公開予定だから楽しみにしていてほしいな!
みなみ タンナーの前に川が流れてて、そこで撮った小川さんのオープニングとエンディングの映像、最高でした(笑)。
小川 ちょっとイジってるだろ(笑)。とにかくAJLPの今後の活動をお楽しみにしててくれ!
ニッポンの革の魅力を多くの人に伝えたい

兵庫県たつの市を拠点とする老舗タンナー「湯浅皮革工業所」にてモヒカン小川を含むプロジェクトメンバーが初めて集結。モヒカン小川、みなみ188を含むLightning取材班は撮影日前日から兵庫県に入った。夜はたつの市の隣、姫路市にて名物のハモ鍋を囲み、親睦を深めることができた。今後も9月のレザーズデイに向けて、プロジェクトメンバーを中心にAJLPは突っ走ります!
革産業が根付く兵庫県たつの市の老舗タンナー湯浅皮革工業所

レザー初心者のみなみ188にとっては初めてのタンナー取材。最初はタンナー特有の独特な匂いに少し戸惑ったが、次第に慣れてきてとても楽しく取材をすることができた。特に鞣しの工程で使用されるタイコは見上げるほどに大きく、木の素材感や剥き出しになった歯車など、機械そのものがカッコよかった。鞣された革が管理されている倉庫の光景は圧巻で、他にも鞣しに使用される薬品や染めの工程も見ることができ、とても勉強になった。

(出典/「
photo/Makoto Tanaka 田中誠 text/Kihiro Minami 南樹広
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