座って作業するのはこの丈がベスト。こだわりの詰まったシンプルなショート丈カバーオール

カバーオールは、自身の服を汚れから守るために生まれた生粋のワークウエアだ。アメリカでは1920〜30年代にかけて、様々なメーカーが台頭し、その機能性やデザイン性を競い合い、大量生産品にはないこだわりの意匠が生まれた。そんなカバーオールをファッションとしてだけでなく、リアルに仕事でも使うワークウエアラバーたちをピックアップして紹介する。今回は「ローフォード」ディレクター竹重さんにお話を伺った。

ミニマルなデザインの中に潜む機能美

ワークウエアメーカーが切磋琢磨した30年代から、大量生産前夜となる50年代にかけてのアメリカンワークウエアをベースに、日本の職人技でスタンダードなデニムプロダクトを展開するローフォード。ディレクターの竹重さんが日常の道具としても使っているカバーオールは、40〜50年代のマイナーワークブランドがモデル。そこにはしっかりとこだわりが詰まっている。

「普段、Gジャンを着用していることもあり、一般的なカバーオールの丈だとパンツとのバランスが取りづらいという見た目的な理由と、バイクで通勤しているのでショート丈の方がバタつかず、座って作業することも多いため、これくらいシンプルな方が使い勝手がよいと思ったんです。モノが入れやすいようにポケットの入れ口を斜めにしました。身頃に宿る絶妙なゆとりで動きやすさを確保し、重ね着にも対応してくれます」

「LAWFORD」ディレクター・竹重和俊さん|1983年生まれ。長野県出身。有名ブランドのショップスタッフやプレスなどを経て、2020年に恵比寿にローフォードクロージングをオープン。愛車は人生の半分を共にするトライアンフのサンダーバード。

フロントの2つのポケットが付いたシンプルなデザインであるが、ポケットの形状や腰帯に重ねた縫製など、細かな点までこだわっている。グローブも難なく入るサイジング。

あえて鉄製のオリジナルドーナツボタンを使っているので、ほどよく錆びてきており、エイジングを楽しめる。緯糸にグレーを使っているので、エイジングも深みがある。

ブランド:LAWFORD
生産国:USA
素材:10oz Indigo Denim

(出典/「Lightning 2026年4月号 Vol.384」)

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