1.1920年代半ばのスポルディング製
この時代はカラーのスウェットが存在しなかったため、Tシャツとスウェットを繋ぎ合わせて製作されている珍しい代物で30年代以降は見られないディテール。フィット感や伸縮性を高める袖口のリブの切り込みが特徴。
2.1930年代のブランド不明のスウェット
アメリカのガソリンスタンド「76」の会社名がフェルトでデザインされ、2トーンのボディが特徴。旧い年代から存在するフェルト手法だが、出会えるのは珍しい。フェルトは一点モノが多いので、お気に入りの1着。
3.1930〜33年のチャンピオン製
通称ランタグの最初のタグが付き、マサチューセッツ工科大学のスクールカラーが目を惹く。チャンピオンは早くからフロッキープリントを採用していたため、チャンピオン製のフェルトレターは貴重な存在だ。
4.1930年代のスウェット
ごく稀に存在するネック、ガゼット部分だけTシャツ生地を用いた1930年代のスウェット。戦前に見られるダークオレンジと呼ばれるくすんだ色味が特徴。ボディの裾の生地を腰リブに挟み込んで強度を高めるバインダーネック手法を使用している。
5.1930年代半ばのスウェット
扇形のタロンジッパーを使用した1930年代半ばのスウェット。フェルトスウェットで多く見らるのはフロント部分のみだが、こちらは両面や肩にフェルトが施されている贅沢な1着。戦前のスウェットでは珍しいとされる。黒ベースのボディがポイントのひとつ。
(出典/「Lightning 2025年4月号 Vol.372」)
Text / K.Minami 南樹広 A.Fuji 藤井葵 Photo / R.Yukitake 行竹亮太
関連する記事
-
- 2025.03.23
スウェットシャツの基礎知識。【プリントの種類編】
-
- 2025.03.20
スウェットシャツの基礎知識。【各部名称編】
-
- 2025.03.16
「スポルディング」のカタログを見ればスウェットシャツ発展の過程がわかる!
-
- 2025.03.14
業界屈指のヴィンテージコレクターから学ぶ、深淵なるスウェットシャツの世界。