全方位ヘビーデューティ! ミリタリーなクルマカタログ。

オフロードの走破性が高く走る道を選ばない、そんな無骨なオフロードヴィークルだからこそミリタリーテイストがよく似合う。どんな悪路も走破できるパワフルさはもちろん、カスタムでより自分好みに仕上げるのもおもしろい。そんなミリタリーテイストのクルマをご紹介。

カスタムも楽しいミリタリーなクルマ。

ここでは「ミリタリーなクルマ=どこでも走ることができる強靭な車体+どんな場所も走破できるパワフルなエンジン」と解釈してみよう。すると市販モデルの中にも軍用車のようにヘビーデューティな車両が何台も存在していることが判るはず。

中には実際に軍に制式採用されている車両や軍用の派生モデルを持つ車両もある。最近は様々なカスタムパーツがラインナップされているので、これらヘビーデューティな車両をベースに、ミリタリーな雰囲気でカスタムするのもまた楽しそうだ。

Jeep Wrangler Unlimited

現在のジープラングラーは戦時中にウィリスが開発した軍用車MB型にルーツをもつことが知られているが、その後もジープの各モデルが軍用車として世界中で活躍しており、そのポテンシャルは証明済みだ。現在市販最強のラングラーとなるのは、RUBICON392と呼ばれるモデル。通常モデルが直列4気筒ターボやV6エンジンを搭載するのに対して、チャレンジャーのホットモデルに搭載される640馬力の6.4リッターHEMI V8を詰め込んだモンスターだ。ただし価格もベースモデルの倍以上とこちらもモンスター級!

GMC Hummer EV

ハマーH1自体が軍用車であるHMMWV(ハンヴィー)にルーツを持つのはよく知られているが、ハマーというブランド自体はその後GMが所有していたが、’21年に突然GMCブランドからEVとして復活を遂げた。ボディ形状はSUV型とピックアップ型の2種類があり、SUV型で全長は約5.2m、ミラーを除いた全幅は約2.2mと相変わらず巨大な車体となるが、モーターの出力は830hpオーバーで、0-60MPH 加速はなんと3.5秒と、まるでスーパーカー並みのパワフルなスペックを誇る。

Chevrolet Silverado

シボレーのフルサイズピックアップ、シルバラードは、C1500の後継モデルとして’99年に登場。現在は’14年に登場した3台目モデルとなる。中でも最もホットなモデルであるZR2は、6.2リッターのV8エンジンとマニュアルモード付き10速ATを搭載し、悪路の走破性はもちろん、牽引能力もかなり高い。ちなみにアメリカ軍ではシボレーの歴代フルサイズピックアップを輸送車両として採用しており、その性能は折り紙つきだ。

Ford Bronco

初代モデルを彷彿させるデザインをまとい’21年に復活を遂げたブロンコだが、’22年モデルでは直径35インチタイヤや、WARN社製ウィンチ、渡河性能90㎝越えを実現するシュノーケルなどを標準で装備したEvergladesというモデルを投入。ディーラーで購入したその姿のまま本格的なオフロード走行や泥濘地の走破が可能とあって、話題となった。このまま乗っても十分ヘビーデューティなのが魅力だ。

Land Rover Defender

イギリスランドローバーの本格的なオフロードモデルとして長らく販売されてきたディフェンダーは、イギリス軍にも制式採用され、世界のオフロードを走り続けてきた。そんなディフェンダーが’20年モデルでフルモデルチェンジを行った。ニューモデルも先代同様オフロード性能も高く、V8エンジン搭載グレードは525PSを発生する。

Mercedes Benz G-class

’79年にNATO軍に制式採用された実績のあるゲレンデヴァーゲンを市販したのがGクラスだ。今では高級SUVという印象が強いが、オーストラリアのシュタイア・プフと共同開発した四輪駆動システムはオフロードの走破性も高い。現行モデルもデザインは初期モデルのシルエットを踏襲しており、実は銀座の街よりバックカントリーの方がよく似合うのだ!

(出典/「Lightning2023年7月号 Vol.351」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

Pick Up おすすめ記事

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...