自分の好きな日本酒を海中で熟成させよう。
熟成させる方法は様々ある。前ページのように甕や樽に入れる方法、あるいは洞窟で一定の湿度と温度で保管する方法など。何年もじっくりと寝かせることで、味も変化するし、価値もあがる。では、他にどのような方法があるのか。そこで思いついたのが海中だった。
まったく動かさない甕や洞窟保存と異なり、海中ではある程度の周波数によってアルコール中の化学分解が起こるそう。緩やかな波の動きに合わせて日本酒もボトルの中で踊る。その相乗効果で地上での熟成とはまた異なる味の変化が起こるのだという。
海中熟成は最近、あちこちで行われているが、上野さんが選んだのは南伊豆の穏やかな海。透明度が高く、波が穏やかというところにポイントがあるようだ。
一般の参加も可能で、詳細はお問い合わせ願いたい。自分の好きな日本酒を持ち込んで、ある意味自分だけの日本酒を楽しめる絶好の機会でもある。新酒と海中熟成酒と飲み比べするのも面白い。海にはロマンがある。そんなお酒の楽しみ方、アリだろう。
【DATA】
長期熟成日本酒BAR酒茶論
東京都中央区銀座6 丁目4-8 曽根ビル B103
TEL03-6263-9710
営業/平日18:00~深夜、土曜16:00~21:00
休み/日曜
https://www.shusaron.net
(出典/「Lightning2023年4月号 Vol.348」)
Photo/Sayoko Suzuki
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