問題はイージーな脱ぎ履きじゃない!
かつては毎朝、「今日はどの靴を履いて出かけようか」と考えるのが楽しみだった。靴を選ぶところから、一日のコーディネイトが決まる。休みの日には、まとめて靴の手入れをしながら翌週に履く靴をなんとなく分けていたっけ。
しかし、最近の私は相変わらず靴が好きで、どの靴を履くかを毎朝選んでいるが、以前ほどノリと勢いの感覚的な決め方はしなくなった。「今日は徒歩の移動時間が長いから」とか、「出先で靴を脱ぐはずだから」とか、その日のスケジュールを確認して、靴選びをしている。やっとオトナになってきた。
レッド・ウィングのジッパーユニット(8インチ)
新たに発売されたレッド・ウィングのジッパーユニットを装着した、アメリカンブーツの象徴877は役割に少し変化が出た。野山を歩くことなんてほとんどない都会人の私でも、使用頻度の高い一足だったが、どちらかというと、外を歩き回る日に選んでいたのだが、オフィスで一日過ごす日にも877を選ぶようになったのだ。
「ジッパーユニットは脱ぎ履きが楽ちん」と思う方も多いだろう。当然だ。しかし、私が思うコイツの利点は、
「履いている時に少し緩める」ことが簡単にできること。オフィスでずっと椅子に座っているとき、ジッパーを少し降ろして緩める。席を立つときには上まで閉める。この微妙な開閉を一瞬で調節できるところが素晴らしい。
クルマを運転するときだって同じ。ステアリングを握るときは上まで閉め、休憩の時は半分降ろす。シューレースを締めて、解いての繰り返しなんて、何度もする気にはならないが、ジッパーの上げ下げなんて、みんなトイレでもやっていること。定番中の定番だから、持っていたい。だけど、日常生活を考えると……と悩んでいた人には、このジッパーユニットを強くオススメする。
【問い合わせ】
レッド・ウィング・ジャパン
TEL03-5791-3280
redwingheritage.jp
(出典/「Lightning 2021年1月号 Vol.321」)
Photo/A.Kuwayama 桑山章
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