きれいなカッコにも合うヘリテージの革ジャン【Rainbow Country×McFly“ミンガス”】

人間の脳は、自分の都合のいいようにウソをつくという。俺の脳は、絶えず俺にウソをつき続けているが、いちばん顕著なのは「パッと何かを見た時」。俺の興味のあるモノに、脳が瞬時に変換してしまうのだ。

タクシーの「空車」は「空軍」に見えるし、「平塚」の高速の標識が「平壌」に見えたことも。ウェブニュースにあった「長い脚が美しい剛力彩芽さん」を見た瞬間、「長渕剛」と読み取ってしまった時は、我ながら落ち込んだ。そんな、ウソつきの俺の脳だが、逆に、自分の好きなモノを瞬時に探し出す特技を持つ。

特に革ジャンを見つける俺の脳の認識の速さは、ハンパない。道をぶらぶら歩いていて、たまたま通りかかった路面のショップの、奥に掛かっているヴィンテージのA‐2に反応してしまう。なんでこんな話をするかというと、またまた見つけてしまったのだ、クールな革ジャンを。

Rainbow Country×McFlyの“ミンガス”

A-1タイプのコサックジャケットをベースに、数種類のスポジャケのエッセンスを組み合わせたミンガス。素材にはレインボーカントリーが定番で使用する、茶芯仕様の1.2㎜厚ベジタブルタンニン鞣しの馬革を使用。20万6250円(マクフライ TEL06-6585-7173)

先日、ブーツブランド「メイカーズ」代表・手嶋さんと、大阪のセレクトショップ「マクフライ」に行った時のこと。ショップに入った瞬間に、壁に掛かっていた革ジャンに俺の脳が反応してしまった。鈍く黒光りする色気のある革で、A‐1にテーラードの襟を合わせたような、不思議なカタチ。聞くと、レインボーカントリーにマクフライが別注をかけたスペシャルモデルだという。これ欲しい……。

フロント同様、バックも切り返しのないシンプルな1枚革仕様。しなやかで着込むほどに美しいエイジングが堪能できる

ワイルドにも着られ、きれいなカッコにも合うヘリテージの革ジャンって、案外少ないのが現状だが、このデザインなら申し分ない。タイドアップスタイルにもばっちりハマりそうでしょ。ちょっと堅いクライアントとの打ち合わせ時、ダブルライダースだととてつもないアウェイ感を感じるけど、こいつなら問題ナシ。というわけで、次はレザーのネクタイを狙っちゃいます。

脇下にはベンチレーションホール付きのプリーツが設けられ、機能性を高めている。 細部の作り込みはさすがの一言
サイドアジャスターは、クラシカルな形状のバックル仕様。1930年代を彷彿させる古着好きにもたまらないディテール

【問い合わせ】
マクフライ
TEL06-6585-7173

(出典/「Lightning 2020年5月号 Vol.313」)

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モヒカン小川
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モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
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