A-2の「襟」のクールな癖付けと、ベストなインナーの着丈をマスターしよう!

不朽の名作として今もなお語り継がれるフライトジャケット「A-2」。だが、「どうもカッコよく着こなせない」「ダサいって言われたら……」「いざ手に入れたけどコーディネイトがワンパターン化してしまう」というお悩みの声をよく聞く。

その原因とも言えるのが襟のこなし方ができていない、そしてインナーの着丈がベストではないってこと。この二つをきちんとマスターできれば、そんな悩みは飛んでいくこと間違いなしだ。

自分なりのアレンジができればA-2のコーディネイトの幅も広がるが、その前にまずは基本のこなし方をマスターしよう!

台襟の有無別! A-2の「襟」のクールなこなし方。

台襟の有無や、コントラクターによる襟の形状の違いなど、とかくA-2では襟について論じられることが多い。余分なものを削ぎ落としたシンプルなデザインを持つA-2にとって、襟は個性を主張する数少ないポイントのひとつなのだ。ここで提案したいのは、「A-2のクールな襟のこなし方」について。

第二次世界大戦時の兵士の写真を見ると、みな思い思いに襟をクセ付けしていてカッコいい。襟を立てたり、波状にうねらせたり、そのスタイルは千差万別。戦場だけでなく、現代のストリートでも取り入れたくなるようなテクニック満載なのだ。このページを読んで、自分の気に入った襟のこなし方を探し出し、自分のA-2で是非やってみてほしい(指でグイグイと)。今までとはまた違ったA-2の楽しみ方を発見できるはずだ。

1.台襟ありのA-2の場合

台襟ありの代表格、ラフウエアタイプをモチーフに、基本の3種類のこなし方を紹介する。これをベースに自分なりのアレンジを加えてほしい。

【撃墜王スタイル】

襟のこなし方で、もっともポピュラーなのがこのスタイル。波状にうねり、胸元がV字に開くので、ネクタイなどにもピッタリ。襟にも皺が寄り、「歴戦のエース」が着ていたA-2に見えなくもない。“着込んでる感” も演出したいならコレ。

【学ランスタイル】

たいていの場合、A-2の襟のスナップをはずして着ることが多いが、スナップをはずさず付けたままで着るスタイルがこちら。学ランスタイルと名付けたが、スタンドカラーのライダースジャケットみたいでけっこうキマる。アリだな

【そのままスタイル】

シンプルイズベスト。これも悪くない。

2.台襟なしのA-2の場合

意外と奥が深いのがドュボウやドニガー、ブロンコのような台襟なしのA-2。一番の魅力は襟が立てられること。“いわゆる” なA-2の一歩先を行く着方が楽しめるぞ。

台襟なしがすべて襟立てスタイルが似合うかというと、そうでもない。エアロレザータイプはよく似合うが、ロングポイントの襟を持つドュボウは、立たせるよりも開襟シャツのように胸元をすっきり見せて着るほうがしっくりくる。

A-2の中に着るインナーの着丈が重要なのだ。

A-2の中に着るインナーの着丈、これほどA-2好きを悩ませる問題はほかにない。A-2をはじめとするフライトジャケットは、往々にして着丈が短い。B-10しかり、MA-1しかりだ。WEPにいたっては、あまりに着丈が短いために、中に何を合わせていいか分からず、遂にはほとんど街中でWEPを見かけなくなってしまったほど。

A-2自体はこんなにかっこいいのに、インナーの着丈が不用意に長かったら台無し。まぁだからこそ着丈の短いスウェットを合わせる人が増えるのも事実だけど……。ここでは、そんな悩みを解決する、「A-2からはみ出してもOKな着丈の黄金比率」について伝授する。実は、A-2は、フロントを開けてさえいれば、ある程度の着丈まで許される。問題は閉めた時だ。はっきり言おう。

「前を閉めるなら、シャツインで」

A-2をスタイリッシュに着たいなら絶対に守るべき3か条。

  1. リブの下にインナーが出る場合、フロントは閉めてはならない。
  2. リブの下からシャツが出る場合、出る幅は6㎝までにとどめよ。
  3. Tシャツやスウェットの場合は出さないか、出しても3㎝まで。

かっこよく着こなすのが難しいといわれることも多い「A-2」。だが、A-2こそ季節の変わり目に最適で、大人の装いに適したジャケットはない。ぜひとも下記の着こなしのポイントも熟読のうえ、挑戦してみてほしい。

フライトジャケットを代表する「A-2」の着こなし7つのポイント。似合わない人必見!

フライトジャケットを代表する「A-2」の着こなし7つのポイント。似合わない人必見!

2026年02月03日

(出典/「別冊Lightning Vol.220 革ジャンの教科書」)

この記事を書いた人
モヒカン小川
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モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
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