アメリカ製とイギリス製の違いは? 英国ヴィンテージライダースが愛されるワケ。

アメリカと異なる独自の発展を遂げたプロダクツの代表と言えば、英国製ヴィンテージライダース。各界に根強いファンを持つこのヴィンテージレザージャケットの魅力についてアディクトクローズ代表の石嶋聡さんに尋ねると、3つのポイントがあった。

【その1】「シープスキン」素材。

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シープスキンとは、羊の革のことでなめらかで肌触りもバツグン。最も英国らしい素材であり、軽くてしなやかな質感はアメリカのレザーにはない特徴だ。こちらのジャケット、一見するとアメリカの製品と見間違うかもしれないが、こちらはれっきとした英国製のスポーツジャケットで、素材はもちろんシープスキン。実は茶系の流通数は非常に少なく、後年にカラーレザーが流行ったことからもそのレア度は一目瞭然(1940s~)。

【その2】個性的な「色使い」。

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独自の発展を遂げた色使いもポイント。ファッション的にも合わせやすいブルー系から、鮮やかなレッド、さらには派手なグリーンやイエローもあり、どれも興味深い。こちらは、マニア間での評判もすこぶる高い、ハイウェイマン社製のカウレザーを使用したシングルライダース。

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赤のスーパースポーツマンも人気のデザイン。シングルのスタンドカラーにライン入りと1970年代の王道を行くスタイルだ。

【その3】「ライン入り」スタイル。

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モーターサイクルカルチャーと根深いライン入りスタイル。いい意味でアクが強く個体差があることもヴィンテージとしての魅力に繋がっている。こちらの腕周りに山吹色のサークルラインが入っている激レアのサイクロンは、ただでさえ入手困難なダークネイビー。かなりのレア感で強烈なインパクトを放つ。

お話を伺った石嶋さんは、これまで数千着にも及ぶ英国製のヴィンテージジャケットを販売し、その審美眼は確かなもの。個体の高いクオリティはもとより、前述に挙げた「シープスキン」「カラーレザー」「ライン」の3つのポイントに魅せられたこのプロダクトは、今も変わらず多くの人の心を掴んでいる。

お話を伺ったのは……

ADDICT CLOTHES TOKYO
東京都新宿区四谷4-24-26
TEL03-5341-4767
http://addict-clothes.com

※現在、不定期営業のためインスタグラムで営業日をチェックしてから訪れてほしい。

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2022年09月09日

(出典/「Lightning 2017年2月号 Vol.274」)

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モヒカン小川
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モヒカン小川

革ジャンの伝道師

幼少期の革ジャンとの出会いをきっかけにアメカジファッションにハマる。特にレザー、ミリタリーの知識は編集部随一を誇り、革ジャンについては業界でも知られた存在である。トレードマークのモヒカンは、やめ時を見失っているらしい。
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