【鉄スクーターを選んだ理由】筋金入りのバイク好きな三上勝也さんの場合

ホンダ「CB750F」でサーキット走行を嗜む他、ヤマハ「RZ250」やカワサキ「W1」も所有するほど、根っからのバイク好きである三上さんが、変化球ともいえる(!?)「鉄スクーター」にハマってしまったのは、友人所有のベスパに乗らせてもらったことがきっかけだった。

かわいいし、カッコいいし走っても速い。意外と(!?)バイクしてるんです!!

「友人のベスパは、とにかくホイールからエンジンからイジり倒していて、本当に衝撃を受けました。見た目も可愛いし、カッコよくもあるし乗らせてもらったら、ものすごく速い!! あんな可愛らしい見た目なのに、ちゃんとバイクしてるんですよ(笑)。一度乗らせてもらったらもうダメで『これはオレもほしい!』ってなってしまったんです」

こちらが三上さんが乗らせてもらったという友人所有のベスパ。CDI点火で12ボルト、キーシリンダーが付いている、ヘッドライトが大きい、ハンドルスイッチが樹脂製など、通常のモデルとは異なる「台湾ベスパ50SS」をベースに、マロッシ製のレースキットでボアアップして吸気をリードバルブ化。フライホイールを軽量化した他、足まわりはSIP製の削り出しホイールにアンチダイブキット、前後サスは減衰調整付きのフルカスタム。そのフィーリングはまるで“2ストレーサー”だとか

その日から三上さんはオークションサイトなどを徘徊。するとすぐに見つかった、よさげな個体が現在愛車となっている「ベスパ50S」だ。

「出品されていたのが岐阜の方だったのですが、それを見つけたらスグに落札して。その週末に(神奈川県から)岐阜まで取りに行きました(笑)」

そこまで急いで取りに行ったのには、もちろん早く乗りたいという理由もあったが、近所を走る時の足にしていた125㏄のスクーターが壊れたタイミングだったからでもあった。

「早く足がほしいのに、何でこんなに手のかかりそうなヤツを買ったんだろ……とも思いましたが(笑)、実際に手に入れてみたら、“ガソリンが入っていたら走る”という感じで、いつでもエンジンがかかって、ぜんぜん手がかからない。意外なことに最高の足になりました!!」

PIAGGIO 1990s VESPA 50S

三上さんがネットオークションで手に入れた鉄スクーター。年式は不明だが、おそらく日本向けに復刻された1990年代ごろの「50Sビンテージ」だろうとのこと。既にこの“MODS風味”な仕様だったが、三上さんの手元に来てからエンジンを75㏄にボアアップ。さらにマフラーを交換して元気よく走れるようにした。

「やっぱり足代わりに街乗りで使用するので、(友人のような)凶暴なエンジンにするのではなく、扱いやすさを目指して手を加えました。このキットはベーシックなものだったので普段使いにちょうどいいかなと思ったんです」

購入した際に既に装着されていたというスペアタイヤカバー。三上さん自身はぜんぜんMODSと無縁だが、悪くないと思ってそのままにしている。

購入当初は後輪のみくすんだ赤で塗装されていたが、意外と悪くないと思い、前後のホイールを鮮やかな赤で塗装。同時にホワイトリボンタイヤに交換した。

普段の足として乗るため、あまり過激なエンジンにしたくないとエンジンはオリンピア製のキットを使用して50ccから75㏄にボアアップしている。

エンジンの排気量アップに合わせてマフラーはポリーニ製に交換。アルミサイレンサーがレーシーだが、性格は至ってベーシック。

オーナーはこだわりのCBでサーキット走行を嗜む趣味人

三上さんのこだわりの愛車がこの「CB750F」。エンジンは「CB900F」の純正ピストンやカムを使用して排気量は810㏄化。背面ジェネレーターやマフラーなど三上さんが好きな1980年代のAMAレーサー風のディテールを盛り込んでいる。ガレージには膨大なスペアパーツや予備のエンジンをストックするなど、相当な気合いの入りようだ。

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愛嬌のあるフォルムに、ハンドチェンジ式ギアを備えた少しクセのある乗り味。今、「ベスパ」をはじめとしたヴィンテージスクーターが一部で盛り上がりつつあるのをご存じでしょうか? バイクの知識がある方なら、絶版となって久しい上に、価格も高騰しているとあって“現実に乗る”のは難しそう……と尻込みしてしまうかもしれません。でも、今の若い子たちは「そんなの関係ない!!」と、いっさい躊躇することなく購入していき、多くの場合はこのカテゴリーならではの魅力に面白さを見出し、深みにハマっていくといいます。ボディは樹脂ではなく、鉄でできていることから、「鉄スクーター」とも呼ばれるこのジャンルは、長きに渡ってベテランバイク乗りからも支持されてきた層の厚いカテゴリー。つまり、それだけ奥が深いということです。魅力に気がついたら最後、抜け出せない沼が待っているのかも――!? というワケで、さまざまなモデルが存在する鉄スクーターの見分け方や人気モデルの紹介はもちろん、実際のオーナーの声などを紹介した他、現在新車で購入できるモデルの紹介など、さまざまな切り口で鉄スクーターの魅力に迫りました。今まさに、鉄スクーターが気になり始めた人に捧げる入門書的な一冊です!! 購入はこちら

この記事を書いた人
ポイズン雨宮
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ポイズン雨宮

真性バイクオタ

単気筒や2気筒のいわゆる“エンスー的なバイク”が大好きな真性オタ。中でも70sアメリカを感じさせるモーターカルチャーを特に好む。XR1000と1969年型カマロを所有し、その維持に四苦八苦しつつも実は喜んでいるドMでもある。カフェレーサー好きでもあり、フェザーベッドフレームのH-Dを作りたいと絶賛夢を膨らませ中。
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