Stevenson Overall Co.デザイナーの多賀谷さんが選ぶ、俺視点の古着やアンティークたち。Vol.12

ヴィンテージやアンティークと呼ばれるアイテムは、現代のプロダクツでは味わうことができない雰囲気だけでなく、まだ技術が未熟だった時代のクラフト感やマシンメイドではない時代ならではの魅力、それに年月が生み出した風合いがある。いわゆるアンティークの世界では、いろいろなカテゴリーで価値基準がある程度確立されてはいるけれど、そんな世間のものさしではチョイスしないのがデザイナーの性分。新しいモノでも旧いモノでも、自分目線のものさしを大事にしているスティーブンソンオーバーオールのデザイナーである多賀谷さん。彼の古着やアンティークの選び方は、一般的な価値にとらわれることのない、その独特な審美眼も含めて参考になる。

多賀谷強守さん|機能服として生まれたヴィンテージのワークウエアやミリタリーウエアに、もしデザイナーが存在していたらという世界観をプロダクツに落とし込むStevenson Overall Co.のデザイナー。独特なセンスと縫製仕様にまでこだわりを持ったアイテムたちは、日本のみならず世界でも高い評価を受けている。http://www.soc-la.com

1960~1970s Vans

知り合いのヴィンテージバイヤーがまとめてアメリカで買い付けてきたVANSのヴィンテージ。それをそのまままとめて手に入れた。ヒールパッチにヴァン・ドーレンの表記がある初期モデルで、まだ創業間もなく、生産数も少なかったころのモノだと思われる。つま先にマジックでサイズが書いてあるなど、雑に扱われていたストーリーを感じたところも気に入ったポイント。

Vintage Swedish Army Smock 

ヴィンテージのスウェーデン軍のアノラックパーカをブラウンに後染めしたというアイテム。それだけでなく、袖などを切りっぱなしにするなどのリメイクも施されていることが手に入れた理由。これをアレンジしたのは高円寺にあるmilitaria。なんかこれと近い雰囲気で新たなアイテムを企画してみたいとインスピレーションを受けた一着であった。

GABOR Key Holder 

ガボールの作品は昔から好きだったこともあって、生前の氏の作品のなかでも比較的シンプルなデザインのアイテムを妻がさり気なく身につけていたらカッコ良いんじゃないかと思い、探していたところ出会ったのがこれ。といってもキーチェーンとしてはなかなかインパクトがあるモノになってしまった。でもこれをシンプルなコーディネイトに合わせてもらいたいなと思っている。

LEVI’S 507XX Cut Off 

袖がカットオフされたデニムジャケットがなぜかけっこう好きで何枚も持っているが、実際はほとんど着ることがない。それでも古着店で良いサイズに出会うとついつい手を伸ばしてしまう。これはいわゆるセカンドタイプ(両面タブなので後期かと)で、カットオフされるのはバイカーが台頭した時代のサード以降(1960年代中盤以降)のモデルが主流のなか、まだワークウエアの面影のあるセカンドがベースになっているのは珍しい存在なので手に入れた。もちろん、当時袖をカットオフした人は何も考えていなかったと思うが。

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ラーメン小池
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ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
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