間違い探し感覚でディテールを見比べ知識を蓄積。
昔からフリーマーケットや蚤の市が好きで、自身の琴線に触れたものは、つい買ってしまうという森島氏。古着を筆頭に数多くのコレクションを所有するが、とくにアメリカ物にこだわっているわけではなく、日本の旧い民芸品なども好きなのだとか。
古着キュレーターの肩書きも持つ彼にとって古着は10代の頃からの親しんできたカルチャー。可能な限りデッドストックか、コンディションの良いモノを購入し、使い込むことで楽しんできた。古着を買っては、ディテールを見比べ、間違い探しをするような感覚で徐々に知識を蓄えていく。そんな彼が大切にしているもの。
「LEVI’Sの558です。見つけたらついつい買ってしまいサイズ違いで、20枚ほどコレクションしています。いわゆるサードモデルではあるのですが、なかでも希少なロングモデルは着丈のバランスなど自分にちょうどいい。より年代の旧いファーストやセカンドよりも明らかに数が少なく圧倒的に見つからない型番だと思います。
サイズは42から48まで。46以上はさらにほとんど見かけないですね。それでも558を見つけてしまったら買わずにはいられない。そんなアイテムです」
サイズや色、スタイリングで20枚ほどあるコレクションを着分け。
about 1960s LEVI’S LOT 558XX
「1番最初に手に入れたのは確か高校生の頃。アメ村の古着屋さんで買った覚えがあります。既にいわゆるサードモデルの557は持っていたんですが、袖丈や着丈がサードモデルに比べて、やや長いことに気が付き、自分の体系的に558のほうが好みでした。20枚ほど所有しているなかでも、サイズや色、その日のスタイリングで着分けています」
(出典/「CLUTCH2023年6月号 Vol.91」)
Photo by Akane Matsumoto 松本あかね Text by Tamaki Itakura 板倉環
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