【旅とハーレーと日々の風景】Sportster on the Salt flats

旅の途中や日々の撮影、アメリカでの経験など、日常で感じたハーレーシーンを自分なりの目線で紹介したい。ロングラン、カスタム、レースなどなど盛りだくさんで走ります!

Episode 126 Sportster on the Salt flats

ハーレーに乗り始めて4半世紀以上経ってしまったが、いまだに飽きることはない。もちろんハーレーだけでなくバイクに乗ること自体が好きだ。「ロードグライド」は、ほぼ長距離専用。近くの移動や、ちょっとした用事に使うのは80年代のホンダ「CT110」。そして30年間乗り続けているホンダのオフロードバイク「XR250」。XRはオフロード用のキャラクターでタイヤもオフ用なので普段はあまり使いたくない気持ちもある。

そこで高速道路を使う仕事の足や、ちょっとしたツーリングに、ロードグライドとCT、XRの間を埋めるバイクが欲しい。一時期乗っていたビューエル「S3」ぐらいがちょうどいいサイズ感だった。そこで気になるのは、やはり「スポーツスター」。リジッドマウントのエボ1200がいいと思うが、一時期883を借りていた経験からラバーマウントの方がイージーに乗れて足バイクとしての使い勝手は良さそうだ。

これにちょっと長いリアサスと18インチのリアホイール、オフも走れそうなタイヤを組んでスクランブラー的なカスタムをしたい。キャブなら“HSR42”か“FCR”。エキゾーストは、「スーパートラップ」や「S&S」のアップタイプの2本出しがいい。ワインディングからフラットダートぐらいまで楽しめるのが理想的。普段の足といいつつ、結局ロードグライドとアプローチの違う旅バイクを求めてしまう。

それなら「パンアメリカ」のようなアドベンチャーバイクが最適だと思うのだけれど、最新の電子デバイスなどの装備にへきえきしているところもある。そういう意味でスクランブラーにカスタムしたスポーツスターが気負わずに乗れそうで、とても魅力的に感じるのだ。

僕的なスポーツスターの解釈は、ハーレーでありながらハーレーではないバイク。でもハーレーらしさもある、という矛盾した感じ。そして人が操ってスポーツ的な走り方をするのにちょうどいいバイク。ビッグツインも含めて感じるのだが、バイクの楽しさは、“自分が満足いくように操ることができること”が大きいと思う。スピードがそれほど出ていなくても相対的に速く走らせているような満足感が得られる。

最新の電子デバイスだらけのバイクを走らせると、自分が走らせているというよりバイクに乗せてもらっている、と感じてしまうことも多い。それに加えてVツインエンジンの鼓動感というが、それよりも操っているというフィーリングがいいのではないだろうか。サーキットを走らせるカスタムもできればチョッパーを作ることもできる。オーナーなりにいろいろな楽しみ方ができるバイクはあまりない。いろんな意味で丁度よく満足のいくバイクがスポーツスターのような気がする。理屈を書いたけど、単純に楽しそうなバイクだから欲しい、というのが結論なのだ。

フォトグラファー・増井貴光|二輪メディアを中心にマルチに活躍するフォトグラファー。アメリカ・ユタ州のボンネビルで開催されるランドスピードレースに通い出して14年。2017年に写真集「bonneville」をbueno!booksより出版

Drew’s Dual Sportster

スポーツスターが欲しい、という気持ちが再燃したのは、昨年の「ボンネビルスピードトライアルズ」で見かけた「BUELL BROTHERS」がピットバイクとして持ってきていたXL1200のカスタムがきっかけ。オフロードタイヤにアップマフラーで実際にデザートレースにエントリーして完走しているそうだ。

World’s fastest title on a Sportster

ボンネビルで最高速にチャレンジするスポーツスターも少なくない。20年ぐらい走っているKITは、ビューエル「XB」のエンジンをドラッグレース的なフレームに搭載し、空力性能を高めるために低く作った最高速仕様。奥のビューエル「S2」はBUELL BROTHERSのAshleyが走らせている。

Vintage Moto take on the top speed

スポーツスターではないがサイドバルブを搭載した1942年の「WLC」も昨年のボンネビルスピードトライアルズを走っていた。ランドスピードレースは、エンジンの型式など細かくクラス分けされているため、ご覧のようなヴィンテージバイクであれクラスごとの世界最速レコードを狙うことができる。

Route66 100th Art & Talk event

8月30日まで長野県の「町立志賀高原ロマン美術館」で開催されている、アーティストのトミ・ツカダさんの展示会「Route/The America トミ・ツカダ アートショー」に、ガオ西川さん、よしおか和さんらと共にROUTE66をテーマにした作品を展示中。7月18日には4人のトークイベントも開催します。

(出典/「CLUB HARLEY 2026年8月号」)

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ハーレー好きのためのマガジン

ブランドとしての知名度が高く、独自のアパレルにもファンが多いハーレーダビッドソンは、バイクにあまり馴染みのない『ごく普通の人』にも大変な人気を博しています。バイクの知識がない人はもちろん、今日ハーレーのことが気になり始めた人、そしていまハーレーが好きで好きで仕方ない人たちも満足のいく情報を詰め込んだ雑誌が『クラブハーレー』です。
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