今はなきハーレーダビッドソンカフェはラスベガスらしいビジュの強さだった

2010年、『クラブハーレー』の読者向けの南カリフォルニアを巡るツーリングで初めてアメリカを訪れた。その後何度かアメリカツーリングに同行させてもらったが、初回以外はスタートとゴールはネバダ州のラスベガスだった。僕が初めてここを訪れたのは2012年のこと。その前年は東日本大震災が起こり、海外ツーリングを企画するような雰囲気でもなかったので、1年越しで行われたと記憶している。

沼尾哲平|愛車のスポーツスターは、人生2台目のハーレー。いまは通勤と取材で乗るのがメインになってしまっているが、本当はひとりでロングツーリングに出かけたい。

ハーレーが突き出たインパクト大なスポット

ラスベガスというとカジノの街として知られているが、それだけではなくさまざまなエンターテイメントが集まる場所でもある。「ブルーマン」や「デビッド・カッパーフィールド」のショーの看板や城の形をした建物、自由の女神、ピラミッドまである。まるで街全体が遊園地のようだった。

現在は閉店してしまい、建て替えられて別の商業施設になっているが、ラスベガスの繁華街の一角に「ハーレーダビッドソンカフェ」があった。

ツアー参加メンバーは到着した足で、翌日からのツーリングで使う車両をディーラーで借りた後、夕食をハーレーダビッドソンカフェで食べることになった。

エントランスの2階の外壁からハーレーが突き出た外観と、どでかいハーレーのエンブレムという強めのビジュアル、さらにラスベガスの中でもかなり目立つ場所で、この街に来たハーレー乗りはみんな訪れるスポットだった。

内部はまさにハーレー一色。壁にはハリウッド俳優やミュージシャンなど、超有名人がハーレーに乗る写真やサイン入りのパーツやカスタム車両などが展示されていた。さらになぜか車両が載ったゴンドラが店内をぐるぐると回っている。『イージー☆ライダー』のキャプテン・アメリカが乗っていたパンヘッドのレプリカもあり、そこで記念写真が撮れたりもするなど、ハーレー好きにとってはたまらない空間だった。

カフェスぺ―スでは極厚なTボーンステーキや1杯何ℓあるのだろうと思うほどのジョッキでビールが出てくるなど、アメリカサイズのフード&ドリンクが楽しめた。アメリカツーリング最初の夜なのにいきなり腹パンになってしまった。

ホテルに戻ってからはカジノで少し遊んだ。結構いい感じで勝っていたら、今度はどんどんお金が減っていく……。ここに長い時間いると、翌日以降のツーリングがマズイことになると思い、部屋に戻って寝ることにした。翌日から始まる、この時の旅の記録はまた改めて書こうと思う。

2016年、ハーレーダビッドソンカフェは閉店してしまったそうだが、あの場所に展示されていたあれだけたくさんのハーレーに関する貴重な品々はどこに行ったのだろうか? ミルウォーキーにあるハーレーダビッドソンミュージアム辺りに所蔵されていればいいんだけど。

2012年当時のラスベガスの街。14年経った今は新しいビルなどが建って雰囲気がだいぶ変わったんじゃないかと思ってGoogle Mapのストリートビューを見てみたら、意外とそこまで変わっていなかった。

ハーレーダビッドソンカフェの中は広いスペースがあり、壁一面を色が付いた鎖で星条旗がデザインされ、その前を吊るされたハーレーが移動しているという強烈な光景が広がっていた。

柱が巨大なサスペンションになっているエントランスを通ると、バカでかいステーキなどアメリカらしいフードが味わえる飲食スペース。さらに上階のフロアにはレースにまつわるブースやハーレーに乗った有名人のサインなどが飾られている。

(出典/「CLUB HARLEY 2026年6月号」)

この記事を書いた人
チューバッカ沼尾
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チューバッカ沼尾

旅好き元バックパッカー

1981年式の元カメラマンでパックパッカー。バイクは2007年にクラブハーレー編集部に配属になってから興味を持ったクチなので、遅咲きといえば遅咲き。ただ、旅をするのにこの上ない乗り物と知りドハマり。現在に至る。愛車は1200ccボアアップの2011年式XL883。
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