ハーレーダビッドソンの種類が知りたい! フレームやエンジンの違いで車種は分類されているのだ

ハーレーが気になり始め、ネットなどで調べるようになると最初に直面するのが、「車種が多すぎてまったくわからん!!」という状況。アルファベット名が付いていると余計に混乱すること必至。そこでハーレーの根幹をなす車種を分類してみたぞ。※この記事のアルファベット名はあくまでも目安です。当てはまらないモデルも存在します

ツーリング(FLHT/FLTR)|長距離がバツグンに快適

大排気量のトルクフルなエンジンや、不快な振動をキャンセルするラバーマウントフレームなど、“長距離を快適に走ること”に主眼を置いて進化してきたハーレーの特徴を、これでもかと盛り込んだシリーズ(※現在は「グランド アメリカン ツーリング」と分類されている)。

アメリカには、週末にたくさんの荷物を積んでタンデムで出かけるライダーも多く、そんなニーズを存分に満たすフル装備仕様と、カスタマイズして楽しみたいライダーのためのシンプルな仕様がある。装備が多い分だけ車重もかなり重いのだが、それを軽く扱えるよう、フロントフォークを通常のバイクとは逆方向にオフセットするなど、独特な手法が取られていることも特徴。そのためハンドルが非常に軽く、取り回しや低速ではふらつきやすいが、高速クルーズ時の安定感はラインアップ中でもピカイチだ。

ストリートグライド リミテッド

ロードグライド

フェアリングは2種類

ロードグライド系

ストリートグライド系

往年のハーレーを彷彿とさせる形状のストリートグライド系と独特なデザインのロードグライド系の2種。後者はフェアリングをフレームにマウントしているため、操縦性もいい。

旧ソフテイル(FLST/FXST)(エボリューション/ツインカム)|リジッドフレームをリアサス付きで再現

リアサスのなかった1950年代までのリジッドフレーム形状を、サスを備えた上で実現した「ソフテイルフレーム」が最大の特徴。リジッドフレームでしか実現できなかったチョッパースタイルやヴィンテージルックを、サスペンションを備えた現代的なフレームで再現できることが魅力だが、デザイン優先が故に、スポーティな走りにはあまり向かない。

FXSTソフテイルスタンダード

FLSTCヘリテイジソフテイル クラシック

2本のリアサスをフレーム下部に配置。

ソフテイル(FL/FX)(ミルウォーキーエイト)|往年のルックスと走りを両立

旧型ソフテイルのシルエットを踏襲しつつ、エンジンとフレームを刷新して2018年に登場したシリーズ(※現在は「クルーザー」と分類されている)。従来型と比較して15~20%の軽量化と65%の強度アップを達成。さらにモノサス化してシート下に配置し、重量マスの集中を果たしつつ、バンク角を増やしたことでアグレッシブな走りにも対応する。

ブレイクアウト

モノサスをシート下に配置。

FXR|走りが楽しめるビッグツインの元祖

ツーリングに採用されたラバーマウントフレームをもとに、ネックまわりを改良することでスポーティな走行をも可能にしたシリーズ。振動を気にせずに高回転まで回せるとベテランライダーや硬派な走り屋に好評だったが、シート下にサイドカバーを備えたルックスは不評で、ダイナ登場以降に消滅。だが、現在再注目され世界的な人気となっている。

FXRスーパーグライド
スクエア断面のメインフレームとシート下の三角形のパイプワークで剛性を格段にアップ。

ダイナ(FXD)|スポーティに走れるビッグツイン

FXRの見た目がハーレーらしくないという声が少なくなかったことから、強度を高めつつ、ショベルヘッド時代のFXのシルエットを再現できる新型ラバーマウントフレームを開発。これが好評でFXRに代わる新たなビッグツイン系スポーツモデルとなった。2006年からさらに車体剛性がアップし、クセのない素直なハンドリングへと進化している。

FXDL ダイナ ローライダー
2005年までスポーツスター系と同じナローフォークを採用。

FXDL ダイナ ローライダー
2006年以降はシャシーを見直してたくましい足まわりに。

スポーツスター(XL)|4カムエンジンの軽快な走りが魅力

高性能で人気を博した英国車に対抗するべく、1957年に誕生。一体式ミッションのコンパクトなエンジン、そして高回転で有利な4つのカムシャフトを備えているのが特徴。そう聞くと生粋のスポーツモデルかと思ってしまうが、近年はビッグツインと双璧をなす、もう一つのスタンダード的な存在となっていた。2004年以降、ラバーマウントフレームが採用され、それ以前のモデルは「リジッド」または「リジスポ」とも呼ばれている。絶版となった今でも高い人気を誇るシリーズだ。

アイアン883

フォーティーエイト
2004年からラバーマウントフレームを採用。

XLH883 スポーツスター883
2003年までのリジッドマウントはカスタムのベース車としても大人気。

【コラム】ラバーマウントフレームって何だ!?

排気量があるVツインともなれば、エンジンを回せば回すほど振動が大きくなるもの。それでも路面状況が悪い時代のライダーは気にしなかったが、道路整備が進み、スピードが出せるようになると、これを嫌う人が続出。そうして開発されたのが、振動の発生源であるエンジンにゴムを介して搭載するラバーマウントフレーム。1980年に登場した「FLTツアーグライド」に採用されて以降、ハーレーのさまざまなモデルに導入された。

FLTツアーグライド

(出典/「CLUB HARLEY 2026年6月号」)

この記事を書いた人
ポイズン雨宮
この記事を書いた人

ポイズン雨宮

真性バイクオタ

単気筒や2気筒のいわゆる“エンスー的なバイク”が大好きな真性オタ。中でも70sアメリカを感じさせるモーターカルチャーを特に好む。XR1000と1969年型カマロを所有し、その維持に四苦八苦しつつも実は喜んでいるドMでもある。カフェレーサー好きでもあり、フェザーベッドフレームのH-Dを作りたいと絶賛夢を膨らませ中。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

「ファーストアローズ」創業30周年記念! 「JELADO」「RE-BUILT」とのコラボによる銀で彩った、贅沢なデニム。

  • 2026.06.29

日本屈指のシルバーアクセサリーブランド「ファーストアローズ」が創業30周年を記念して、これまでの集大成かつファンへの感謝の気持ちを込めて、「JELADO」と「RE-BUILT」とコラボしたスペシャルなデニムを制作。限定100本。節目の年に相応しいこだわりに満ちたデニムの詳細を大解剖! First A...

時とエイジングを刻む。VAGUE WATCH&Co. × CONSIGLIERE THE 1ST SPECIAL WATCH

  • 2026.07.02

時計は時間を刻むもの。本来の目的はそれで十分だが、「エイジングするものに囲まれて暮らしたい」という自称革ジャンの伝道師・モヒカン小川はベルトにもこだわる。そんな彼が愛用するヴァーグウォッチとシルバージュエリーブランド「コンシリエーレ」のコラボウォッチには毎日身につけた分のエイジングが刻まれている。 ...

上品に纏うちょうどいい季節。大人の夏にちょうどいい「ORGUEIL」のシャツ

  • 2026.06.30

気温の上昇とともに、装いは軽く簡素になる。だからこそ求めたいのは、肩肘張らない大人の品格だ。クラシックをモダンに再構築したORGUEILのシャツが、大人の夏にちょうどいい存在感を放ってくれるはずだ。 Shawl Collar Denim Work Shirt 1930 年代に現存したアメリカンワーク...

王道のデニムセットアップはボトムスで差をつけろ!

  • 2026.06.30

昨今のアメカジブームのなかで、注目度が高まっている“デニムオンデニム”のセットアップスタイル。王道ももちろん良いが、一歩先を行きたいアメカジラバーはボトムスで差を付けてみるのはいかがだろうか。気鋭のブランド「アンバースレッズ」が展開するデニムセットアップはそんな望みを叶えてくれるに違いない。 Amb...

Pick Up おすすめ記事

夏の余白に、存在感を。大人メンズの夏スタイルに個性と奥行きを添えてくれるアイテムを紹介!

  • 2026.06.30

シンプルな装いだからこそ、アクセサリーや小物が着こなしの印象を大きく左右する夏。そんな季節にチャコールグリーンが提案するのは、物語とクラフトマンシップを宿した逸品たち。夏のスタイルに個性と奥行きを添えてくれるアイテムを紹介する。 手仕事が生む、本物の存在感 2002年に誕生したアティースは、「REL...

革とデニムの境界線を越える! デニムのように見えるけど実はコレ、革なんです。

  • 2026.07.02

前号でもお伝えしたが、天神ワークスの開発していた新しい革「リジットレザー」が完成し、この度、遂にレザージャケットとなって登場した。まずはこの写真を見てほしい。これは、天神ワークス代表の髙木さんが1カ月着込んだもの。このエイジング、まさにデニムじゃね? でも、レザーらしいエイジングも見え隠れする、唯一...

上品に纏うちょうどいい季節。大人の夏にちょうどいい「ORGUEIL」のシャツ

  • 2026.06.30

気温の上昇とともに、装いは軽く簡素になる。だからこそ求めたいのは、肩肘張らない大人の品格だ。クラシックをモダンに再構築したORGUEILのシャツが、大人の夏にちょうどいい存在感を放ってくれるはずだ。 Shawl Collar Denim Work Shirt 1930 年代に現存したアメリカンワーク...

時とエイジングを刻む。VAGUE WATCH&Co. × CONSIGLIERE THE 1ST SPECIAL WATCH

  • 2026.07.02

時計は時間を刻むもの。本来の目的はそれで十分だが、「エイジングするものに囲まれて暮らしたい」という自称革ジャンの伝道師・モヒカン小川はベルトにもこだわる。そんな彼が愛用するヴァーグウォッチとシルバージュエリーブランド「コンシリエーレ」のコラボウォッチには毎日身につけた分のエイジングが刻まれている。 ...

夏のアメカジがもっと楽しくなる「HEATH」のオリジナルプリントT !!

  • 2026.06.30

横浜を拠点に“大人のアメカジ”を提案する「ヒース」。セレクトショップでありながらハイクオリティなオリジナルプロダクツに定評があり、遊び心のあるアイテムや限定モデルも多く展開している。その筆頭が7.4オンスの肉厚Tシャツシリーズだろう。 [caption id="" align="alignnone"...