旧車の維持、難しくないの? ハーレーダビッドソン購入前に押さえておくべき3つのこと。

ヴィンテージハーレーの世界に憧れはあっても、何やら敷居が高そう……と尻込みしがち。そもそも機械に詳しくないし、維持なんてできる気がしない……、なんて思っている人はとても多いのでは!? 何やらハードルが高そうな世界だが、実は初めてのバイクがヴィンテージハーレーという人も少なくない。旧車乗りを目指すなら押さえておくべき3つのことを紹介しよう。

【旧車乗りへの道①】SNSやイベントなどを駆使して先人から情報収集すべし!!

エンジン始動がキックであることはもちろん、足でクラッチを操作し、手でギヤチェンジする運転方法や、定期的に点検しなければならない部分もあるので、現行車より全然面倒くさいが、現在は専門店も多いので維持は難しくないだろう。だがいきなりショップに行くのも委縮しちゃう……なんて人も多いだろう。そんな人には、SNSの活用や旧車のイベントに参加することをオススメする。実際のオーナーと話をすれば、旧車を維持することの面白さや大変さなどがダイレクトにわかるハズ。旧車乗りは特に仲間同士で情報共有し合うので、今バイクを売りたい人の情報も得やすい。まずはイベントに行ってみてはいかが!?

約100年前の車両も問題なく走れます!

昨年11月に愛知県津島市で開催された「ビンテージバイクランin津島」では、ほぼ100年前といえる1927年モデルの「JD」も!! そんなオーナーさんと話をすれば、維持の大変さや面白さなど、リアルな旧車事情が分かるハズ。気になるなら旧車イベントに実際に足を運んでみるのがオススメ。

旧車乗りを目指すなら、どんなモデルに乗りたいのかを知ろう!!

旧車に興味があるなら、まずは自分がどのエンジンのモデルが好みかをハッキリとさせておくことも肝心。エンジンの種類はもちろん、チョッパーが好みなのか、オリジナルが気になるのかをハッキリさせておけば、専門店も見つけやすいハズ。最も危険なのはネットオークションなどでノリで旧車を買ってしまうことだ。

ショベルヘッド
いま最も人気があり、カスタムシーンでも引っ張りダコのショベルヘッド。価格も300万円~と現実的だが、タマ数が多いだけに状態もピンキリだ。

パンヘッド
パンヘッドはナックルよりも買いやすい金額だが、それでも安くて500万円はする。オリジナル度が高ければこちらも上限ナシ。

ナックルヘッド
旧車の中でもキングといえるのがナックルヘッド。安い個体でも800万円はするだろうし、純正度が高ければ4ケタ万円なんて普通だ。

サイドバルブ
ナックルが博物館級のヴィンテージになった今、とことん遊びたい派に人気となっているのがサイドバルブ。安い個体なら価格350万から見つかる。

【旧車乗りへの道②】面倒なのはイヤだ!! というならクレートエンジンも考えるべし

ハーレーはカスタムパーツが潤沢にそろっていることも特徴。それは国産車のパーツの豊富さとはスケールが違う。マフラーやエアクリーナーの種類が豊富だとか、そんなレベルではないのだ。何しろアフターパーツだけでエンジン1基を組み立てることだってできるし、何なら、見た目はそのまんま往年の旧車のようなクレートエンジンも販売されていたりする。さらにいえば、車体もエンジンもアフターパーツで組み立てたコンプリート車もある。どうしても旧車が不安なら、そうしたものを選択するのも十分アリだろう。

新車で買える“ヨンパチ”

コンプリート車なら憧れの「ヨンパチ」も新車で購入可能だ。エンジンはS&S製だが、自由な組み合わせでオーダーできるので、ご覧のような見た目ながらセルボタンでエンジン始動を可能にしたり、現代的なハンドクラッチ仕様にすることもできる。

問い合わせ/ロデオ モーターサイクル
TEL027-370-4000 http://www.rodeomotorcycle.com

新品エンジンも売ってます

旧車がほしいと思っても、理想の一台がそう簡単に見つかるものではない。だからこそ、ヴィンテージそっくりのクレートエンジンに載せ替えるというのも十分アリだろう。何しろ選びたい放題なのだから。

ショベル

パン

ナックル

問い合わせ/プロト
TEL0566-36-0456
http://www.plotonline.com

【旧車乗りへの道③】やたらと安い個体やノーメンテ車に注意すべし

ヴィンテージだからといって、決して故障しやすいということではない。例えば新車から長く乗り続けた個体なら、バルブまわりやシリンダーが壊れるのは必然だろう。しかしそれは、旧い新しいは関係なく、走り込まれたエンジンなら当たり前のこと。肝心なのは新車時の慣らしやエンジンオイルの管理など、その個体が以前のオーナにどう扱われてきたのかということだ。故障する要因はさまざまで、オーバーホールしたのに粗悪な部品を使ったり、年式違いの部品を組んだりなど、二次的要因がほとんど。逆に出自がしっかりとわかるものや、新車から大切に扱われてきたであろう個体なら安心だ。

シリンダー

エンジン内でピストンが往復運動を繰り返している部分がシリンダー。ピストンリングとシリンダー内壁は常に接触しているので、長く乗っていれば自然と消耗する部分。オイル管理が悪いと縦線のキズがスクラッチ状に深~く刻まれることも。

ピストン

シリンダーにピッタリとハマるサイズの円筒形で、混合気を圧縮して爆発し、力を生み出す重要な部品。ヘタってくるとシリンダー内の密閉性を高めるリングが減り、オイルを消費するようになる。さらにはパワー感も希薄に。写真は急激に冷やされてピストントップがへこんだ珍しい例。

クランクピン

コンロッドとクランクをつないでいるパーツで、かなりの負荷がかかる部分。ノーマルで壊れることはまずないが、極端にオイル管理が悪かったり、過度なチューニングを施したりすると、ご覧のようにベアリングが粉砕するような最悪な事態に発展することもあり得る。

(出典/「CLUB HARLEY 2026年6月号」)

この記事を書いた人
ポイズン雨宮
この記事を書いた人

ポイズン雨宮

真性バイクオタ

単気筒や2気筒のいわゆる“エンスー的なバイク”が大好きな真性オタ。中でも70sアメリカを感じさせるモーターカルチャーを特に好む。XR1000と1969年型カマロを所有し、その維持に四苦八苦しつつも実は喜んでいるドMでもある。カフェレーサー好きでもあり、フェザーベッドフレームのH-Dを作りたいと絶賛夢を膨らませ中。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

上野の2つの「SUN HOUSE」で、秋支度。おすすめのアイテムを聞いてきました

  • 2026.09.18

歩いてわずか30秒ほどの距離にある、上野ふたつのサンハウス。今回はそれぞれの店舗で、この秋おすすめのアイテムを聞いてみた。2軒を行ったり来たりしながら、そろそろ秋支度を始めよう。 上野のサンハウスは行ったり来たりが正解です 昨年のリニューアルを経て、アメ横に2店舗を構えるようになった「サンハウス」。...

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

Pick Up おすすめ記事

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

上野の2つの「SUN HOUSE」で、秋支度。おすすめのアイテムを聞いてきました

  • 2026.09.18

歩いてわずか30秒ほどの距離にある、上野ふたつのサンハウス。今回はそれぞれの店舗で、この秋おすすめのアイテムを聞いてみた。2軒を行ったり来たりしながら、そろそろ秋支度を始めよう。 上野のサンハウスは行ったり来たりが正解です 昨年のリニューアルを経て、アメ横に2店舗を構えるようになった「サンハウス」。...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。