2ページ目 - いまが買いドキ!? ちょい旧ハーレー調査隊が、今月は「アイアン1200」を調査!

【調査報告②】1957 XLスポーツスター現代のスポーツスターの特徴とは!?

現代のスポーツスターは、デビュー当時の“生粋のスポーツモデル”というキャラクターはなりを潜め、ビッグツインと並ぶハーレー伝統のベーシックモデルとして位置づけられている。その転機となったのは2004年に採用された「ラバーマウントフレーム」だ。03年までのモデルは乗り心地は二の次という印象が否めなかったが、新型フレーム採用によって飛躍的に快適な乗り心地になった。

また、07年には燃料供給方式がキャブレターから電子制御のインジェクションに変わり、乗り心地だけでなくメカニズムも現代の環境やニーズに合わせたモノへと進化を果たしている。

エンジンがゆさゆさ揺れるラバーマウント

ゴム

エンジンとフレームの間にゴム(ラバー)製のアイソレーターという部品を介して、ライダーに振動がダイレクトに伝わることを抑えた。振動すべてをキャンセルするのではなく、心地よい鼓動感は残しているのも特徴。

排ガス規制に対応してインジェクション化!

厳しさを増していく排ガス規制に適合させるべく、2007年モデルからガソリンの噴射量や点火時期など、すべてをコンピューターで制御するフューエルインジェクションが採用された。これによって燃焼効率はもちろん、レスポンスなども向上した。

【調査報告③】「アイアン1200」ってどんなバイク!?

2018年に期中導入モデルとして市場に投入されたのが「アイアン1200」だ。1200㏄のスポーツスターシリーズには当時、前後16インチホイールの「フォーティーエイト」と「1200カスタム」、そして倒立フォークと18インチのリアホイールを採用した「ロードスター」など、カスタム色の強いモデルしかなく、昔ながらのスポーツスターの面影を残したモデルが存在しなかった。単純にモデル名から考察すれば、09年に登場した「アイアン883」の排気量拡大版といえるが、1200㏄で唯一の装備となったナローフォークやフロント19、リア16インチのホイールサイズなど、ベーシックなスポーツスターのディテールを継承したモデルでもある。

人気のカスタムスタイルを盛り込んで登場

「スピードクルーザー」と呼ばれるカスタムが世界的に注目を集めていたことから、それ風にカスタマイズするスポーツスターユーザーも増加。それを受け、アイアン883の基本的ディテールを踏襲しつつも、スピードクルーザー風のエッセンスを落とし込んだ、アイアン1200独自のスタイルが生まれた。

【2018〜2021】アイアン1200

ダイナをベースに製作したスピードクルーザー

スポーツスターをベースに製作した例

【調査報告④】アイアン883とは何がどれぐらい違う!?

エンジンの塗り分けやホイールの仕上げを変えることでひと味違った印象に見せているが、フレームや足まわり、そして外装パーツは基本的に883と共通品。では、何が違うのかといえば、ハンドルとシートの形状、そして「スピードスクリーン」という名のビキニカウルが追加された点だ。加えて、決定的に異なっているのは、排気量差によるバイクそのもののキャラクターの違い。高回転までガンガン回して走る楽しさがある883㏄に対し、1200㏄は高回転ではなく、低中速域の太いトルクを活かして走る、ビッグツインに似た乗り味。高速道路を使って遠出をしたいなら、排気量に余裕のある1200がマッチするだろう。

【2009〜2021】XL883N アイアン883

プッシュロッド以外のすべてを黒で統一した1200に対し、ロッカーカバーの一部とポイントカバーにシルバーを残した883のエンジン。排気量以外にも仕上げが少し異なっている。

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ポイズン雨宮
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ポイズン雨宮

真性バイクオタ

単気筒や2気筒のいわゆる“エンスー的なバイク”が大好きな真性オタ。中でも70sアメリカを感じさせるモーターカルチャーを特に好む。XR1000と1969年型カマロを所有し、その維持に四苦八苦しつつも実は喜んでいるドMでもある。カフェレーサー好きでもあり、フェザーベッドフレームのH-Dを作りたいと絶賛夢を膨らませ中。
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