MotoDaHEAD ライカとハーレー。「第10回 シホウさん」

年々加熱するヴィンテージの古着。中でも我々が愛してやまないのはやはり「ハーレーダビッドソン」のロゴや鷹、スカルのマークの入ったTシャツや革ジャンなのではないだろうか? もはやハーレーはモーターサイクルだけではなく「冒険、自由」といった生き方や態度を象徴するものとなっている。こんな自動車、オートバイメーカーは唯一無二、世界中どこにも存在しない。

元田敬三|1995年、路上(street)にて話しかけて撮らせてもらうスタイルで撮影をスタート。いまだ変わらず、主にフィルムカメラで撮影中。近年、ハーレーに乗りながら路上(road)にて気になる人や風景を発見したら急停車! カメラは人と出会うためのパスポートなのだ

ハーレーもファッションの一部なんです。

「俺にとってハーレーは洋服と同じです。ファッションの一部なんです」

男はキッパリとそう言う。

少し落ち着いたファッションの街、中目黒。道を歩く人はみんな洗練されていて、地元感がありラフだが無駄のないファッションをしている人ばかりだ。そんな中目黒、目黒川沿いを少し入った所に「THE VINTAGE HOOK」がある。オープンして10周年、オーナーのシホウさんに会いたくなり訪問した。

狭い店内にはハーレーに関するレアなヴィンテージ物が所狭しと陳列されていて、ハーレー好きにとってはまさに天国。掘っても掘っても素敵すぎるアイテムばかり! 国宝級のヴィンテージも多数存在する。

そして、シホウさんがまたヤバイ方で眼光鋭く、日本人離れした体格に、ダイナミックな話し方、兎に角物凄いデカい拳をしている。ボクシングをやっていたそうでこんな拳に殴られたら山から降りてきた熊でもひとたまりもない。前腕には見事なハーレーをイメージするタトゥーが刻まれている。

珈琲を飲みにいこうと言うので近所のカフェへ移動。彼は気さくに店員の女性へ話しかけ、すごく社交的だ。注文している最中にくしゃみを連発し、「筋肉が多過ぎてこの前もくしゃみで肋骨が3本折れたんですよね〜」と平気で話している。何とも豪快過ぎる。

珈琲を飲み終わるとすぐに「撮影いきましょうか?」と真紅のアイアンに跨る。これがまた極上の鉄馬。小柄で気品があり、しかし気位の高いじゃじゃ馬な感じで最高にイカしている。

恵比寿方面へ走る。明治通り沿いで停車。「ここ後輩の店なんですよ」とBARを指差し、リキッドルーム近くの道路沿いで撮影開始! ファインダーを覗くとサングラス越しの物凄い目力に圧倒されるが負けないように強くシャッターを切る! 5分で撮影終了し、後輩さんのBARでアイスコーヒーをご馳走になる。シホウさんはというとすぐにカウンター奥にいた初対面の男性と何やら話し込む。そして5分後には途中で入ってきた知り合いの若者と肩を組んで話し込んでいる。何とも熱いハートを持った男なのだ。

「敬三さんに写真撮ってもらうのはすごくうれしい」と言ってもらい少しホッとして解散。そのひと言だけでとてもうれしかった。休憩しているヒマなんかない、と言うかのように人生を全速力で駆け抜けているような男だ。

(出典/「CLUB HARLEY 2025年12月号」)

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ハーレー好きのためのマガジン

ブランドとしての知名度が高く、独自のアパレルにもファンが多いハーレーダビッドソンは、バイクにあまり馴染みのない『ごく普通の人』にも大変な人気を博しています。バイクの知識がない人はもちろん、今日ハーレーのことが気になり始めた人、そしていまハーレーが好きで好きで仕方ない人たちも満足のいく情報を詰め込んだ雑誌が『クラブハーレー』です。
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80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。