“アイビーボーイ”を描き続ける、韓国気鋭のイラストレーター・アーロン・チャンって何者?

韓国のイラストレーター、アーロン・チャンさんは世界的に有名なファッションスナップブログ『サルトリアリスト』に影響を受けており、自身もカメラが好きだという。それもあってか、まず写真を撮り、それをベースにイラストを描くという手法をとっている。いまの画風を確立した4〜5年ほど前から、ずっとアイビーが主軸だ。「自分のイラストはアートではなく、あくまで“商業芸術”。突飛なことをやるのではなく、あるべき場所に正しく描く。ロゴデザインを担当していたニューバランス時代に根付いた感覚です」と語る彼の作品、人物像をお見せしよう。

イラストレーター アーロン・チャンさん|デザイン系の大学を卒業後、〈ニューバランス コリア〉でビジュアルディレクターとして10年間活躍。退職ののち現職に。インドア派で漫画が好き

世界が注目するアーロン・チャンとは

『TAKE IVY』に出てくるアイビーリーガーたちをイラストにしたもの

「ニューバランス」とコラボ商品を展開したり、「バラクータ」のカタログでイラストを描いたりと、いま世界的注目を浴びるイラストレーター、アーロン・チャン。彼は「IVY BOYS」と銘打って、ブレザーやスウェットなどを着こなすアイビーリーガーたちを描き続けている。

ファンが増え出したきっかけという彼自身もお気に入りの作品

「大学生の頃から服を着ることは好きでした。あるとき偶然二冊の書籍、『TAKE IVY』と『BLACK IVY』に出会って、そこで受けた衝撃がきっかけでアイビーにハマりましたね。いまはイラストレーターとしてアイビーを描いていますが、デザイン学科だった学生時代、実はイラストを描くことが苦手で。克服しようと練習しているうちに、イラストを描くという行為が、僕のライフスタイルに合っていると感じたんです。

大学卒業後は「ニューバランス コリア」に入社。ビジュアルディレクターとして10年間勤務しつつ、趣味としてイラストを描いてましたが、退職して本格的にイラストレーターになりました」

前職を辞める時に描いた作品。「春を待つ」というテーマで新たな門出を自ら祝った
これも彼の代表作
左下に彼のモットーである“ダイアモンドの原石を求める”の文字が
膝の上のパグは、彼の愛犬であるヒ・ドンがモデル。1年前から描きはじめ、いまではアイビーボーイと対をなす人気キャラクターに

アーロン・チャンが愛用しているもの

1.アールアンドティー

やはり日本にルーツを持つブランドには興味津々。ほかには、最近日本旅行へ行った時に買った「Jプレス」のブレザーもよく着ているそう。

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パピー高野
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パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
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