すべて本人私物! 目利きに学ぶ“間違いない買い物”12選

チープシックは単に安いことではなく、かけるべきところにはきちんとお金をかけるという考え方でもある。数多くのモノを見てきた業界人たちは、経験をもとに値段を超える価値を見極め、自分なりの基準で“間違いない一品”を選び取っていた。

ラブ/ファントム プルオン

「5年ほど前に購入した『ラブ』の全天候型のプルオーバージャケット。透けるほど生地が薄いため持ち運びに便利です。山だけでなく、少し肌寒いときや雨天時など日常のあらゆるシーンで活躍しています。約2万7000円(購入時)」八木通商/PRマネージャー・大畑広志さん(48)

カリマーSF/セイバー30

「イギリス軍向けに開発された多機能バッグ。出張時にカメラやPC2台、各種ガジェットを収納し、機内持ち込み用として活躍しています。約30Lの容量と高強度・軽量なKS60素材を採用し、この価格でこの性能は破格です。1万8000円(購入時)」ジェイプレス&サンズ 青山/ディレクター・黒野智也さん(40)

アーツ&サイエンス/ワンショルダーバッグ

「尊敬するアートディレクター平林奈緒美氏が打ち合わせ時に持っていて一目惚れしました。マスタードのタフなキャンバスに補強リベットを打った堅牢な作りで、使い始めてから約十五年が経ちます。約5万円(購入時)」ウールリッチ ジャパン/部長・鈴琢磨さん(51)

タイメックス/キャンパー

「手巻きの台湾製で、チープでありながらミリタリー由来の実用性が日常に自然と馴染みます。小ぶりなケースは装いを選ばず使いやすく、気取らない佇まいも魅力。購入から6年ほどですが、変わらず愛用しています。約7000円(購入時)」シップス/カジュアルバイヤー・松尾教平さん(31)

ロレール/ベレー帽

「フランスの老舗ベレーメーカー『ロレール』のベレー帽。大ぶりなサイズ感が特徴で、被るだけで自然に立体的なシルエットが生まれます。クラシックな佇まいながら、装いに程よい存在感を加えてくれる点も気に入っています。1万7600円(購入時)」グリニッジ/プレス・志田賢司さん(36)

シン ヒロカワ/ビスポークシューズ

「高額ですが、自分の足形に合わせて仕立てることで抜群の履き心地を得られ、長く付き合える1足になるのがビスポークの魅力。理想のデザインを形にできるファッションとしての楽しみと、卓越した道具としての機能性を兼ね備えたチープシックです。26万円」麻布テーラー/プレス・篠塚剛さん(39)

エル・エル・ビーン/シャモアクロス ラインド ジャケット

「飽きのこないデザインと防風性の高さが魅力のコーチジャケット。他ブランドも着ていますが、チンストラップやベルクロカフ、絞りやすいドローコードの配置など、他社にはない独特なディテールが気に入っています。9800円(購入時)」チルローブ/オーナー・島倉弘光さん(54)

ヘインズ/ワッフルTシャツ

「真っ白ではないオフホワイトの色味が程よく、着こなしに自然と馴染みます。薄手でセーターやスウェットのインナーにしてもかさ張らず、それでいて安っぽく見えない質感で、どんなスタイルにも合わせやすく、気に入っています。参考価格」ファイブワン銀座本店/店長・泉敬人さん(36)

カーハート/ミシガンチョアコート

「70〜80年代のミシガンチョアコートで、サイズ表記54のビッグサイズが生む“良い違和感”のあるシルエットが好み。裏地はキルティング仕様で着心地も良いです。気分に合わせてブローチを付けたりするのも楽しみ方のひとつ。6000円(購入時)」古着屋ジャム/プレス・ざっきーさん(27)

エル・エル・ビーン/トートバッグ

「いわゆるビーントートですが、使いやすさを考えてアメリカにオーダー。送料込みで1万2000円ほどでした。ハンドルを長くしてファスナー付きにするなど、自分の希望をすべて盛り込みました。長く使えるお気に入りです。参考価格」オーベルジュ/代表・小林学さん(59)

ウィリス&ガイガー/ハンティングシャツ

「自分のライフスタイルに合い、汚れても気にならない気軽さが魅力。米国規格のMサイズで身幅にゆとりがありつつカフスや襟は細め。風通しも良く、カジュアルにもトラッドにも合わせやすい着心地の良さがお気に入り。2万1780円(購入時)」アウターリミッツ/マーケティング部・藤井 サモン 大樹さん(29)

バッグンナウン/ハンドバッグ

「黄色と青の配色が印象的な『バッグンナウン』のハンドバッグ。手持ちでもショルダーでも使える2WAY仕様で、シンプルながらデザインと色使いの良さが魅力。かれこれ3年ほど愛用しています。約2万円(購入時)」D.C.ホワイト/ディレクター・石原協さん(52)

(出典/「2nd 2026年5月号 Vol.217」)

この記事を書いた人
ジョージ
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ジョージ

風合い至上主義

1997年生まれ。学生時代、アウトドア好きが高じてテックウェアに興味を持ち、次第にワークやミリタリーといった起源のある服へ傾倒。経年変化を楽しめるデニムや、長く付き合える天然素材の魅力に惹かれている。民藝品好きで、旅先では器を探すのが恒例。休日はULギアを身にまとい山へ。日本のいいものを、風合いとともに伝えたい。
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