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AnkerのNanoトラベルアダプタ(5-in-1, 20W)を使ってみた

Ankerの海外旅行用トラベルアダプター『Nanoトラベルアダプタ(5-in-1, 20W)』(3990円)の試用レポート。マルチプラグであり、USB-C×2、USB-A×2のポートを持つアダプターとしても使える。果たしてこのアダプターは便利なのか?

※念のために書いておくが、変換プラグはポートのカタチに対応するだけで、電圧や電流に関しては制御できない。ACプラグを使う際の電圧、電流に関してはご自身で確認いただきたい。特に、ドライヤーや湯沸かし器などの熱を使う道具の場合、日本国内仕様のものを電圧の高いアメリカなどで使うと壊れるか、最悪の場合は火災にもなりかねないので、ご注意を。

最近は、必要性は下がったけれども

タイトルに『使った』と書いたが、実はまだ日本国内でしか使っていなくて、海外には持って出ていない。

4月から、仕事とプライベートで、ドイツ、イギリス、中国(深圳)、台湾、アメリカと旅行したので、久しぶりに変換アダプターが必要であることを思い出したのだ。最近よく行くアメリカは日本と同じタイプAなので、必要性を忘れていた。AnkerのNanoトラベルアダプタは、マルチプラグとしても、USB-C、USB-Aのアダプターとしても使える。荷物を減らしたかったら便利かもしれれない。

そもそも、数十年前に初めて海外に行った時には変換コネクターなんて持って行かなかった。なぜなら、電化製品なんて持って行かなかったからだ。

仕事でパソコンを持って渡航するようになって、変換コネクターを使うようになった。渡航先が分かっていれば右端の専用コネクター(写真はCとBF)を使うのだが、複数の国に行く時は、中央のサスコムのマルチプラグ(たぶん、30年ぐらい前に空港で買った)を持って行く。ただ、このマルチプラグ、多様なコンセントに対応するが、複雑なので差し込み先の状態によってはグラグラするのが難点だ。

そのうちに、スマホやカメラ、Vision Proなどいろいろなデジタルデバイスを持ち歩くようになって、電源の確保が必須になった。

AnkerのNanoトラベルアダプタ(5-in-1, 20W)を使うことで、このサスコムのマルチプラグと、充電アダプターの役を兼ねられないかと思ったのだ。

Nanoトラベルアダプタは、3種類のプラグで世界の大半をカバーする

細かい話をすると、コンセントプラグは世界で14種類もあるそうだ。なぜこんなバラバラになってしまったかは謎だが、使い始めた当時は、こんなに『電気』が大切になるとも、世界を簡単に往き来できるようになるとも思っていなかったのだろう。タイムマシンが開発されたら、まず「統一規格にしろよ!」と言いに行きたいところだ。

それはともかく、AnkerのNanoトラベルアダプタは背面から3種類のプラグがせり出す仕組みになっている。AとBFは側面のスライドノブで操作し、Cは引き起こす形式。どれかひとつを出すと、他のプラグは出ないようになっている。グラグラのサスコムに比べて安心感が高い。

こちらがタイプA。日本や北米、中米、台湾で使える。最近はヨーロッパなどでも大きなホテルにはタイプAがあることもあるので、そうなるとそもそも変換プラグは不要なのかもしれない。

続いて、この大きくて頑丈そうなのがBFタイプ(なぜか、Gと呼ばれることもある)。イギリス、アイルランド、香港、シンガポールで使える。つまりイギリスだったところだ(オーストラリアやニュージーランドはまた違う)。上のプラスチックの部分は元々はアースだったんだけど、今はシャッターを開けるためのダミーピンとして機能しているピン。

こちらは、フランスを中心としたヨーロッパ諸国や韓国で使えるタイプ。Ankerのサイトによると、E、F、J、K、L、N、Oタイプなどでも使えるらしい。プラグの距離やアースピンの有無、差し込み口の形状(全体が凹んでいることもある)などによって、使えるかどうかは若干不安だが、たぶんなんとかなるのだろう。

だが、実はカバーできない国がある

ところが、このNanoトラベルアダプタでは対応しないタイプが少数だが存在する。

特に困りそうなのが、ハの字型のタイプI(Oとも言われるらしい)だ。

(なぜかわが家にはサスコム含め、複数存在した)

これは、オーストラリア、ニュージーランド、中国で使用される。

ただ、中国では新しいホテルなどではだいたいタイプAのコンセントも備えられてるので、困ることは少なそう。

というわけでメジャーなところでは、オーストラリア、ニュージーランドのタイプI(O)に対応しないというところだけは注意が必要そうだ。

もちろん、他のマイナーな国や、たとえば中国でも地方の安宿に泊るとタイプAには対応していない可能性が高そうだから、そのあたりは渡航先に合わせてご自身で調べていただきたい。

今となっては60Wまでカバーして欲しい

あと、もうひとつ課題かなと思うのは、Nanoトラベルアダプターは電源アダプターとしては20Wまでしか対応しないということだ。つまり、iPhoneでギリギリ、iPadもなんとか、でもMacBookには厳しいというところ。細かく言えば、Nanoや、Airは夜間に充電しておくような使い方ならなんとか、Proはちょっと厳しいというところか。

ACがあるのだから、そこに別途アダプターを挿すというような使い方ならOK。

タイプI(O)と、60Wまでカバーして欲しい。ただし、軽量で(ワガママ)

というわけで、筆者的には、アメリカ以外の出張には持って行く。ただし、オーストラリアやニュージーランドに行く場合には別途タイプIの用意が必要。また、MacBook Proを持って行くなら別途電源アダプターが必要……という運用になりそう。ちょっと中途半端か。

重さ的には、Nanoトラベルアダプターが127g、サスコムが51g、AnkerのGaN Prime 65Wが126g。だったら、サスコムとGaN Prime 65Wを持って行けばいいような気もするが、サスコムの不安定さが気になるので、NanoトラベルアダプターとGaN Prime 65Wの方が安心という考え方もある(オーストラリアとニュージーランド以外なら)。

というわけで、Ankerさんには、タイプI(O)に対応して60Wぐらいまで出せるトラベルアダプターをぜひ出していただきたい。しかし、それで「重くなったらイヤ」なので、我ながらなかなかワガママだ。しかし、Ankerさんなら、そのうちになんとかしてくれそうな気もしている。

(村上タクタ)

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村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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