書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX2500

M5搭載Vision Pro、M2モデルとどう違う? 登場の意味は?

2025年最後の記事は、Vision Proの話をしよう。10月に、MacBook ProとiPad Proと一緒にVision ProにもM5チップの搭載が発表された。M2搭載の初代モデルとどう違うのか? この製品が発売されることにどんな意味があるのか?

デュアルニットバンドで装着感大幅向上

まず、使い勝手における最大の違いは、デュアルニットバンドが付属となったこと。

実は、最初に我々がApple ParkでVision Proを体験した時はソロニットバンドの上にループが付いていた。ただし、その時には「発売時にベルトはどうなるか分からない」と言われた。

Apple Vision Proを体験した! それを疑似体験できるように、こと細かに書こう

Apple Vision Proを体験した! それを疑似体験できるように、こと細かに書こう

2025年10月27日

結局、今回のM5モデルではデュアルニットバンドに一本化されたが、初代ではソロニットバンドがプリセットされており、箱の下部に別途デュアルループバンドが入っていた。それが、結局最初に体験したカタチに近いものになったということだ。両方ニットバンドなので、締めつけ度合いを調整できるのが素晴らしい。

しかし、装着の安定感としては、筆者がネットショップで買った追加型のプラスチックバンドの方が安定感が高い。

Amazonで買ったVision Pro用のストラップが便利

Amazonで買ったVision Pro用のストラップが便利

2025年10月27日

重いのは前の本体だから、硬いベルトで前側をサポートするのは理に適っている。新しいデュアルニットバンドは、中央部分にベルトが付いているが、後頭部部分のベルトにはタングステンが入ってバランスを取ろうとしている。比較的バランスは取れるようになって、長時間使えることもできるようになったが、上記の製品の方が優れている。

ちなみに、従来のソロニットバンドは57g、デュアルニットバンドのMは197g、Lが207gとなっている。

トータルではかなり重くなったが、バランスは良くなった。

M5搭載で画質が向上した……とは、どういうこと?

M5チップ搭載で、当面改善されているのは、画質だ。

表示しているディスプレイの品質が変わらないのに、画質が向上するとはこれいかに?  というところだが、チップセットがM2→ M5になり、演算能力が向上したことで、仮想空間上に描くオブジェクトの解像度が上がり、それをディスプレイに表示する際により美しく見えるようになっているというわけだ。

これは、一般的なユーザーが、この上に挙げたアイコンを見ただけでも気付くほどの画質向上だ。

ちなみに、Apple Siliconは1世代進化するたびに15〜20%性能がアップするので、3世代ではざっくりと1.6倍ぐらいの処理能力を実現しているはず。これはかなりの性能向上だといえる。

リビングでジェットエンジンの分解コンテンツを楽しんだり、ゲームをしたりする時に画質がよくなり、快適性が増している。

これは、iPhone  4Sの解像度から、iPhone 6の解像度に上がった時のような嬉しさがある。

しかし、今のところ、開発者側のデバイスもM2 Vision Proだと思うので、M5でないと動作が重くなるようなアプリは登場していない。そう考えると「M5が欲しいよね!」と思えるようなアプリはこれから登場するのかもしれない。

取説も刷新。Vision Proは進歩し続けている

マイナーな注目ポイントとして、同梱されている取扱説明書の豪華っぷりが変わらず、さらに新たに作り直している点が挙げられる。

これだけ見てもいかにVision Proにアップルが力を入れているか分かるし、事情を知らない人が「Vision Proは売れてなくて赤字だから、次モデルは作られない」などといってるが、2025年6月のWWDCの時にApple Vision Proプロダクトマーケティング担当上級ディレクターのスティーブ・シンクレア氏は「わたしたちはvisionOSの開発に全面的にコミットしている。visionOS 26を見れば、我々がいかに空間コンピューティングに力を入れているか、理解できるはず」と言っていた。

どういうカタチであれ、次世代モデルは出るはずだ。また、生成AIと組み合わせればVision Proはとても扱いやすくなると思う。それも楽しみ。

ガウシアン・スプラッティングで描かれたペルソナがすごい

これも、多くの人はあまり体験する機会がないと思うが、Vision Proのペルソナを使ったFaceTimeミーティングも非常にクオリティが上がっている。

初期のポリゴンを使ってのペルソナと違って、ガウシアン・スプラッティングというガウス分布の要素を集めたペルソナは、非常に自然で、声もちゃんとその方角から聞こえて来るのには驚く。

この時も、西田宗千佳さん、山本敦さん、松村太郎さんというメディアの方々とFaceTimeで話し合ったのだが、まったく違和感がなく2時間ほど話し続けてしまった。

映像など共通のコンテンツを見る時には、各人のペルソナが横ならびになって、声もその方角から聞こえてくる。プレゼンを見たり、映画を見たり、3Dオブジェクトをみんなで見たりと、非常に面白い体験だった。

次に、Vision Proにどんな体験がやってくるのか非常に楽しみだ。

最初に、WWDCでVision Proを体験したのが2023年6月。USで発売されたのが、2024年2月。日本発売が6月。Vision Pro M5発売が2025年10月。なんだかんだ言って毎年、何らかの動きがあるので、2026年も期待したい。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

「ATSU LEATHER WORKS」が世に放つ、唯一無二の革パンエイジングモデル。

  • 2026.07.22

ライダースジャケットの世界で独自のエイジング表現を追求してきたアツレザーワークス。その哲学を受け継ぐ初のレザーパンツ“Lily”が誕生。いちから着用者のライフスタイルを刻み込むプレーンモデルと、長年穿き込まれた表情を職人技で再現したエイジングモデルをラインナップ。革をより幅広い季節、幅広いスタイルで...

遊びをぎっしり詰め込んだ“俺ジーンズ”を作ってみた。

  • 2026.07.29

児島に本社と工房を置くベティスミスでは、その人に合ったジーンズをフルオーダーで作ることができる。そこで編集部スタッフが現地へ赴き、わがまま言い放題の“俺だけのジーンズ”をオーダー。その様子と完成品をレポートする。 編集・ジョージ(右)|編集部イチのジーンズ偏愛者といっても過言ではない。とんでもないジ...

朗報!「ウエアハウス」最高峰レーベルの最高傑作DDシリーズ「1001XX」が待望の再入荷。これは見逃すな!

  • 2026.08.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 「1001XX 1947」が近日入荷。夏の装いに欠か...

ジャパンレザーの集大成がここに。AJLP始動。

  • 2026.08.06

ALL JAPAN LEATHER PRODUCT。略して「AJLP」なるビッグプロジェクトが始動した。国産の原皮=地生(じなま)にこだわり、鞣しから縫製まですべてを日本で行う“オールジャパン”に価値を見出し、そのクオリティや魅力を伝えるべく、革のプロフェッショナルたちがここに集結した。 ALL J...

Pick Up おすすめ記事

遊びをぎっしり詰め込んだ“俺ジーンズ”を作ってみた。

  • 2026.07.29

児島に本社と工房を置くベティスミスでは、その人に合ったジーンズをフルオーダーで作ることができる。そこで編集部スタッフが現地へ赴き、わがまま言い放題の“俺だけのジーンズ”をオーダー。その様子と完成品をレポートする。 編集・ジョージ(右)|編集部イチのジーンズ偏愛者といっても過言ではない。とんでもないジ...

変わらぬ美学に宿る新たな意匠。「アリゾナフリーダム」の今季注目は『浮唐草』

  • 2026.08.03

ARIZONA FREEDOMのものづくりは、受け継がれてきた美学を守りながら、新たな表現を追求し続けている。今季は、立体感のある彫刻で唐草を表現した「浮唐草」が登場。伝統的なモチーフに新たな息吹を吹き込み、ブランドの世界観をさらに進化させている。一方で、創業以来愛され続ける定番モデルも、その普遍的...

高額商品もお得にゲット! 夏の“福”を呼ぶオンラインフェス「イナズマ福袋フェア」8月15・16日開催

  • 2026.08.04

真夏のオンラインフェスの開催が決定! 今回はなんと“福袋”。人気ブランドの人気アイテムを袋に詰め込んで販売するぞ。中身は開けてのお楽しみ。もちろん恒例の2日間ライブ配信も。さらに○○グランプリも開催。オンラインショッピング会場には1000円の入場料がかかるが、LIVE配信、抽選会、○○GPは参加無料...

ジャパンレザーの集大成がここに。AJLP始動。

  • 2026.08.06

ALL JAPAN LEATHER PRODUCT。略して「AJLP」なるビッグプロジェクトが始動した。国産の原皮=地生(じなま)にこだわり、鞣しから縫製まですべてを日本で行う“オールジャパン”に価値を見出し、そのクオリティや魅力を伝えるべく、革のプロフェッショナルたちがここに集結した。 ALL J...

朗報!「ウエアハウス」最高峰レーベルの最高傑作DDシリーズ「1001XX」が待望の再入荷。これは見逃すな!

  • 2026.08.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 「1001XX 1947」が近日入荷。夏の装いに欠か...