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13インチのMacBook Proが、M3搭載 MacBook Pro 14インチになってどう変わった?

MacBook Proシリーズの今回のモデルチェンジで、一番興味深いのがこの点ではないかと思う。長年販売されてきた13インチのMacBook Proがラインナップから消えて、M3搭載MacBook Proの14インチが、Proシリーズの末弟としてラインナップされるようになった。では、M3を積んだMacBook Pro 14インチとはどういうモデルなのか?

『名ばかりPro』だった13インチモデルの後継は『本物のPro』に

そもそも、何度も書いているが13インチMacBook Proは奇妙な存在だったのだ。

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2026年08月28日

MacBook Airと同じ性能のM2チップを積みながら、ボディは2016年登場(7年半前!)のTouch Bar付き。ディスプレイやスピーカーもその世代のものを受け継いでいた。言い方は悪いが『Pro』とは名ばかりの存在だった。その、13インチモデルのMacBook Proがついにディスコンとなり、その立ち位置はM3搭載の14インチMacBook Proに受け継がれた。これは大きなラインナップ上の変更だ。

M3 Pro/Max搭載のMacBook Pro 14/16インチもビッグニュースだが、販売ボリュームから言うと、このモデルチェンジの方がはるかに影響を受ける人が多いのではないだろうか? なにしろ、アップル曰く『世界で2番目に売れているノートパソコン(1番はMacBook Air)』なのだから。

14インチ版のみが用意される『無印M3』搭載モデル

新しい、M3 MacBook Pro 14インチは、その名の通り、従来Pro/Max搭載モデルしかなかった、14インチのボディを利用している。

16インチ版は用意されず、14インチ版のみ。ただし冷却ファンは1個。内部構造詳細や搭載バッテリーなど詳細は分からないが、M3 Pro搭載機が最大18時間駆動といっているのに、M3搭載機は22時間駆動となっているから、もしかしたら同サイズのバッテリーが搭載されていて、パワーがない分バッテリーライフが長いのかもしれない。22時間のバッテリーライフは歴代最長ではないだろうか?

ボディは、完全に上位モデルのMacBook Pro 14インチのProやMax搭載モデルと同等になった。つまり、3,024 x 1,964ピクセルで、最大1600ニトのLiquid Retina XDRディスプレイ、空間オーディオ対応の6スピーカーサウンドシステム、MagSafe 3、Thunderboltポート(3→2ポートになって、Thunderbolt 4→3と、ここは微妙に仕様が違うが)、HDMIポート、SDXCカードスロットなどの豊富な拡張性……これが、すべて利用できる。

搭載されるチップセットは無印のM3だが、8コアCPU、10コアGPU、16コアNeural Engineのこれだって十分に速い。ただし、チップセットの制約上、外部ディスプレイは1枚(6KまでOK)しかサポートしない。

『価格』と『重さ』が悩みどころ

MacBook Air M2と、MacBook Pro M3 Proの間を埋めるモデルとして、バッチリなのだが、筆者としては気になる点が2点だけある。

ひとつは値段(円安なので、毎度で申し訳ないが)。

17万8800円(税込・以下同)だったMacBook Pro 13インチ従来モデルに対して、ほぼ同仕様のM3搭載モデルは24万8800円。コンフィグでストレージが256GB→512GBに変更されているが、それでも(後継機種だとしたら)7万円の値上げとなる。ディスプレイやスピーカーのグレードアップ分といえば、納得できる価格差ではあるが、『Proの一番安いモデル』が7万円上がったのは事実。

また、重さは1.4kgから1.55kgに約150g増大している。1.24kgという軽量を誇るMacBook Air(M2)に較べると310g重い。M2、M3という同じ無印チップを積む端末なのに310g重いというのは大きな増加だ。もし、M3チップ搭載のMacBook Airが登場するなら、この差はチップセット以外の『装備の差』ということになる。

M3 Airの登場がいつになるのかが判断を迷わせる

では、ファイナルアンサー。M3 MacBook Pro 14インチを買うや、買わざるや。

MacBook Air M2と較べた時に、このマシンのメリットは美しいディスプレイ、良い音のスピーカー、多彩なコネクターによる接続性の高さということになる(もちろんチップセットの性能も15〜20%高い)。その分、重さは310g重くなる。

対して、M3 Pro搭載機と較べると、チップセットの性能の差と、外部ディスプレイが複数枚接続できるかどうかというところが違いになる。

上下、両モデルとの差は7〜8万円ということで、小さくない価格差の間にM3搭載 MacBook Pro 14インチモデルは位置づけられている。そういう意味では上手なラインナップ構成だといえる。

あとは、M3 MacBook Airが近いうちに出るかどうかが悩ましいところ。13インチモデルとしては、1年3カ月を経ているのでそろそろモデルチェンジしても良い……ということで11〜12月初旬に出たりしてもおかしくない。しかし、15インチモデルとしては4カ月あまりしか経っていないから、出なさそうな気もする。アップルの通例では、12〜2月に新製品が出ることは少ないから、ここを外すとしばらくは出ないことになる。

M3搭載 MacBook Pro 14インチを買うかどうかの判断は、M3搭載MacBook Airが出るかどうかにも大きく左右される。その点が非常に気になるのだが、このままAirはしばらく更新されないということだってあり得るから、今、現実にあるモデルから選択するべきだろう。

(村上タクタ)

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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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